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Movie Life : March 19, 2019 @ 19:16

MOVIE LIFE 160『search/サーチ』


ダレかが言った、『いや~、映画ってホントいいものですね!』と──。

いまも世界中のヒトたちを魅了しつづけ、そして夢の世界へと誘う”銀幕の世界”。 この”MOVIE LIFE”では、無駄に映画好きであるワタクシが、コレから公開予定の映画を中心に、コメントと評価を交えながらご紹介していきます。

(評価は5段階、☆の数で示されます)



MOVIE LIFE 160『search/サーチ(原題:Searching)』



すべての答えはネットの世界にある



□ストーリー

16歳の女子高生”マーゴット”が突然姿を消し、行方不明事件として捜査が開始。

しかし、家出なのか誘拐なのかが判明しないまま37時間が経過してしまう。

彼女の父親”デビッド”は、マーゴットのPCにログイン。

InstagramやFacebook、Twitterといった彼女のSNSにアクセスすると、
そこにはいつも明るくて活発だったはずの娘とは別人の、
彼の知らないマーゴットの姿が映し出されていた。。。






□オレ意見
評価:☆☆☆(満点は5個)


物語のすべてがPC上の画面だけで完結するという本作。

たしかに、
PC&スマホ社会である現代人は、
かならずといっていいほどネットにつながっているワケだし、
PCで人生が完結してしまうと言っても過言ではないよね。

コレは、「なるほど!」とおもえる視点。


それもそのハズ!

監督の”アニーシュ・チャガンティ”は、
うつくしいピアノの音に、
gmailやYou Tubeなどのブラウザ上のやりとりだけの映像を使用した、
「chrome」のあのCMをつくったヒトだったのね。

あのCMはかなり衝撃的だっただけにナットクのナですわ。


あと、5年ほど前に話題になった、
「Google Glass」だけで撮影した映像作品『Seeds』をやったヒトだったのか。

当時、どうやって使うの?的な感じで、
注目されていた「Google Glass」の可能性をひろげたコトもあったし、
作品自体もたった3分ほどの映像ながら、グワっと惹きこまれる映像で、
内容的にもココロに沁みた作品だったので、
なんとなく記憶にあったケド、、、そーかー、あのヒトかー。

ナットクのノですわー。

しかし、まだ20代とは、おそるべし才能の持ち主!


そんなワケで本作。

とはいえ映画がワケだから、
PCの仮面上だけでどうなのよ!?っとは思うのだが、
たしかに考えながらテキストを書くときに、
書いては消したり、カーソルの点滅中のときは考え中、、という感じで、
ヒトの心情が表れるよね。

テキストを書いたり、
メールのやり取りをしていたりで、
PCで仕事をしているヒトにはわかる、スゴくわかる(笑)!


あとは、父親の世代(おそらく40代後半)と、
娘の世代(間違いなく10代中盤)とでは、
snsのつかい方がまったくちがうのよねー。

ソレもわかるワ〜。

って、コトで、視点といい、流れといい、
すべてが良かった、、、のだけれど、、、
事件のあのムリヤリな解決劇的な部分は、
もしかしていらなかったのかなー、、っと。

なんとなく、、、その部分だけが気になってしまったので、
それで☆4つ。


ただ、その部分があろうが、なかろうが、
作品自体はホントに良い作品。


「Windows 95」以降のインターネット世代には、スゴく理解できるナイスなストーリーである。









2018年10月26日より全国ロードショー中!

『search/サーチ』





監督:アニーシュ・チャガンティ

出演:ジョン・チョウ/デブラ・メッシング/ジョセフ・リー/ミシェル・ラー/ほか


オフィシャルサイト:http://www.search-movie.jp/


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