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tokyo feature : March 31, 2020 @ 17:05

トーキョーシティポップス Vol.86 ──Pray for dawn



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけ楽しくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。


2020年3月の「トーキョーシティポップス」のテーマは、「夜明けを祈る」です。


驚異的な感染力のウィルスにヤラレっぱなしの世界。

主要都市はほぼほぼシャットダウンしておりますなー。


とはいえ、外出制限はほぼしていないに等しいトーキョーのぼんやり感。

夜だけとか、あまり意味が分からないのですが、、、まあそんな文句は別の機会に書くとして。


今回はとりあえず家にいる時間がおおくなった方のために、まったりと落ちつくようなチル感あふれるサウンドばかり。


あまりにもぼんやりな発表ばかりで、イライラしがちなアナタのメンタリズムをリラックスモードにまでさせてくれる、ぼんやりBGMとなれば、コレ幸い。

ぜひ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。







March『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.86 -Pray for dawn-』





01. 「PRAYER」矢野顕子
『SUPER FOLK SONG』


こんな時期下になってしまいましたが、
とにかくみなさんが無事でいるコトを祈りたい、というコトもあり、
2020年3月の1曲目はコチラです。
“開けなぬ夜はない”とは”マクベス”だったかな?
まあ、とりあえず、この状況が早く終息に向かうコトを心底願って。
そういえば、作曲者をパッと見ると、
じつは”パット・メセニー”なんですよね。
アッコちゃんのために作った曲だとか。
さすが!日本を代表する青森っ娘です。




02. 「Smile」細野晴臣
『HoSoNoVa』


1936年の映画『モダン・タイムス』で使用された、
チャーリー・チャップリンの曲をホチョノさんが、
フォーキーなまったりサウンドでカヴァー。
“暗い世の中でも笑って生きていかないといけないよ!”という、
思いから生まれた曲ですな。



03. 「ミッドナイトラブコール」田中裕梨
『CITY LIGHTS』


77年にリリースされた”石川セリ”の曲。
後の80年に、プロデューサーの”南佳孝”もセルフカヴァーしてます。
そんな曲をシンガーの”田中裕梨”がグッドボッサでカヴァー。
濃厚接触禁止時代の恋人たちに。




04. 「くせのうた(House ver.)」星野源
『くだらないの中に』


コチラ、”星野源”くんのアルバム『ばかのうた』に収録されていた
曲のHouse ver.、、、つまり家バージョンw??
弾き語りと鳥のさえずりと、カラスの声。
自粛要請で家にいる方もおおいので、
家バージョンをドーゾ!



05. 「シーフライト」小林泉美 & Flying Mimi Band
『Sea Flight』


日本屈指のキーボディスト”小林泉美”さんによる、
グッドフュージョンボッサ。
目をつぶると、
赤道直下の海を飛ぶ鳥の目から観たおだやかな海上の様子が浮かびます。
いわゆるバードアイってヤツですね。
夜に見えなくなっちゃう方じゃないですw。
おだやかで、さわやかなサウンドとアナタに。



06. 「ページを繋ごう」高橋飛夢
『キオクノシルシ』


イイ声ボーイw?の”高橋飛夢”くんのオリジナル。
こんな状況下だけれど、
とりあずページは繋げていきましょうよ!
という意味での選曲です。
ヒトとヒトが繋いでいかないから、
変な軋轢を生んでしまいがちな現代社会ですから。



07. 「メトロに乗って浅草へ」上々颱風
『愛があるから大丈夫』


93年リリースのこの曲。
あふれんばかりのオリエンタル感がたまらんのですよ。
想像で、浅草線に乗って浅草へ。
ぼんやりと浅草を思い出して聴いていただけれれば。。。



08. 「きおく」福原希己江
『よりそうものたち』


ドラマ『深夜食堂』の挿入歌でおなじみの彼女。
コチラはインストですが、
ぼんやりといろんなきおくが蘇ります。



09. 「LET IT BE ME」竹内まりや
『Souvenir~Mariya Takeuchi Live』


コチラ、”たっつあん”こと”山下達郎”さんのライブで、
“まりや”さんがコーラスで登場した際、
大体歌ってくれるあの曲です。
オリジナルは、”ジルベール・ベコー”の1955年リリース。
原題は「神の思いのままに(Je t’appartiens)」。
それを英語版で1960年に”エヴァリー・ブラザーズ”が発表したバージョンが、
世界的にヒットさせたもの。
色々な意味がありますが、
“僕が僕でありのままにいさせて”という意味をふくめて。



10. 「ずっと一緒さ」星野みちる
『My favourite Songs』


からの、シンガーソングライター”星野みちる”ちゃんによる、
ヤマタツカヴァーです。
コレが、かなりいい感じのカヴァーなんですよ。
まあ、こんな状況でヒトとヒトがセパレートしないと
いけなくなってしまっているワケですが、
どうんな状況だって”ずっと一緒さ”という感じで選曲。



11. 「スパルタカス 愛のテーマ」中島ノブユキ
『散りゆく花』


“ジェーン ・バーキン”のバンマスでお馴染みの中島さんが、
自身のレーベルから2015年にリリースしたアルバムから。
ギターとピアノとヴァイオリン、そしてバンドネオンで、
映画『スパルタカス』のサントラでお馴染みの「愛のテーマ」をカヴァー。
コレが、ホントに良いカヴァー。
思わず涙がこぼれ落ちます。



12. 「さらば素晴らしき世界」中山うり
『カルデラ』


流しでおなじみ”パリなかやま”さんの妹さん。
この『カルデラ』というアルバム、
ホントにすばらしいのです。
まあ、しばらく”さらば素晴らしき世界”よ、というコトで。



13. 「Pathetique」藤原ヒロシ
『Classic Dub Classics』


おなじみの”藤原ヒロシ”さんが2005年にリリースした、
クラシックをダブにしたアルバムから。
共同名義のサウンドプロダクションには、
『リッジレーサー』などのゲームミュージック作曲家の高橋コウタさん。
ベートーヴェンのピアノソナタ8番「Pathetique(悲愴)」をダブ化。
“志村けん”さんの残念すぎる訃報もあったり、
なんだか悲しさだけが残ってしまう、
噂だらけの年度末になってしまいましたなー。
まずは、生きていきましょうよ!という意味もふくめて。




※選曲は、基本的にアナログレコードやCD、ダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。
あらかじめご了承ねがいます。


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