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tokyo feature : August 27, 2019 @ 20:05

トーキョーシティポップス Vol.79──Saudade Tokyo



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけ楽しくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。


2019年8月の「トーキョーシティポップス」のテーマは、「トーキョー サウダージ」です。



8月上旬のあの灼熱地獄が、まるでウソだったかのような8月の下旬です。


どうもナツはキラいではないですが、スキにもなれませんなあ。

もともと冬派なんですけれどね。


しかし、アラスカでは摂氏30度を超えたとか。

世界的にみても温暖化はヒドくなっている模様です。


南米アマゾンの火災は大変なコトになっているようですねー。

専門家たちが、地球環境への影響を懸念しているとか。


さらに、天候と一緒で世界情勢も不安定。

フランスで開催されたG7では、首脳宣言なしという、
なんだかよく分からないカタチで閉幕。

不穏な空気を感じますねー。


まあ、いろいろとセツナな気持ちにさせられた2019年の8月。


そんなワケで今回は、トーキョーのサウダージな日々に合う、そんなBGMとなれば、コレ幸い。


ぜひ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。






August 『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.79 -Saudade Tokyo-』






01. 「サマータイム」浜口庫之助 & 伊集加代子
『Tokyo Modern Recording Collection Hamaguchi Kuranosuke GET Smart-Swinger!』


いわゆるムードミュージックってヤツですが、
コチラは、もともとはオペラ『ポーギーとベス』での子守唄で使用された、
1935年の唄。
1936年に”ビリー・ホリデイ”がカヴァーして大ヒット。
それを我がニッポンのヒットメイカーの”ハマクラ”こと”浜口庫之助”が、
67年にカヴァーしたのがコチラ。
ちなみにこのアルバム『Tokyo Modern Recording Collection』は、
「SUBURBIA SUITE」の”橋本徹”氏が選曲したモノ。
最&高のサウダージ感がたまらないです。



02. 「STORY」never young beach
『STORY』


“ネバヤン”こと”never young beach”の最新アルバムから、
モータウン感というか”ジャクソン5″感たっぷりのこの曲を。
いやー、イイですなあ〜。



03. 「Take Me Out To The Ballgame」土岐麻子
『WEEKEND SHUFFLE』


「私をスキーに連れてって!」ならぬ「私を野球に連れてって!」という、
1908年にアメリカで制作されたノベルティソング。
それを土岐麻子ちゃんが、ジャズポップでカヴァー。
高校野球シーズンは終わっちゃいましたが(笑)。。。



04. 「なみのひかり」ミドリのマル
『GOOD MORNING』


“NiKA”と”三星章紘”によるドラムとピアノのユニット”ミドリのマル”。
このスウェイビートと、”NiKA”さんのピアノのマッチングが、
JAZZ好きにはたまらんですなー。
まさに”なみのひかり”がキラキラしているような、
そんな感じなのです。



05. 「Summon Doll」ツチヤニボンド
『MELLOW』


ここ数ヶ月、個人的にかなりハマってます!”ツチヤニボンド”。
カレらの2018年にリリースされた、
「南米」「アーバン」「メロウ」がキーワードのアルバムから。
全曲サウダージ感がハンパない!



06. 「Sweetest Taboo」cro-magnon
『cro-magnon plays』


説明不要の”SADE”の名曲。
“cro-magnon”がインストでカヴァーしたコチラ。
この上げず、下げずの浮遊的マッタリ感が、
ホントにスバらしすぎです。


07. 「If My Friends Could See Me Now!」YOU
『THE 有頂天ホテル-オリジナル サウンドトラック』


コチラは、映画『THE 有頂天ホテル』で、
物語の終盤に”YOU”が歌っていたあの曲です。
オリジナルは、”シャーリー・マクレーン”が主演した
ミュージカル映画 『スイート・チャリティ』 の挿入歌。
邦題は「今のわたしを見せたいわ」というコト。



08. 「二人の記憶」ハンバートハンバート×COOL WISE MAN
『ハンバート・ワイズマン! – EP』


“佐藤良成”と”佐野遊穂”のデュオ”ハンバートハンバート”が、
スカバンド”COOL WISE MAN”をフィーチャー。
明るい演奏なのに、ココロに沁みる歌詞。
セツナさ満載です!



09. 「What’s Wrong With Groovin’」EGO-WRAPPIN’
『ROUTE 20 HIT THE ROAD』


68年にリリースされた、
南アフリカの雄”ヒュー・マセケラ(Hugh Masekela)”の名曲を、
“EGO-WRAPPIN’”がカヴァー。
“ノってナニがワルい!?”ってコトですかね?
とにかく、ナイスなカヴァーですよ。



10. 「僕の中の少年」山下達郎
『僕の中の少年』


ナツ、緑色の自転車、黄色、、、ヤマタツ!というコトで、
1988年にリリースされた『僕の中の少年』からタイトル曲を。
説明は必要ないですね、ただ感じるのみ。



11. 「SAYONARA INAGO」NABOWA
『DUSK』


京都を拠点にするインストゥルメンタルバンド”NABOWA”。
カレらの最新アルバムから、
まったりメロウなビートからはじまるこの曲を。
アレだけ灼熱地獄だったのに、
いまやすっかり秋になってしまった雰囲気にピッタリです。
ヴァイオリンの音色がセツナすぎてサウダージ。。。



12. 「薄荷色の空」ケンネル青木
『SOUR SWEET』


スチールパン奏者の”ケンネル青木”さんのアルバム『SOUR SWEET』から、
コチラもインストを選曲。
やまだかつて、スティールパンサウンドで、
ココまでアーバンを感じたことがなかったのですが、
とにかく超がつくほどアーバンサウンドです。
ちなみに、”薄荷色”とはいわゆるミントグリーンだそう。
ココロもカラダも薄荷色の季節。



13. 「I’ve Got You Under My Skin」akiko
『Rockin’ Jivin’ Swingin’』


ジャズシンガーの”akiko”ちゃんがカヴァーしたこの曲。
1936年のミュージカル映画『踊るアメリカ艦隊(Born to dance)』で使用され、
“フランク・シナトラ”のカヴァーが一番有名ですかね?
“マイティ・スパロウ”のカリプソでカヴァーしたのもおなじみです。
“ボクはキミに首ったけ”という意味ね。
そんなワケで、
ココロもカラダもいろいろサウダージな季節の変わり目。
おもわず、聴き入っちゃうグッドカヴァーなのです!




※選曲は、基本的にCDやダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。
あらかじめご了承ねがいます。


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