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ブラインドからのぞき見た世の中 : October 31, 2020 @ 18:31

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.333『O-sensuiよりOnsensui』



えー、さてー、ハロウィ〜ンの本日で2020年もあとちょっとカウントダウンがはじまってしまった今日このごろ、みなさま、いかがお過ごしですか?


それにしてもガースー首相による学術会議任命拒否問題。

モメにモメていますねー。

10月30日の参院本会議では、
東大や京大など「7つの旧帝国大に所属する会員が45%を占めている」として、
ガースーは「多様性を大切にした」なんて説明したみたいですが、
そもそも今回の「任命者リストは見てない」って言ってたんだから、
どんな大学の人がいるのかもわかっていないワケで、
例年の通例データを持ち出したって意味がないっしょ!

ナニ言ってんでしょうーね〜。

タダでさえ問題だらけの現自民党ふくめ、
先が思いやられますなぁー。。。


そんなワケで、
そんな内閣が、いや!ほぼ自民党が打ち出したトンでも8分企画の、
福島第一原発事故発のトリチウム入りの汚染水の海洋放出決定問題。

まあ、アベちゃん政権でほぼほぼ気持ち的にナイものにされいた問題が、
ガースーに変わった瞬間に一気にムリヤリ進めた感じですがね。


気にされてなかった方のために超簡単に説明すると、
3.11時の福島第一原発事故により、
地下水に放射性物質が混ざってしまった高濃度の汚染水がありまして、
それがアンダーコントロールすら出来ていない状況で、
多量に流れ出ているワケなんです。

その汚染水が海洋にタレ流れるのを防ぐために、
現在、原発の土地内につくった大型貯蔵タンクに保管中なのですが、
現状、タンクが巨大石油コンビナート以上の数となってしまい、
保管場所に困った国と東電が”ある程度”の放射性物質を取り除いた汚染水を、
海洋と大気に希釈して放出しようと。

それが2020年10月15日に政府が決定事項としてしまったワケです。

汚染水はALPSと呼ばれる除去装置で、
セシウムなどは取り除かれるのですが、
トリチウムはトリ残されチッタ、、、というワケです。
ちょっと苦しいですねw。


当然、福島県の漁業関係者をはじめ、
「風評被害が起こる!」というコトで反対しているワケですが、
当然、希釈されているとはいえ、
分解に何万年とかかる汚染物質を放出されるワケですから、
何らかの影響が出る可能性はゼロではない。

って、コトで、もはや風評レベルを超えた、
汚染という展開を迎えているワケなんですけれどねー。

この決定を受けて、
福島県知事は政府への延期を求めた会見を開いたようですが、
そもそもですよ、
このかなり重要なハズの政府の決定会議に、
福島県はじめ、太平洋側の沿岸の首長が、
ナゼいないのか、
いやナゼ呼ばなかったのか。
根本的にソコがオカシくないですかね??

海洋に放出、大気に放出となると、
被害は福島県の沿岸地域だけではないワケですからね。
海洋放出ならば親潮、黒潮の海流にノッて、
まあ太平洋沿岸全域に被害が及ぶ可能性があります。

これがごく少量ってならわかりますけれどね、
状況をみる限りは、
まあ地球全体の海水の量に比べたら少量になるかもですが、
残念なことにトリチウムは重いので、
太平洋の日本沿岸地域に沈んで、
海底に溜まってしまう可能性も避けられないワケです。

つまり、海底に住んでいる生物への影響もゼロではなく、
それが食物連鎖の生物濃縮で大きな海洋生物への汚染もゼロではない。

最終的に、自分たちが食べている魚が汚染されるという、
ナンとも残念な連鎖がはじまってしまうワケですね。

それが何年後の話なのかはわかりませんよ。
でも、ワレワレの子孫たちに、
なんらかの影響が出るって話なんですよねー。


薄めれば大丈夫!なんて言っている人たちがいらっしゃるようですが、
であれば、「希釈ラジウム温泉水(ex汚染水)」なんて言って、
彼らに飲んでもらうのがいちばんかとw。

汚染水が温泉水的なw。

ラジオDJでジャーナリストの”ピーター・バラカン”氏も、
おなじようなコトをおっしゃってましたがね。


しかし、「事故ったら戻れなくなる」という教訓があるのにもかかわらず、
それでもまだ甘い汁に浸かりたい人たちは再稼働を目指しているという状況にも、
疑問しかないですね。


そんなワケで今回の放射性物質汚染水の海洋放出の件、
結局南極、その時々でしかモノゴトを考えてこなかったから、
こういう自体、というか時代になってしまったのでは?
と、ワタクシは思ってしまいましたが、
みなさんは、どのように考えましたか?



ザ・ドリフターズ「いい湯だな」




旅路 良



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