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ブラインドからのぞき見た世の中 : April 30, 2019 @ 18:03

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.228『違和感のアート』



えー、さてー、世間はあとあとの仕事のシワよせがコワい、鬼の10連休という長い長〜いお休み中ですが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか?


しかし、この10連休、
「平成最後の〜!」とか、言っちゃってるヒトにかぎって、
日本にいなかったりしますよねー。

チマタでは、某政治家たちがワレワレの血税を湯水のごとくつかって、
外交?ではなく外遊、、、
文字どおり外遊していらっしゃるとか、
していらっしゃらないとか。。。

ナンなんでしょーかね〜。。。

一党独裁国家になるとダレも文句を言わない、触らないので、
どんどんそういうコトが平然とおこなわれていく、という、
教科書どおりプロセスが踏まれているワケですが。


さて、先日、都庁第1本庁舎2階のロビーで公開され、
連日長蛇の列が出来ているという、
例のUK?のアーティスト”バンクシー”による「ネズミの絵らしき」事件。

この「ネズミの絵らしき」モノは、
東京港区にある防潮扉に描かれていて、
都のトップの小池ッチが盛り上がっちゃって、
その部分を文字どおり切りとって、
ご存知のとおり都庁にて公開されたというお話。

まあ、事件とまでは言いませんけれどね。


それにしても、
ちょっとウカレすぎじゃないですかねー?

行政もヒトも。


そもそもアレがホンモノかどうかも、
実際のところわかってない状況なワケですからねー。

専門家の意見も「ホンモノに近い」と言っているだけで、
バンクシー本人はとくにナンの反応もしていないという状態。

だいたい「専門家ってダレだよ!」ってコトにもなると思うんですけれど。


もともと、バンクシー自体、
金持ちのものとなってしまったアートへの疑問を投げかける、
いわゆる風刺のインスタレーション作品がメインなワケで、
大衆にむけてのアンチ社会、
反社会的社会派アートというのがカレの持ち味。

つまり、美術館のなかにあるモノだけが美術品ではない、
ってコトなんですけれど。
コレは、”ゴードン・マッタ=クラーク”もおなじ考えですよね。


以前、オークションで落札された、
彼の有名な「ハートの風船」作品が、
1億5千万円での落札直後、
シュレッダーのトラップが作動して、
額の中の絵が引き裂かれるという出来事がありましたねー。

そんなトンチの効いたアートに落胆する美術マニアたち。

あの顔が、ホントに滑稽でしかなかったです(笑)。

アートは、金持ちや政治家のものではない!という、
アンチの主張ですよね。

カレのインスタのアカウントには、
シュレッダーつき額縁の制作から、
オークション会場での出来事に落胆する、
美術マニアたちの落胆までが撮影された動画があがっていていました。

おそらく、カレにとってはソコまでがアートだったワケですよ。

ソコまでがアートだと理解できないヒトがおおすぎて、
逆にコッチがおどろかされましたけれど。


アートとは大衆にとって身近なものであるべきだし、
あるべき場所にあってしかるべきなんですけれど、、、
切りとってあんな大々的に公開されると意味が変わるのかなーなんて。

だから、アレはあえて防潮扉にそのままにしておくか、
消すべきだったと思います。

そもそも条例に違反していたワケですしね。

それを世界的アーティストだからとか、
よくわからない例外をみとめるって、
ちょっとおかしいですよ。

ナンならいままでにだって、
世界的に有名なアーティストの路上作品もあったのに、
コレまでは特例なく、
すべて消されたりしていたワケですから。

もしかして、今後、オークションに出品して都の財政の足しにする?
つもりなのかな??

だって、言ってしまえば”公共物への落書き”ですよ!

器物損壊罪、または地域の迷惑防止条例違反の可能性アリです。


ナニをもってして世界的という基準にしているのかも、
まったく不明です。

ソレもダレの基準なのか??


ソレに、アレを認めるのであれば、
ほかの作品もみとめるべきでは?


踊るのは許さない国なのに、
踊らされるのはスキなヒトたち。

むしろ、アレが模作だったら超ウケるんですけれどね(笑)。


そんなワケで今回の件、
都のうごき?いやコイケっちの動きに、
まったくもって違和感しか感じないと、
ワタクシはおもってしまいましたが、
みなさんはどのように考えますか?



ルパン三世O.S.T.「炎のたからもの」




旅路 良



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