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tokyo feature : July 30, 2017 @ 20:35

トーキョーシティポップス Vol.54 ──Season in a Moment



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけ楽しくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。


2017年7月の「トーキョーシティポップス」のテーマは、「刹那の季節」です。


7月も終わりだっつーのにずーっとグズグズした天気がつづくトーキョー。

梅雨が終わったのか、終わっていないか、、、ナツに入ったのか、はいっていないのか、、、すべてがボンヤリした気候ですな。

ただ蒸し暑さだけはハンパない。


しかし、こういう感じの空気感にはナゼか刹那的なサウンドが、、、合うんですよねー。

ブラジルでいうと、サウダージ的なアレです。


そんなワケで、今回は、聴いているだけで効いてくる、なんともセツナイ、刹那なサウダージサウンドを選曲。

アナタのココロをユサぶる、ナツのBGMとなれば、コレ幸い。


ぜひ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。






July『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.54 -Season in a Moment-』






01. 「オレンジの木」山崎明保
『山崎明保』



フクシマのシティポップヴォイスでおなじみの、チャンヤマこと山ちゃん。
かなりいい声なんですけれどねー、
あいかわらずジャイアンヘアーのようです、カレ。
“BananaBlack”?”BlackBanana”?という名前でも活動してましたが、
最近は本名中心ですな。
そんなカレも、ついに自身の声を録音した録音物をリリース。
声はいいので、ぜひ聴いて、効いて、沁みてほしいですな。



02. 「忘れられた夏」南佳孝
『忘れられた夏』


1976年にリリースされた”南佳孝”の2ndアルバムから。
もー夏の気だるさがそそり立っているような曲ですな。
このアルバム、ジャケがかなりサイ&コーなのですが、
掲載できないのが残念。
よかったらググってチョ!



03. 「チャウ・チャウ・ドッグ」林立夫+ハミングキッチン
『細野晴臣 STRANGE SONG BOOK -Tribute To Haruomi Hosono 2-』



このテキトー感あふれる歌詞は、”TIN PAN ALLEY”の曲です。
2008年にリリースされた、細野晴臣トリビュートアルバムから、
シティポップドラマーとしてお馴染みの”林立夫”さん、
そして、”イシイモモコ”と”眞中やす”による
アコースティック ユニット”ハミングキッチン”とのコラボレーション。
「夜明け前には この世とも御沙羅婆」って、歌詞がいいですよねー。



04. 「水たまり」布谷文夫
『悲しき夏バテ』



“大滝詠一”プロデュースで1974年にリリースされた”布谷文夫”のアルバムから。
トイレ?の流す音と、大雨?の雰囲気というか、
ゲリラ豪雨が多いこの季節に聴きたい、
夏の雨サウンド。



05. 「地上の夜」小沢健二
『犬は吠えるがキャラバンは進む』



フジロック’17にも出演した話題のオザケン。
カレのソロデビューアルバムから。
このフツフツと弱火で煮込まれるようなグルーヴが、
もーたまらないですよ、
蒸しっと暑い夜に聴きたい。



06. 「EST! EST!! EST!!!」脇田もなり
『I am ONLY』



シンガーの”脇田もなり”ちゃんの初ソロアルバムから、
モテ声ジャズメンこと”矢舟テツロー”くんプロデュースのこの曲を。
70年代ソウルっぽいトラックがタマラナイですわー。



07. 「フラッシュバック、夏。」RHYMESTER
『The R ~ The Best of RHYMESTER 2009-2014 ~』


キング・オブ・ステージ!”ライムスター”。
彼らのベストアルバムから、
夏ーなサウダージ感あふれるギターをフィーチャーした夏な曲を。
アゲすぎず、サゲすぎずな、バランスが最&高です。



08. 「サーフィン伝説」植木等
『植木等的音楽』



やはり夏といえばサーフィン!
テキトー波にノリノリに乗るのは、
元祖!日本一のテキトーオトコ”植木等”。
途中、ナニかを間違えてしまったようですが、
そんなコトもヘンのヘッチャラ。
暑い夏には、コレくらいユルい曲がよくあいますな。



09. 「真夏の青写真」EPO
『epocha 1980-1986』


“EPO”です。
もー文句なしのシティポップ感がたまらんです。
“EPO”の曲は歌詞がセツナすぎる。。
ぼんやり聴いていると、おもわず涙が。



10. 「Crazy Fruits」EGO-WRAPPIN’
『BEST WRAPPIN’ 1996-2008 ヤルキ盤』



“エゴ”のジャジーで、スィンギンなこの曲。
夏の夜にボヤーっと聴きたいですな。



11. 「悲しみのない世界 / World Without Sadness(You Ishihara Mix)」坂本慎太郎 feat. Fuko Nakamura
『坂本慎太郎 ep』



夏、といえば、ゆらゆらなこの方!
蜃気楼とともに顔が浮かんできそうですが、
この”Fuko Nakamura”をフィーチャーした超ロービートなバージョンが、
ニッポンの暑い夏をすずしくしてくれます。



12. 「さようならのうみ (Instrumental)」星野源
『ばかのうた』



“星野源”くんのソロですが、”サケロック”感満載。
個人的にはいまの感じよりも、
コッチのユルーい雰囲気が好きなんですけれどね。
あーさびしすぎる。。。



13. 「夏の匂い」奇妙礼太郎トラベルスイング楽団
『仁義なき恋愛』



そして、7月をしめくくるのは、夏の匂い、、ですよ。
たしかに7月も夏ですが、本来は8月アタマが真夏。
もー、暑すぎて夏本番っぽくなっていますが、
普通なら夏の匂いがしはじめる季節なのです。
そんなワケで、奇妙くんの声、やっぱりいいですなー。




※選曲は、基本的にCDやダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。
あらかじめご了承ねがいます。


Photo by healthy (http://www.behance.net/healthy-groove)


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