TYO magazineトーキョーマガジン

Archive

 

rss 2.0

ブラインドからのぞき見た世の中 : February 28, 2018 @ 16:36

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.200『まかり通るデタラメ』



えー、さてー、世間の平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックのメダル争奪戦の熱も下がり、
いったん落ちついた2月の末となっておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?


永田町では、この2〜3週間、
モリカケ問題の隠ぺい疑惑と、
「裁量労働制」のねつ造データ問題で、
オリンピック以上に過熱しておりますなー。


なかでも「裁量労働制」の拡大への道は、
アベちゃん政権の目玉のひとつでもある「働き方改革関連法案」の一環。

そんな重要な法案改正ににむけた国会での答弁が、
ムダに白熱しております。


コトの発端は、
「平均的な方で比べれば、
一般労働者よりも労働時間が短いというデータもある」と熱弁したアベちゃんの、
使用したデータがねつ造されたものだったというトコロ。

都合よすぎなデータを発表して、
国民をダマしダマし安心感を与えたいのはわかりますがね、
いくらナンでも”ねつ造”はダメでしょ。

モリカケ問題といい、この件といい、
まったくもってメチャクチャですがな。


データねつ造問題といえば、
例のSTAP細胞での小保方氏。

当時、彼女へのタタキ方が、
あまりにもヒドすぎてヘドがでそうでしたがね。

あの時に、彼女をタタいていたメディアは、
今回の件に関してはまったくもってしずかですなー。


しかも、現状、アベ政権と厚労省の責任の押しつけあい、
なすりつけあい状態。

さらに、データの再調査はせず、
そのまま法案の審議をススメようとするという、、、
まったくもってよくわからない方向にむかっております。

なんとも、やり方がドイヒーすぎて、
コトバがデナイですがな。


そもそも「裁量労働制」の拡大が、ワレワレ国民、とりわけ労働者にとって、
ホントにイイモノなのか、必要なのモノなのかも疑問ではありますがね。。。

ちなみに、コレを拡大するコトによって、
もともと限られた職種のみに採用されていた定額賃金が、
企業側は特に特殊業でもない裁量がない労働者に対しても、
定額の賃金(残業代なし)にするコトができるようになる可能性があるワケです。

と、いうことは、
ドコかのメディアにも書かれていましたが、
「定額働かせ放題」になる可能性がナキニシモアラズ。

企業的には人件費をおさえられるのでありがたい話ですがね、
労働者的にはあり得ない。


終身雇用なんてコトバは、
いまや死語同然の現代社会。

とはいえ、
この法案改正で”合法的ブラックな企業”が増えるというのも、
どうかとおもいますよー。


働き方は、ヒトによってちがってもいいハズ。

できれば、
さまざまなヒトの働き方に合うような「働き方改革関連法案」になってほしいなーと、
ワタクシは思いますが、
働かれているみなさんは、今回の件、どのように考えますか?




the fascinations「Sweet Memories」



旅路 良



Comments are closed.

Trackback URL