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Movie Life : March 18, 2019 @ 15:57

MOVIE LIFE 159『運び屋』


ダレかが言った、『いや~、映画ってホントいいものですね!』と──。

いまも世界中のヒトたちを魅了しつづけ、そして夢の世界へと誘う”銀幕の世界”。 この”MOVIE LIFE”では、無駄に映画好きであるワタクシが、コレから公開予定の映画を中心に、コメントと評価を交えながらご紹介していきます。

(評価は5段階、☆の数で示されます)



MOVIE LIFE 159『運び屋(原題:The Mule)』



ひとりのオトコの集大成とは。。。



□ストーリー

家族をないがしろに仕事一筋で生きてきた”アール・ストーン”。

しかし、いまは金もなく、孤独な90歳の老人になっていた。

商売に失敗し、自宅も差し押さえられて途方に暮れていたある日、
車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられ、
彼は簡単な仕事だとおもって引きうけた。

しかし、じつはその仕事は、メキシコの麻薬カルテルの「運び屋」だった。。。







□オレ意見
評価:☆☆☆(満点は5個)


“クリント・イーストウッド”が自身の監督作品で10年ぶりに主演をつとめ、
脚本は”ニック・シェンク”という、
『グラン・トリノ』のタッグがふたたび実現した本作。


原案は『ニューヨーク・タイムズ』に掲載された
“サム・ドルニック”の記事「The Sinaloa Cartel’s 90-Year-Old Drug Mule」だそうで、
もちろんその記事をベースにはしているようだが、
内容的にはだいぶオリジナル感あふれているのカモ。


しかし、イーストウッドも歳取ったなー。

麻薬カルテルのボス役の”アンディ・ガルシア”も、
最初気づかないくらい太ってて、
『ブラック・レイン』のときのカワイイ、
イタリアンボーイさがまったくゼロ。

“ローレンス・フィッシュバーン”もしかり。

なんだか、90’sの映画スター大集合みたいな、
同窓会的みたいなキャスティングだけれど、
コレがまたいい配役なんだなあ。


朝のコーヒーショップでの、
“ブラッドリー・クーパー”扮するDEA(麻薬取締局)捜査官と、
“イーストウッド”扮する”アール”とのやり取りがまた格別。

もしかしたら、コレは彼ら自身の本音の会話なのかもね。


そして、最後の最後のシーンで、
アールがぼそっと家族につぶやいたひと言、
そのコトバがホントにわすれられない。。。

そのコトバは、、、、ぜひ劇場で聞いてほしい。


仕事人生で、いろいろと失敗をくりかえしてきた
40代以上のニッポンのオトコにはぜひ観てほしい、
サイコーでサイテーな作品である。






2019年 3月8日より全国ロードショー!

『運び屋』





監督:クリント・イーストウッド

脚本:ニック・シェンク

出演:クリント・イーストウッド/ブラッドリー・クーパー/ローレンス・フィッシュバーン/マイケル・ペーニャ/ダイアン・ウィースト/アンディ・ガルシア/イグナシオ・セリッチオ/アリソン・イーストウッド/タイッサ・ファーミガ/ユージン・コルデロ/ほか


オフィシャルサイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/hakobiyamovie/




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