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ブラインドからのぞき見た世の中 : March 31, 2019 @ 19:49

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.226『平成をかんがえる』



えー、さてー、2019年4月1日に新元号が発表され、ついに「平成」もあと約1ヶ月終わろうとしている今日このごろ、みなさま、いかがお過ごしでしょうか?


個人的には、
昭和生まれで昭和好き、、、というコトもあり、
普段は「平成」という元号自体をあまり、、、
というかほとんど意識していなかったワタクシです。

それに、ナニかと「西暦」ばかりを使用しているので、
ナンらかの公的な書類(役所系の書類?)を書くときくらい?ですかねー、
「平成」を意識するのは。
でも、今年が平成の何年だったかすらおぼえてなくて、
いちいちネットで調べているくらいですよ(笑)。

とは、いうものの「終わる」と聞くと、
勝手な刹那主義的な哀愁というか、
そんなモノを感じて、
「いろいろ思い出してみようかなー」なんて、
甘酸っぱい思い出に浸ってしまうものですなー。


しかし、この約31年間の思い出って、
もちろんイイ思い出もいっぱいある。
ソレがアルからコソ、まだ生きているんだとおもうのですが、
意外といい思い出って思い出せないものですなー。

歳なのかな。


まあ、個人的な甘酸っぱい思い出はおいておくとして、
「平成」はふたつの大きなモノゴトが目立った時代であると考えます。

もちろん超独断と偏見でセグメントしていますので、
「ちがうよ!」という方がいても全然ノープロブレムですので。


そんな感じでひとつ目は、
やはり”インターネット”でしょうね。

とくに95年(平成7年)の「Windows95」の発売は衝撃的でした。

それまでは、PCなんかにはまったく興味がなかったワタクシですが、
これからはPCの時代が来るとおもい、
ワタクシがPCをはじめて買った年でもあります。

価格もいまの価格の倍以上で、
学生身分の自分には到底買えるものではなく、
親に大変、迷惑をかけながら買った覚えがありますよ。


当時のインターネットといえば、
電話線に繋いでピポパペポのあとに、キュシーン〜キューン、、、
と、とにかく繋がるまでに時間がかかってました。
もちろん、繋がってからもいろいろと時間がかかるシロモノで、
いまのようなダウンロードし放題なんて、
もってのほかでしたよ(笑)。

それがいまや無くてはならない存在、、、
いやホントは無くても大丈夫なハズなのですが(笑)、、、
でも無いとナニも出来ない感じにまでなってしまいました。

テレビ、洗濯機、冷蔵庫が「昭和」時代の家電”三種の神器”でしたが、
「平成」時代、とくに最近は、PC、スマホ、タブレット、、、でしょうかねー。

とにかく、ホントにPCの時代、
いや、”インターネット”全盛時代と言えますね。


で、もうひとつは、凶悪犯罪全盛の時代です。

1988年(昭和63年)から1989年(平成元年)にかけておこった、
「東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件」。
例の”宮崎勤”の事件ですね。
それが「平成」のはじまりでした。

当時のテレビは、
いまのネットなみにあるコトないコトを言いたい放題で、
“オタク”カルチャーを叩いたり、
トリ沙汰していたのを覚えています。
いまで言う”炎上”ってヤツでしょうねー。
公の放送機関がいまのネットの炎上カルチャーをつくった、
と言っても過言ではないかもしれません。


その事件を皮切りに、
平成7年の「地下鉄サリン事件」。

世界初の都市型無差別テロという、
衝撃的な事件でしたねー。


そして、1997年(平成9年)に起こった「酒鬼薔薇聖斗事件」、
いわゆる「神戸連続児童殺傷事件」です。

犯人である”少年A”。
最近、少年院出所後に自身の自伝的出版物を出したので、
その名前を思い出したヒト、
事件はしらないけれど聞いたことはあるヒトもいるかとおもいます。


1999年(平成11年)の「池袋通り魔殺人事件」。
池袋駅からサンシャインへとつづく”池袋通り”の東急ハンズ前で、
包丁と金槌を振りまわし、
通行人を襲ったという事件。
犯行動機が
「人生に絶望し、またどうしようもない環境的な不平等にイライラしたため」
という、、、なんとも自分勝手すぎ!

ちなみに、この時期はバブルの残り香もなくなりはじめ、
団塊ジュニアの世代全盛で、
大学入学も就職も氷河期に入りはじめた時代ですねー。


2002年(平成14年)におこった、
拷問と虐待によってマインドコントロール下においた被害者を、
被害者同士で殺させたという、
日本史上、希に見る残酷な「北九州監禁殺人事件」。

コレも近年、事件の主犯の息子が、
某ドキュメンタリー番組に出演したりしていたので、
記憶にあたらしいヒトもいるのかなーと。


2007年(平成19年)の「名古屋闇サイト殺人事件」。
「闇の職業安定所」という携帯サイトであつまった面識のない3人のオトコが、
女性をお金のために殺すという、あまりにもドイヒーな事件でしたねー。

このあたりから、ケータイサイトなどの、
いわゆるインターネットが関わる事件がふえてきたような気がします。


そんなネットから生まれたのが、
2008年(平成20年)におこった「秋葉原通り魔事件」。

2トントラックで赤信号の交差点に突っ込み、
青信号を渡っていた歩行者をはね、
その後、奇声を上げながら周囲の通行人を次々に刺して逃走するという、、、
もう無差別テロですな。


あげれば、まだまだたくさん凶悪犯罪と呼ばれるものはありますが、
個人的にパッと思いつくのはこんな感じですかね。


しかし、いろいろ事件を掘って辿っていくと、
やはり95年を機に事件の質というか、
傾向がなんとなく変わりはじめているような、、、
そんな気がします。

やはり、インターネットの影響はナキにしもあらず、
なんでしょうなあ。


そんなワケで、
「平成」がおわったから凶悪な事件がなくなるか?といえば、
それはわかりませんが、
時代が変わって、ツールが変わって、
どんなに便利な時代が来ようが、
とどのつまり、大事なのは”人間の質”なんだよねー、
と、ワタクシは考えすが、
みなさんは、どのように考えますか?



MAHBIE「Space Brothers feat. 田我流 & Bobby Bellwood」




旅路 良



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