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Tokyo News : September 15, 2017 @ 16:03

ルーカスとラッセルが描く”潜在意識”の世界──『Slow Vibration Atom』



“ルーカス・ディロン”と”ラッセル・モーリス”、ふたりのアーティストによる企画展『Slow Vibration Atom』が、2017年9月16日より西麻布にある「CALM & PUNK GALLERY」にて開催する。


ロンドンで活動する”ルーカス・ディロン”、トーキョーで活動する”ラッセル・モーリス”。

自分たちの作品をつたえる道具として、”潜在意識”をつかうコトに興味を持ってきたというふたり。


“すべての事象はひとつであるが故に相互につながっている”という概念に基づき、自身の創作の方法論の性質を自我への考古学的な旅と捉えているとか。



ルーカス・ディロン


本展では、喪失と発見について論じている。



ラッセル・モーリス


絵画の先にあるモノは何なのか、過去に起こったコトはなんだったのか。

ディロンは現在の世界のエネルギーを投影するためにドローイングやペインティングという技法を、モーリスも同様に歴史の描写をペインティングとスカルプチャーを通して表現するという。


捜索と発見の歴史の概要を描く壮大な世界を体感してほしい。






2017年9月16日-2017年9月30日
『Slow Vibration Atom(ゆっくりと振動する原子) 』
by Lucas Dillon & Russell Maurice





□本展に関する物語
ゆっくりと振動する原子
沖合に出た、見上げても星はない。 眼下には細波の感覚。
端から端まで、地平線が水面と出会って1つの黒い縁になる。
それは君の鼻の頭のあたりか、もしくは1000マイルは離れているかもしれない。
平らな霧の中を上に下にあがったりさがったり。線が放り出されてもどしんとは響かない。
分厚い黒が徐々にもっと薄いものへと消え入り始める。僕らはその中を通って動き始める。
下へ 上へ、たぶん横にもそこに標はなく、あるのは振動ゆっくりとした静かなハミング、
細くて黒い網、振動が増していき、地平線が開く、
薄くて白い光が頭上から黒を漂白していく、また分厚くなっていく、
僕らは深く落ちていく。
じゃあまたあとで。


開廊時間:12:00-19:00(※日曜日&月曜日 休廊)
入場料:無料


会場:
CALM & PUNK GALLERY
東京都港区西麻布 1-15-15 浅井ビル 1F
http://calmandpunk.com/


□レセプションパーティ
2017年9月15日
時間:19:00-22:00



□アーティストプロフィール

・ルーカス・ディロン



1990年生まれ。
アイルランド出身のアーティスト。現在はロンドンで活動中。
ロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで美術専攻の大学院生学位を修得中。彫刻で文学士号を取得。
『Air Sandas』、『Norway and Rupert』、『Lithuania』など世界各国で滞在制作プログラムに参加。また、展覧会も多く行っている。
http://www.lucas-dillon.com/



・ラッセル・モーリス





1975年生まれ。
東京で活動中。セントラル・セント・マーチンズで学び修士号を取得。
2010年度『インスティテュート・オブ・コンテンポラリー・アート』のニュー・ コンテポラリーに選出。
『Medicom』、『Porter』、『Givenchy』、『Nike』などのブランドとのコラボレーションを行いながら。世界各国で展覧会を開催。
http://russellmaurice.com/


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