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tokyo feature : March 30, 2018 @ 14:49

トーキョーシティポップス Vol.62──Everyday Living



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけ楽しくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。


2018年3月の「トーキョーシティポップス」のテーマは、「日日Living」です。


あの東日本の大震災から7年目をむかえた2018年の3月。

7年も経つと、ほかの地域の震災系もふえていますので、
あえて”東日本”と書きますが。。。


いろいろとココロの整理のついたヒトや、
まだ整理のつかないヒト。

さまざまですよねー。


でも、さまざまなヒトがいていいとおもうんですよ。

結局南極、日々を大事に、
そしてたのしくすごす、
というコトがいちばん重要になってきているような気がします。


花粉症はキツいですが、
満開のサクラをみるとココロがおどったり、
友人たちとお酒を呑んだりしてたのしかったり、
友人の突然の訃報に泣いたり。。。

という感じで、日々ぼんやーり生きているアナタのBGMとなれば、コレ幸い。


ぜひ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。





March 『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.62 -Everyday Living-』





01. 「mirage land」DENPUN
『DISCOVER NEW JAPAN 民謡ニューウェーブ VOL.1』


コチラは、富山のトラックメイカー”DENPUN”による「mirage land」。
日本語にすると”蜃気楼の島”ですな。
まさに日本の春な雰囲気。
カッコーやら鳥のさえずりからはじまるレイドバック・ビーツに、
途中のブレイクからのポエトリーリーディング。
コレは詩人”羽曽部 忠”の詩ですな。
そして、後半からのドコかの民謡(もしかして富山?)が入ってくる感じが、
日本の四季を感じます。
最後は都会的な歩行者用信号機のフィールドレコーディング。
大自然から都会へ。
春ですなー。



02. 「ぼんやりぼんぼん」加藤千晶とガッタントンリズム
『嘘つきと音楽のはじまりに』


春はポカポカ、日々ぼんやりぼんぼんですよ!
シンガーソングライター”加藤千晶”によるビッグバンド?楽団?サウンド。
2018年1月にリリースされたばかりのアルバム『嘘つきと音楽のはじまりに』から。
ぼーっとしちゃいますよねー、やっぱり。
花粉症のせい?というのもあるかもしれませんが(笑)。



03. 「火曜日のワルツ」DOUBLE FAMOUS
『DOUBLE FAMOUS』


“DOUBLE FAMOUS”の2008年の作品。
彼らが毎週火曜日に練習していることからつくられたのがこの歌。
ボーカルは、”畠山美由紀”。
しかし、こういう楽団的なサウンドのバンドって、
このところまた増えてきましたねー。
楽団サウンド好きとしてはうれしいかぎりです。



04. 「哀しみのリズム」南佳孝
『あの夏…』


2010年にリリースされた、ジャズを基本とする南佳孝さんのアルバムから。
3月は別れと出会いの季節。
ボッサでサウダージな感じと歌詞が、
夏というよりは春の季節に合ってます。



05. 「Separate Seasons(AmPm Remix)」Michael Kaneko
『Separate Seasons』


2018年2月にデジタルリリースされた、
“Michael Kaneko”のヒット曲「Separate Seasons」の、
日本人覆面クリエイティブユニット”AmPm”によるリミックス。
マイケルといいつつ彼は生粋の日本人。
日本人ながら、このレイドバック感あふれるサウンドはすばらしいですなー。



06. 「日日Living feat. Mitsuyoshi Nabekawa」GAGLE
『VANTA BLACK』


今回のタイトル曲ともなった”GAGLE”のこの曲。
いろいろあっても日々過ごす、
日々変わりなく生きていくってことなんでしょうねー。



07. 「DRIFTIN’」cero
『Obscure Ride』


“cero”のグッドメローサウンド。
あたらしい街に住む、日々暮らす、、、
そういう意味での選曲です。
決して、ドリフト族のコトをうたった曲ではありませんので、
あしからず。



08. 「Echo」アラゲホンジ
『はなつおと』


秋田県湯沢市出身のソングライター”齋藤真文”を中心に結成されたバンド、
“アラゲホンジ”。
民謡サウンドをベースに、現代音楽との融合させたオリジナル感が、
まったくもってスバらしいです。
この曲、ギターのカッティングからのコーラスがまざってくる感じが、
ダイアナ・ロスの「I’m Coming Out」の雰囲気にクリソツなのですが、
ドコかメイド ・イン・ジャパンの感じもしますし、
いにしえの日本の森を感じるのがスゴいです。
まさにジャパニーズファンク!



09. 「追憶」武部聡志
『コクリコ坂から サウンドトラック』


ジブリ映画『コクリコ坂から』のサントラから、この曲を。
春は、別れと出会いの季節。
いろいろと忘れないといけないコトもありますが、
どうしても思い出してしまう季節。
うつくしいピアノの音色が、
ぼんやりとむかしのコトを思い出させてくれます。



10. 「終わりの季節」細野晴臣
『Hosono House』


細野さんの1973年のアルバム『Hosono House』から。
このテキトー感があるのに、
しっかりつくられているマターリ、ユターリなサウンドがたまりません。
あたらしい季節にむかって、ぼんやりススミますかね。



11. 「Let it be」上々颱風
『上々颱風2』


音楽集団”上々颱風”による”ビートルズ”の名曲の日本語カヴァー。
このオキナワ感といい、お祭り感といい、もー最&高!
ちなみに、ワタクシが”ビートルズ”の音楽を意識したのは、この曲。
“溝口正史”の1977年の映画『八つ墓村』のエンディングで使用されていて、
テレビ初放送となった1979年のときにこの映画を観たのがキッカケでした。
“Let it be”とは、”なすがままに”という意味。
“ありのままで〜”みたいな感じのハシリですな(笑)。
新生活もふくめ、
すべては「”なすがままに”すごせば大丈夫じゃね?」という意もふくめて。



12. 「三月」福原希己江
『よりそうものたち』


すっかり彼女の声のファンになっていますが、
コチラはドラマ『深夜食堂』で使用された曲と、
オリジナル曲が収録されたアルバムから。
この「三月」は彼女のオリジナル。
この上なく3月を感じる、グッドミュージック。




※選曲は、基本的にアナログレコードやCD、ダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。
あらかじめご了承ねがいます。


Photo by healthy (http://he-althy.com)


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