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tokyo feature : May 31, 2019 @ 15:37

トーキョーシティポップス Vol.76──May’s depression



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけ楽しくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。


2019年5月の「トーキョーシティポップス」のテーマは、「5月の憂うつ」です。


5月は季節の変わり目でもあり、天候が不安定な時期。
そして、2019年は元号が変わった月でもあります。
さらに、季節ハズレの暑さとともにトランプの親分まで訪日。


暖かくなりはじめ、湿気の少ないきもちいい気候でもあり、
いろいろとウカレポンチなヒトビトがではじめる時期。

ムダにウカレているポンチを横目に、
世界情勢はコクイッコクとドロ舟のごとく沈没しはじめ、
海は過剰生産&過剰使用されてきたプラスチックゴミで汚れ、
ラーメンやコーヒーは値上げされ、
ワレワレの血税はトランプの親ビンの過剰接待に湯水のようにつかわれる、、、
ヒトリぼんやりとそんな考えゴトにふけってしまうワケですよ。


そんなワケで、今回は季節の変わり目の”憂うつさ”をテーマに、季節感と時事ネタ感を感じつつ、アナタの5月のBGMとなれば、コレ幸い。


ぜひ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。






May 『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.76 -May’s depression-』






01. 「Working High」MIDORINOMARU Feat. 高橋飛夢
『GOOD MORNING』


ドラムの”ミッチャン”こと”三星章紘”とピアノの”NiKA”による男女インスト・デュオ”ミドリのマル”。
カレらの2ndアルバムから、ヴォーカルに”高橋飛夢”をフィーチャーしたこの曲を。
このイントロがカッコよすぎなのと、ヴォーカルというよりは、
ほぼスキャットにちかい飛夢くんのいい声がカラダに浸透します。
鬼の10連休、そして元号変更からはじまった2019年5月は、
連休もなく、ぼんやりワーキングハイなワケでして。。。




02. 「迷宮A (in a Maze)」GAGLE x Ovall
『GAGLE x Ovall』



5月(May)だけに迷宮(Maze)、、、なんつって。
そんなワケで、5月はいろいろ迷宮に入る季節という意味もふくめて、
仙台発のヒップホップユニット”GAGLE”と、
ファンクグルーヴがスバらしい”Ovall”のコラボレーションアルバムから、この曲を。



03. 「Tokyo Confidential」挾間美帆
『Journey to Journey』


5月は、元号が変わったり、トランプの親分が来てみたりで、
いろいろコンフィデンシャルなトーキョーなワケです。
ジャズピアニストの挾間美帆さんのアルバムから。
なんともカッコよすぎなビッグバンドジャズです。



04. 「Beatitude」Jazz Brothers
『Multidirection』


96年にDJユニット”U.F.O.”がコンパイルした傑作コンピレーションから。
“Jazz Brothers”のこの曲を。
いろんな音が混ざっているエディット系ジャズ。
当時は、フロアーで狂ったように踊ってましたねー。




05. 「Gentle Sisters Boogie」Gentle Forest Jazz Band
『スリリング・ザ・バンド』


いまや日本を代表するジャズのビッグバンドとなったジェントル。
カレらのメンバーである”Gentle Sisters”が、
カッコよすぎなスキャットをトバしまくる、
グッドジャジーブギー!



06. 「Bond」SOIL&”PIMP”SESSIONS
『DAPPER』


そして、世界をマタにかけて活動しているソイルのインストラテンジャズ。
この曲、カッコよすぎなんですよ。
ナニもかも忘れて踊りたくなります。



07. 「五月の嘘」ツチヤニボンド
『MELLOW』


最近イチオシなバンド、”ツチヤニボンド”。
コチラはラテンをベースにさまざまな音楽がミックス。
和歌山は高野山在住の音楽家、”土屋貴雅”率いるバンドで、
オリエンタル感と、コスモポリタン感がハンパない。
自分がドコにいるのか、わからなくなります。
スバらしい!
まあ、タイトルどおりで、5月はいろいろ憂うつな季節ってコトですw。



08. 「大丈夫だよボッサノーバ」G. Rina
『東京のジプシー』


いまや日本を代表するトラックメイカーの”G.Rina”先生。
彼女が2005年にリリースしたアルバムから、
気だるいボッサなこの曲を。
そんなバックのぼんやり気だるい感とは、
真逆なポジティブな歌詞。
「大丈夫だよ!」というのは、
憂うつさにはホントに良く効く、すぐ効く、長く効くの、
3効くなクスリですなー。



09. 「カゲロウガール」中山うり
『カルデラ』


流しでおなじみの”パリなかやま”さんの妹さん、”中山うり”ちゃん。
彼女のハスキーなヴォーカルと、
この楽団っぽいサウンドがホントに良く合います。
ぼーっと5月の空をながめながら、
ぼやぼやぼんやりしたいときに聞いてほしいメロウな曲。



10. 「ハッピーエンドレス」トレモノ
『island island』


沖縄は石垣島を拠点に活動しているバンド”トレモノ”。
カレらのラテン感あふれる陽気なサウンドを。
途中から、”スティービー・ワンダー”の名曲「Sir Duke」こと「愛するデューク」感が。
意識してなのか、無意識なのか、、、わかりませんが。
とにかく、カレらの陽気さがココロを元気にしてくれます。



11. 「GOOD LUCK AND GOOD BYE」荒井由実
『Yuming Brand Part 2』


“ユーミン”の名曲ですな。
1976年にリリースされた、4枚目のアルバム『14番目の月』に収録されてます。
前向きなんだか、後ろ向きなんだかわからない歌詞ですが、
「大きく GOOD LUCK AND GOOD BYE」、、、
やっぱりそういうコトですよね。
気がつくと涙がホロリ系のグッドミュージックです。



12. 「flag song」ケンネル青木
『SOUR SWEET』


孤高のスティールパン奏者、”ケンネル青木”のファーストソロアルバムから。
AOR的なアーバンサウンドに、
スティールパンのやさしすぎる音がたまりません。
ブロウするサックスもまたヨシ。
期せずして、自分の人生を走馬灯のように掛けめぐってしまう、
そんないい音楽。
しかし、スティールパンの音って、
どうしてこうもセツナくなっちゃうのでしょうかね?




※選曲は、基本的にアナログレコードやCD、ダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。
あらかじめご了承ねがいます。


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