Daily Life w/ Music : April 23, 2020 @ 16:51
FILE 449 ASA-CHANG&巡礼『事件』
ディスクレビュー コーナー『日々是音楽』では、”トーキョー マガジン”が最新の音楽情報を独断と偏見で、自信を持っておススメするいちまいを紹介していきます。
FILE 449 ASA-CHANG&巡礼『事件』
人類最怖の音楽家”ASA-CHANG”率いる音楽ユニット”ASA-CHANG&巡礼”が、新作アルバム『事件』をリリースした。
1997年にソロユニットとして始動させ、そのあまりにも独断と偏見に満ちたサウンドプロダクションと、独特な間合いが国内外に評価されている、”ASA-CHANG&巡礼”。
2001年に発表された「花」があまりにセンセーショナルすぎて、、、個人的に人生に影響をおよぼした曲のひとつである。
そんな”ASA-CHANG&巡礼”が、『まほう』から約4年ぶりとなる新作アルバムをドロップ。
今作では、かなり実験的で渾身のサウンドが7トラックも収録。
おススメは、
生けるオリジネーターこと”いとうせいこう”氏をフィーチャーしたタイトル曲「事件」。
アフリカンでヒール ザ ワールド的なイントロから、
せいこう氏のポエトリーリーディングを
コトバという音にもどしたエディットサウンドが炸裂。
分かりやすく言うと「影の無いヒト」的な感じで、
リズムや 伴奏がつねに変化しつづける独特のウネリのあるグルーヴと、
人知を超えた世界観に惹きずりこまれる、、、音やね。
そして、アブストラクトなサウンドに、
不思議な日本語がスパークする「ニホンゴ」。
じつはこの声、フツーに話された日本語ではなく、
台湾人女性の”Sunny Wu”から声をサンプリングし、
別の言語からつくりあげたというオドロキのサウンドなのだ。
“ASA-CHANG”パイセンは、
こういうヒトの声を音ととらえて再構築させるのが、
センスがバツグンだとおもう。
さらに、駅弁マニアは必聴!
日本各地の駅弁に焦点を当てた「駅弁ソング」。
ただただ有名な駅弁を紹介しているだけなのに、
これほどのヴァイヴレーションをつくりあげるとは、、、
あなおそロシア!
ちなみに、同様の内容で英語バージョンもあるので、
ぜひともコレをつかって英語圏の観光客に駅弁を教えてほしい。
そんなワケで、渾身のサウンド、いやまさに煮詰められた濃ゆいサウンド。
コノオト、コノグルーヴ、コノヴァイヴ、、、ホントに事件だ!
ASA-CHANG&巡礼
『事件』
価格:2,500円(税抜)
レーベル:AIRPLANE(AP1086)
発売日:2020年4月22日
□トラックリスト
01. 事件
02. ニホンゴ
03. 駅弁ソング(アルバムバージョン)
04. 駅弁ソング(アルバム英語バージョン)
05. シカク
06. シノシサム
07. 生活節
レーベル「AIRPLANE」オフィシャルサイト:http://www.airplanelabel.com
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