Tokyo News : January 11, 2018 @ 21:02
“TAKAGI KAORU”のかんがえる「皿」とは?──『皿と血』出版記念エキシビション
造形作家の”TAKAGI KAORU”が、書籍『皿と血』を出版し、ソレを記念した出版記念エキシビションを青山スパイラル1Fの「MINA-TO」にて、2018年1月15日より開催する。
「新たな制作を作家と共に行う時間」というパフォーマンスを主体に活動しているアーティスト”TAKAGI KAORU”。
そんな彼女が、考える「皿」を表現した書籍が『皿と血』だ。
本エキシビションでは、”TAKAGI KAORU”がある時からずっと見つづけてきた目線で描かれたこの本が、読者の日常にどう関わるのか。。。
それらをより深く読みとくことのできる展示になっているとのコト。
また、初日の2018年1月15日には、オープニングライブイベント「まずは港の景色をつくる。そして、海に出る。」が開催。
このライブは、2018年秋におこなわれる”TAKAGI KAORU”個展ライブ「海 に出る船は持っているか。」の序章だそうで、ライブ参加者と”TAKAGI KAORU”の新作品をつかって「出航する為の港」をつくっていくという。
それにしても、なぜ港なのか、なぜ出航なのか。。。
ライブに参加するコトで、”TAKAGI KAORU”がつねづねかんがえる「皿」の意味、そして書籍『皿と血』中に書かれているコトバが、われわれの身近な出来事の一端の景色であることを実感できる、、、らしい。
さらに、会期中、作品、または書籍を購入したヒト限定で、スパイラルカフェでの食事を”TAKAGI KAORU”が『皿と血』のために制作した皿で食べられるというスペシャルイベント『TAKAGI KAORU の皿で食す今日。』も開催される。
本の中で景色を作り上げてきた皿も登場。
作家や本に参加したゲストたちが日常でみつめてきた「食べ終えた皿の景色」がどんなものなのかを追体験できる。
ちなみに、食後の皿はそのまま会場の「MINA-TO」に展示され、「食べ終えた皿の景色」を探す時間を体感できるようになるとか。
ソレは、ちょっとオモシロそうカモ。
まずは、”TAKAGI KAORU”の考える「皿」。
ぜひ、”感じ”に行ってみてほしい。
2018年1月15日-2018年1月28日
『TAKAGI KAORU『皿と血』出版記念エキシビション』
『皿と血』
絶頂。
私が制作していく過程で迎える絶頂は何度かあるが、
最後の最後にやってくる最大の絶頂とは
人が私の作品で食事を終えた後の状態を見た時である。
食べ終えた皿がそこにあるという事は、確実に誰かしらが
エネルギー摂取をしたということであり、エネルギーを摂取した人間の
次への行動はエネルギー放出である。
そして、そのことに私の作品である皿が道具として関わった。
一般には「汚れた」と言うのであろうその皿を見ると
確実に約束された人間の未来への希望の証を見たように思うのである。
「終わったかのような所に始まりはある。」
私は食べる事が次の何かしらへのエネルギーとして
活用されるという元に食すものこそ一番美味しいと考えている。
その考えがあるがゆえに、食べ終えた皿が私にとって一番美しいのだ。
会場:
MINA-TO
東京都港区南青山5-6-23 スパイラル 1F
TEL. 03-3498-4015
http://www.spiral.co.jp
・オープニングライブ
「まずは港の景色をつくる。そして、海に出る。」
日時:2018年1月15日 19:30-21:00
入場料:フリー
・MINA-TO Special Event
「TAKAGI KAORU の皿で食す今日。」
期間:2018年1月15日-2018年1月28日
時間:15:00-20:00
※作品・書籍をご購入いただいた方が体験できる特別イベントとなっております。(限定数あり)
※都合により、内容が変更となる場合がございます。予めご了承ください。
・TAKAGI KAORU Exhibition Live
「海に出る船は持っているか。」
※2018年 秋 開催予定
今回のオープニングライブ「まずは港の景色をつくる。そして、海に出る。」を皮切りに、 2018年秋、葉山にて個展ライブ『海に出る船は持っているか。』を開催予定です。
これは”TAKAGI KAORU”の真骨頂であり、参加者とともに”TAKAGI KAORU”の作品をつかって、自身に内在する船とはいったい何なのかを探す旅に出るような一日となることでしょう。
詳細ご希望の方は連絡先をメールにてご連絡ください。DMをお送りいたします。
kaoru@takagikaoru.com
□書籍『皿と血』 TAKAGI KAORU
『皿と血』は
“TAKAGI KAORU”にとって初の書籍となります。
この本の制作は、彼女が敬愛するゲスト達のために皿をつくるところからはじまりました。
