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ブラインドからのぞき見た世の中 : September 20, 2018 @ 16:27

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.213『放射能 de 放射脳』



えー、さてー、中国地方の豪雨からの大阪の大台風につづき、そして北海道の大地震と、地球的規模の天変地異の真っただ中な今日このごろですが、みなさま、いかがおすごしでしょうか?


しかし、西も北も、、、
どちらも観光産業は壊滅的ダメージから現状復帰できていない、
まだ立ち直れていない状況がつづいておりますね。

中国地方、関西方面、北海道方面のみなさまの復興をセツに願います。


さて、今回は北海道胆振地方地震について。

地震後、個人的にいちばんの心配はやはり泊原発。


泊原発は、地震後の大規模停電のため外部電源を喪失。
非常用自家発電の電源で、
なんとか動いていたという状況に陥ったワケです。

しかし、2012年から定期検査のため停止されて以降、
稼動していなかったというのが、
今回の地震における不幸中の幸いといえましょうねー。

ただ、使用した(していた?)核燃料自体は
冷やしつづけなければならないという状態ですから、
もしも非常用電源が使用不可の状態になれば、
フクシマ第一原発の4号機のようになりうる可能性はあったワケです。

ちなみに、フクシマ第一原発の4号機は、当時、稼動しておらず、
燃料棒も原子炉に入っていなかった状態で爆発しましたから。


そんななか、
泊原発に対してネット上で心配の声をあげたヒトたちにむけて、
「放射脳だ!」だの、「バカ!」だの、なんだのの攻撃。


フクシマの一件が念頭にあるのなら、
ナニかしらの自然災害があった場合には、
原発のコトを心配するのがフツーだとおもうんですけれどねぇー。

カレらにとってはフツーじゃないのかな。

ナニをもってしてそんなに原発への安心感があるのか、、、
ソチラの方が疑問で仕方がありません。

まったく無意味な論争ですよ。


心配の声を上げなければ、
フクシマのように、
国や電力会社が、
さも当たり前のようにウソ八百をならべてきますから。

実害を風評というコトバのすり替えた罪は重いと思います。


そういえば、最近もまたやってましたねー。

例のフクシマ原発から、
いまもなお流出しつづけている汚染水。

放射能除去装置で処理したものには、
法令基準を上回る”ヨウ素129″など、
ほかの放射性物質が残留していたという事実。

この事実を平気で隠して、
海に流そうとしていたワケです。

おそらく、
関係者のなかには最初からわかっていたヒトもいたハズ。

それこそキチンと詳細を発表すべき事実だったんですけれどねー。
なんで早く発表しなかったんだろ。。。

これ以上、海を汚染させてナニがしたいのか、
まったくもってワケわかめですわ。


つまり、ワレワレの側でもしっかりと国や電力会社のヤルことナスことには
監視していく必要があるってコトなのですが、
なぜそれが理解できないのかが。。。
理解にくるしみます。

その国に住む者としてソレに対しては騒ぐベキですし、
騒ぐからこそ、安全にしなければというチカラもはたらきますからね。

まったくもって無意味な論争に、あきれかえってしまいました。


そんなワケで、今回の泊原発における無意味な論争の件、
逆に、不安や心配を騒ぐコトに対して批判している人たちの方が、
ある意味、”安心”"安全”という放射能に汚染された放射脳の持ち主ではないかと、
ワタクシは思いましたが、
みなさんは、どのように考えますか?



和田アキ子「悲しい歌」




旅路 良



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