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tokyo feature : October 31, 2017 @ 17:38

トーキョーシティポップス Vol.57 ──Rain and October



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけ楽しくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。


2017年10月の「トーキョーシティポップス」のテーマは、「雨と10月と」です。


気がつくと、2017年もすでに年末の香りが。。。

アレ!!夏休み!?、、、と、あらためて思い返すも、時、すでに遅し。。。


それにしても今年の10月は雨、雨、雨、、ほとんど雨で、
後半2週連続で季節はずれの台風と、
異常気象にもホドがありますよ。

しかし、その分、晴れたときのウレシさといったら、、、
街ではコドモたちが、
まるでクスリをもりだくさん吸いすぎたクラバーのごとく、
奇声をあげながら走りまわる、
天井知らずの大サワギ。

イヌはヨロコビ、庭カケマワル、
ネコはサカリで燃え上がる〜、
ですよ。

台風一過で、南風が流れ込んできてますからね、
秋晴れというよりも春に近い感じの晴れ具合なので、
季節をカンチガイしているネコがおおすぎです。


そんなワケで、、、どんなワケか分かりませんが、
今回は、秋の雨の日にぼんやり聴きタイ、効きいれタイ、
マッタリ、ユッタリな秋サウンドを選曲してみました。

アナタのココロをスキマを埋めたり、埋めなかったりする、秋の夜長にぼんやりとたのしめるBGMとなれば、コレ幸い。


ぜひ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。






October『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.57 -Rain and October-』





01. 「風をあつめて」YMCK
『DOWN TOWN』


“はっぴいえんど”のアノ名曲を、
ピコピコ8ビット音源でカヴァーした本作。
やはりゲーム感がハンパないですねー。
それにしても、もうギャグかと思うくらい、
季節はずれの台風が直撃して、
強い風が吹き荒れた10月。
そんな季節に、
ぼんやり聴きたくなったギャグっぽい曲から、
今回はスタートです。



02. 「Frozen」U&Design
『1/3 1/3 1/3』


東京で活動する3人組”U&Design”による、
2010年にリリースされた完全自主制作アルバムから。
もう7年前の曲なのね。
はじめて聴いた時に、
彼らのポップス衝動がビンビンと伝わってきた、
いや効いた、なんかスゴいアルバムだったんですけれど、
でも、それ以降あまりみないな〜。
活動はしているっぽいのですが。



03. 「Pinky Fluffy」SOLEIL
『Pinky Fluffy(EP)』


14歳のおそるべき才能、ソレイユ。
60’sな匂いがプンプンするグッドヴァイヴレーション。
ライブではなんとなく14歳感は出ていたけれどね。
とはいえ、末オソロしい。



04. 「月夜に浮かぶ罪」SPARKLING☆CHERRY
『SPARKLING☆CHERRY』


ブラックミュージックをベースとした、
アーヴァンサウンドを提案する6人組。
このキッチュなボーカルは”cherry”。
ベースのギヨギヨ感が、もう腰にきます。



05. 「ちょうどいい Piano session with SWING-O」RHYMESTER
『The R ~ The Best of RHYMESTER 2009-2014 ~』


“RHYMESTER”の「ちょうどいい」を、
ブラックサウンドの伝道者でキーボーディストの”SWING-O”が、
セッションするカタチで参加した新録バージョン。
これヤバいです。
ノービートにピアノサウンドだけ。
そして、”マミーD”と”宇田丸師”匠のラップ。
なんともこの季節にきもちよくて、ちょうどいい。



06. 「海を見ていた午後」ecke
『BYPATH』


トーキョー出身のバンド”ecke(エッケ)”。
彼らのファーストアルバムから「海を見ていた午後」を。
ライトメロウなサウンドと、
野太いベースに、そしてタイトなドラム。
耳をやさしくつつみこむ様な、
透明感とユーミン感あふれるグッドボイスの女性ボーカルがたまりません。
一刻もはやくライブを見てみたいバンドのひとつです。



07. 「今の私」SAKEROCK
『ホニャララ』


ぼんやり海を見ながら聴きたい、といえば、この曲。
なんとなく自分を見つめなおすコトができると、
思い込んでしまいそうになるメローグルーヴ。
ただ、PVがドイヒーすぎて、一気に曲の雰囲気を壊しますw。
曲の後半の盛り上がらない盛り上がりが、
なんともまったりと最&高なのデス。



08. 「ためいきばかり」SUGAR BABE
『SONGS』


“今の私”は”ためいきばかり”、、、ということで、
“山下達郎”率いる”SUGAR BABE”のこの曲を。
歌詞が響きすぎちゃう、まさに今の私の曲。



09. 「こぬか雨」Terry & Francisco
『線香花火』


“SUGAR BABE”繋がりで、”伊藤銀次”の「こぬか雨」のカヴァーを。
“テリー福山”と”フランシスコ松浦”によるデュオ”Terry & Francisco”。
とにかく、まったりとしたアレンジがすばらしいです。
ま、今年の10月は雨がおおすぎでしたからね〜。
残念ながら、現在は活動停止中ですが、
おふたりともプロデューサーとして、
ナウなシティポップス界を牽引しております。



10. 「Again」EVISBEATS feat. CHIYORI
(デジタル配信)


いまやポスト”nujabes”的存在となっている”EVISBEATS”。
奈良の方なのね。
50年代くらいのドゥーワップネタがループするミドルビートのトラックに、
ボーカリスト”CHIYORI”のセクシーヴォイスが、
なんとなく”エリカ・バドゥ”感をただよわせているのが、
ステキすぎ。
2012年にデジタルのみでリリースなのね。



11. 「salvian melodicca」THE MICETEETH
『ネモ』


こちらは”THE MICETEETH”のゆったり、まったりなインスト。
ピアニカのメロディが、もうホントにたまらんです。
南国に逃げたくなっちゃう、逃避行サウンド。



12. 「THANK YOU FOR THE MUSIC (Nui!)」bonobos
『FOLK CITY FOLK .ep』


2017年10月は、
ニッポンのいい音楽を紹介するプロジェクト『Japanese Soul』が12周年目!
さまざまなたのしい人たちをリアルに繋いでくれるいい音楽に感謝して。




※選曲は、基本的にCDやダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。
あらかじめご了承ねがいます。



Photo by healthy (http://www.behance.net/healthy-groove)


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