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Interview : July 28, 2010 @ 18:41

“Buffalo Daughter” シュガー吉永 インタビュー “Three”


ニューアルバム『The Weapons Of Math Destruction』をリリースした”Buffalo Daughter”。


”物理”がテーマという今作には、メンバー間のいろいろな想いが交差して、それが数字で表されるという、なんともスゴい作品に仕上がっている。


アグレッシブかつポジティブに活動をつづける彼ら。

ひきつづきメンバーの”シュガー吉永”さんに、今後の活動についてなど、いろいろと訊いてみた。





─”Buffalo Ranch”というレーベルを立ち上げましたが、いまのところは自分たちの音源を出す基盤という感じですか?

そうですね。


─他にアーティストさんを出す予定とかは?

いまはまだ考えていないです。
やるのは、大変だしね。
レーベルを運営するにはレーベルマネージメントの──ぜんぜん音楽とは違うスキルが必要なワケじゃないですか?
いまは自分たちのアルバムを出したばかりだし、そんなヒマもないから考えていないですけれど、将来的に何か面白そうなものがあって、スゴくやりたいという情熱をもてるものがあったら考えられなくはないです。
でも、とりあえずはまったく考えていないです。


─ランチ(牧場)という名前を使ったのは何か意図があったんですか?

buffalo daughterだから、バッファロー牧場という、そういう感じです(笑)。


─いま、アルバムが出来上がったわけですけれど、もう次のことには動いている感じなんですか?

とりあえず、このアルバムのプロモーションと、あとは夏フェスが控えていますね。
アルバムはつくりましたけれど、それをライブでやるという作業をコレからやっていくので、それの準備です。


─やはりレコーディングとライブは違うとはおもうんですけれど、ライブの構成に関してはメンバーでどんな話し合いをされているんですか?アルバムの音と違うものを作ろうみたいな感じですか?

まったく違うものになるかはわからないです。
ウチはわりと人力で──303とかああいう音とか使っていても、それに合わせて人力でドラムを叩いて、ギターひいて、ベース弾いてという感じなので、そういう意味ではライブ感はありますよね。
ライブになったら、ライブになったで、人力なので毎回同じ結果が出るわけでもない。
あとライブだと、一曲だけではなくて何曲もやるから、その全体の流れももちろんありますよね。
たとえば、ライブだから、人力だからある一曲をエクステンドして、12インチサイズでやってもいいわけだし。それはライブの構成と持ち時間で、毎回考えています。


─ライブやる方で、アルバムとまったく同じ音のヒトもいれば、まったく違うひともいらっしゃるので、buffalo daughterさんはどんな感じでライブを考えているのかなと思いました。

ウチは、ライブだとギター、ベース、ドラム、ターンテーブルの4人しかいなくて、ベースがminimoogを弾いたり、わたしも303をいじったりするけれど、そういう意味ではライブ用のアレンジは必要だから、同じものにはなり得ないですよね。
アルバムだと、ダビングでいろいろな音を入れられますから。
とにかく、ライブで聞いていい感じで仕上がるように、リハーサルをするんですよ。
まったく違うものだとは思っていないけれど、まったくおなじモノではないので、ライブはライブ、アルバムはアルバムで、キチンとたのしめる、という最低限の分け方をしていますが、全然ちがうものという感じでは考えていないです。共通項はいっぱいありますからね。





─秋ぐらいから、オーストラリアツアーを予定されているようですが。

いま日程を調整中です。
9月くらいかな。


─アメリカもツアーは考えているのですか?

とりあえず、9月はオーストラリアだけです。
そのあとに、アメリカとヨーロッパでのリリースも考えているので、そのタイミングがでてきたらそっちの方も考えます。
でも、来年になっちゃうかな。


─ちなみに、オーストラリアの音楽シーンはどんな感じなんですか?

けっこう普通にロックシーンもあれば、クラブシーンもあれば、ヒッピホップシーンもありますよ。


─アメリカとかイギリスに比べると、なかなかオーストラリアの音楽情報は入ってきませんからね。やはりすごく盛り上がるんですか?

盛り上がりますよ。


─そういえば、今年はフジロック フェスティバルも出演されますよね?

フジは今年5回目なので、前までのアルバムの曲はほとんどやってしまっているからなーと思っていて、
だからホント新しいアルバムからの曲を中心にやろうと思っていますよ。


─それは楽しみですね。今後も応援しています。
今日は、ありがとうございました!


ありがとうございました。



(おわり)
Photo:YANO BETTY



□Buffalo Daughter ライブ・スケジュール

・2010年7月29日 新代田FEVER(東京)
・2010年8月1日 FUJI ROCK FESTIVAL ‘10(新潟県・苗場スキー場)
・2010年8月3日 渋谷CLUB QUATTRO(東京)
・2010年8月13日 RISING SUN ROCK FESTIVAL 2010(北海道・石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ)



Buffalo Daughter ~Japan Tour 2010~

・2010年11月15日 LIQUIDROOM(東京)
・2010年11月16日 心斎橋 クラブクアトロ(大阪)
・2010年11月17日 名古屋 クラブクアトロ(名古屋)

インフォメーション
SMASH
TEL. 03-3444-6751
http://www.smash-jpn.com/index.php



Buffalo Daughter
『The Weapons Of Math Destruction』




Released by Buffalo Ranch & AWDR/LR2
DDCB-12028/全13曲収録
発売中 /2,500YEN(税込)

>>>レビューはコチラ



□Buffalo Daughter
・シュガー吉永 (g, vo, tb-303, tr-606)
・大野由美子 (b, vo, electronics)
・山本ムーグ (turntable, vo)

93年結成。
96年にビースティ・ボーイズが主催するGrand Royalと契約。同年1stアルバム『Captain Vapour Athletes』(Grand Royal/東芝EMI)を発表。アメリカ主要都市のツアーも行い、活動の場は東京から世界へ。
98 年に発表した2ndアルバム『New Rock』(Grand Royal/東芝EMI)は、大きな反響を得て瞬く間に時代のマスターピースに。その後もアメリカ中を車で何周も回る長いツアー、そしてヨーロッパ各都市 でのツアーも行い、ライブバンドとして大きな評価を得る。
01年『I』(Emperor Norton Records/東芝EMI)を発売、03年『Pshychic』、06年『Euphorica』は共にV2 Recordsよりワールドワイド・ディールで発売される。
今年の夏、自らのレーベル”Buffalo Ranch”を設立。4年振りとなるニューアルバム『The Weapons Of Math Destruction』がリリースされる。

http://www.buffalodaughter.com/index_i.html
http://www.boundee.jp/features/details/72.html


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