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ブラインドからのぞき見た世の中 : April 20, 2020 @ 20:35

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.320 『責任者不在の一大プロジェクト』



えー、さてー、例のコロナッチの日本国内におけるパンデミックで、ついに緊急事態宣言が全国まで拡大してしまいましたが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか?


しかし、ほんの1ヶ月前までは、ココまでの状況になるとは、、、
思っていましたケドね。

ただ、実際にここまでの状況になってみると、
なんとも憂いしかないですな。


アベちゃんが、2020年4月7日に指定都市限定で出した緊急事態宣言から、
約2週間という時間が経ちましたが、、、
残念ながら、収束というよりも拡大の一途を辿ってますねー。

現状、世界的にも収束している国もないですし、
もちろん感染者減少の結果を出している国もありますが、
まだ終息までは至っていない。

まあ、ワクチンの開発もまだまだでしょうし、
特効薬もまったくコレからという感じですからね。

さまざまなヒトたちによるいろいろな意見と、
ワタクシの考えをあわせて、
おそらく5年以上はかかるかなと。

もちろん、どういう状況を終息ととらえるか、
という部分もあるとおもいますが、
ココでは基本的な経済活動と、
ヒト同士での濃厚接触でも、
とくに大きな問題が起こらないレベルとしておきます。

はーあ。。。
二ンともカンともな状況ですよねー。。。


しかし、ちょっと気になっているのが、
この緊急事態宣言、、、責任者はいったいダレなんでしょうかねー?

2020年4月7日の会見時の質疑応答において、
質疑応答終了間際のギリギリアウト時に、
イタリア人ジャーナリストの方が、
現状の対策において他国とは違う方法で行なっているコトに対し、
「失敗したらどんな責任を取るのか?」
というすばらしい質問。

ちなみに、この時、
ほかのメディアやジャーナリストの方の質問は、
フリーランスの”江川紹子”さん以外、
“いまその質問の答えが必要かな?”という内容ばかりだったコトを覚えてます。

そんなイタリアの方に対し、
アベちゃんは「私が責任を取ればいいというものではない」と、
あっさりと答えてました。

つまり、
この一大プロジェクトに責任者不在という、、、
ナンなんだかなー。。。

ホンの少し前の全国の学校一斉休校事件?のときは、
「私の責任で!」と強調していたのに、
もっとも重要とされるこの状況において、
そ、そ、そ、そのコトバ!??

もー、コチラ側のコトバが出なかったですよ。

フツーの会社で、
ナンらかプロジェクトにはプロジェクトリーダーがいて、
かならず、その責任者というものが存在しますが、
この緊急事態宣言には、責任者不在という、、、
公の場で発表してしまったアベちゃん。

映画『シン・ゴジラ』内で、
アメリカの特使として登場するカヨコに、
矢口蘭堂がいろいろと質問した際、
「それは大統領が決める。あなたの国では誰が決めるの?」
というセリフのシーンがありましたが、
それを思い出してしまいましたよ。


ちなみにこのイタリア人ジャーナリスト、
日本で活動する”ピオ・デミリア”という方で、
イタリアの左翼的団体「赤い旅団」の弁護士もヤラれている方だとか。

そんなカレの意味のある質問のおかげで、
本プロジェクトにおける責任者がいないコトがわかったワケですが、
同時に、なんだか一連の、、、森友、加計、桜を見る会、IR、UR、、、
これら一連の疑惑の意味がわかったような気がします。

このヒトは、そうやって意図的?なのか、無意識なのか、
責任の所在を不在にさせて知らぬ存ぜぬという雰囲気を出して、
やってきたんだろーなーと。

びっくりするくらい悪気がないから、
いちばんタチが悪いヤツです。

そんな一面が見えた、
というかよくわかった瞬間でしたよ。


まあ、森友、もろもろの件はひきつづき声を上げていくとして、
まずは、いまソコにある危機、コロナッチ問題です。


今後の話として、
ダレがドノ責任でどんな対策をしていくのか、、、
頼みますから政府の責任の所在をあきらかにしつつ、
キチンと先手先手でやっていただきたいものだなーと、
ワタクシは思いましたが、
みなさんは、どのように考えますか?



植木等「無責任一代男」




旅路 良



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