その皿で彼らは2年間暮らし、「食した後の皿」から見出だした「景色」を撮影していきます。”TAKAGI KAORU”もこの行為を繰りかえしました。
そして、その景色とともに綴られた”TAKAGI KAORU”の生きのびる根源となる言葉は、ゲストが新たな物語を描く源となりました。
留まる事無く互いを行き来し、脈々と続いていく作家とゲスト達が織りなす濃厚なコミュニケーションは陰の往復書簡です。
物語はどこからでもはじまる。
きっとこの本を読む方々も新たな自身の物語を描く事となるのではないでしょうか。
キンカンパブリッシング(2018年1月出版)
参考価格 ¥5,500(税抜)
□プロフィール
・TAKAGI KAORU
造形作家
粘土を一生ともにする素材として、立体や器を制作。
器とは「受け」「与え」そして「変化させる」為に重要な道具であるという捉え方に軸を置くことで、人自身もその条件を満たす器であり、世の中には器になり得る物が物質に限らず無数に存在することを表現。
近年は、参加者が”TAKAGI KAORU”の作品を道具として使い、「新たな制作を作家と共に行う時間」というパフォーマンスを主体に活動。
器のブランド Wo shi Ribenren 主宰。
「日常の食事」をテーマにし、『Wo shi Ribenren』の作品で食事をする店「ひととき」を運営。
http://www.takagikaoru.com
□ゲストアーティストプロフィール (順不同)
・mamoru
サウンドアーティスト
想像力と様々なリサーチ手法を用い、過去、現在、未来/架空の音風景を「聴くこと」から「あり得た(る)歴史」などを題材にした作品を制作。国内外の現代美術館、ギャラリーでの展示、パフォーマンス多数。
http://www.afewnotes.com
・高木耕一郎
アーティスト
アメリカのアートスクールを卒業後、 NYを制作拠点として活動。現在は東京で制作をする。刺繍、ステンシル、ペインティングなど様々なマテリアルを使って動物を描く作品は、常に現代社会がかかえる「違和感」をテーマとしている。国内外を含めた個展やグループ展への参加、ファンションブランドとのコラボレーションなど幅広く活動。
http://www.koichirotakagi.com
・matohu 堀畑裕之 関口真希子
デザイナー
「日本の美意識が通底する新しい服の創造」をコンセプトに2005年に設立。現代日本のファッションデザインを代表するブランドとして東京コレクションや海外のメディアから、高い評価を受けている。
http://www.matohu.com
・岡崎純
クリエイティブディレクター
デザインスタジオの「groovisions」を経て、London、NYC、Torontoなどの生活と文化をリサーチ後、2010年に、「RECTERA INC.」を設立し、クリエイティブディレクションを行う。Spiral / Wacoal Art Centerのプロジェクトディレクターも兼任。
主なプロジェクトとして「スマートイルミネーション横浜2012/2014-2017」「道後オンセナート2014」「TOKYO ART FLOW 00」「ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017」などがある。
・牧かほり
グラフィックアーティスト
植物や人間のエネルギーをモチーフに、一枚の絵から、プロダクトや映像スペースデザインに展開する活動をしている。自身の創作活動とともに、国内外のアーティスト、企業とのコラボレーションなどを多く手がけ、近年アップル社 アドビシステムズとの共作をきっかけにデジタル作品にも力を入れている。第12回 文化庁メディア芸術祭アート部門審査委員会推薦作品受賞。
http://www.k-maki.com
□「キンカンパブリッシング」について
金柑画廊が展示のカタログ制作の為に2013年に立ち上げた出版レーベル。
主な書籍 『paper tour catalogue』紙の旅制作委員会 2013年 / 『holly journey』Koumoriya 2015年 / ミニカタログ no.1 (2016年~)
□金柑画廊とは
2006年に東京・目黒にてスタートしたギャラリースペース。2009年に開催した古書イベント「my neighbor’s books」以降、主にビジュアルブックの古書や新刊書籍などの取り扱いを始める。2013年、収集した観光絵はがきの展示「paper tour」のカタログ『paper tour catalogue』の制作を機に、出版レーベルをスタート。企画展を中心にワークショップ、ライブなど、ジャンルにこだわらずに開催。
住所:
東京都目黒区目黒4-26-7
TEL. 03-5722-9061
http://www.kinkangallery.com/
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