えー、さてー、暑さで意識もうろうとしているうちに、戦後から74年目の終戦の日をむかえ、気がつくとお盆こ盆もあっさり終了してしまった8月も後半の日、みなさまいかがおすごしでしょうか？


しかし、、、、暑いですねー。。。

各所で命にかかわる危険度の高い猛暑がつづいております。

個人的には、
湿気に肉体的にも精神的にも弱いので、
湿気だけなんとか押し入れ用の湿気トリをトーキョー全土に設置していただいて、
不快指数を下げてほしいものですなー。

もちろん暑いのもイヤですが。


さて、今回は、最近話題となっている”自由”と”不自由”について。

以前から、このコラムでも自由＆不自由の問題については書いてきていますが、
今回は、『あいちトリエンナーレ2019』での「表現の不自由展」の展示中止騒動の件もあり、
いろいろなヒトに意見を聞かれる？求められる？というコトもありまして、
いい機会なのかなと。。。


じつは、今回の件に関しては、なんとも複雑でして、、、
というのも、「いちばんの悪はドコにあるのか？」という部分で
いろいろ引っかかるのですよ。


まずは、
「さもなくばうちらネットワーク民がガソリン携行缶持って館へおじゃましますんで」
という脅迫をしてきたオトコ。
彼は完全にダメでしょ？
しかも匿名で、ファックスって、、、いつの時代やねん！
ただ、どのメディアにも書いていなかったから、
確認できていないのだけれど、
おそらくこのヒト、展示に行ってないんじゃないかなー。

もしかしたら、
展示に抗議しているヒトの半分くらいはそんなヒトなのかも。
もちろん、展示に賛成しているヒトも。

あとは、展示を観たヒトのインタビューで、
よく「いい気分ではないですねー」とか言っているヒトは、
なんとなくそう言わないと「メンドーなコトに巻き込まれるかも？」、
という忖度の方もいるんじゃないですかね？？

そのあたりは超個人的な希望的観測みたいな部分もあるので、
アレなのですが。


そもそもナゼ、これだけの抗議が来たのか？といういちばんの理由って、
コレはSNSで作家でモンドなんでも博士の”松沢呉一”さんが指摘していましたが、
「少女像」よりも”天皇表現”にあったのではないかなと。

そこをメディアが持ち出すと「さらにメンドーなコトになるのでは？」と、
よくわからない忖度が存在し、
まるで「少女象」の展示のみが問題だったような、
曲がった報道をしてしまったがために、
一般のヒトには「”少女象”の展示が問題だったのでは？」、
みたいな話になってしまっているようですなあ。

モノゴトをキチンと伝えるべきメディアが、
あやふやな伝え方をしてしまったがために、
例の韓国政府とのバチバチを助長してしまったカタチに。


なんだか、1990年に起こった、
“本島等”長崎市長が右翼団体幹部に銃撃された事件を思い出しましたよ。
コレは、長崎市議会において「昭和天皇にも戦争責任はあると思う」と、
発言したと報道したメディアがキッカケ。
本来は、この発言の後にキチンとナットクの出来る発言をしていたのにもかかわらず、
メディアがさもそのように伝えてしまったがために起きてしまった、、、
「表現の自由」が暴力によって抑えこまれてしまった悲しい事件です。

なんとなく40年ちかく経ったいまも、状況は変わってないんだなーと、
あらためておもっちゃいましたよ。


率直に今回の展示中止騒動についての感想というか、考えを述べると、
中止になったコトで、
みんながそれぞれ「表現の自由」について、
いまいちどアタマを使う機会を与えたので、
結果的によかったのかなー。


あと、コレは、保守派にも、リベラル派にも言えるコトなのですが、
ドチラも気に入らないコトだったりをなんらかの圧力でツブそうとする、、、
コレって結局南極、自分たちの「表現」を不自由にしているコトですからね。

意見を言うのはもちろん構いませんよ、
ヒトそれぞれにいろんな意見があるのは当たり前ですから。
マズいのはそれに対して数の圧力や暴力的な行為でツブそうとするコト。
そして、ソレに屈する、
いや屈さざるを得ない状況をつくりだしてしまうコトでしょうね。


インターネットが普及して、
さまざまなヒトが意見や表現を個人で発信できる時代。

さらにシェアするコトで、
数をあつめやすい時代にはなっています。

ただカンケーのないヒトも意見を言えてしまうってコトでもあるのですが。


つまり、自由は不自由への”モロハの刃”であるってコトなんですけれどね。


そんなワケで今回の件、
ワタクシは、
“ヒトの自由に対して、もうちょっと寛容になってもいいんじゃないの？”
と思いましたが、
みなさんは、どのように考えますか？



RHYMESTER「人間交差点」