TYO magazineトーキョーマガジン

Archive

 

rss 2.0

ブラインドからのぞき見た世の中 : March 14, 2021 @ 17:16

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.342『アレコレの10年』



えー、さてー、首都圏の新規コロナッチ感染者数は完全に下がりきらない状況にきてしまっている今日このごろ、みなさま、いかがお過ごしでしょうか?


しかし、緊急事態宣言を2週間延長したものの、
新規感染者数を減少させるために、
具体的にナニをする!みたいな施策の案がまったく出てこないっつーね。
ナニしてんでしょうか?

しかも、「打つ手がない」から予定どうり解除する方向って、、、
呆れてモノが言えんです。

ユリコッチ大先生なんて、
都における具体案も出さずに、
自粛のお願いばかりで、
新規コロナッチ感染者数が下がらないのは都民のせいにしはじめましたね。

頑なにPCR検査の拡充&拡大を拒んでいる理由が、
まったくわからない。。。
そのわりには与党のヒトらは自分たちだけ検査の拡大を進めていますし。

ナンなんでしょうかねー。
まったくもって理解に苦しみます。。。


そんなワケで、
先日の2021年3月11日で2011年3月11日から10年をむかえましたね。

亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、
被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。


さて、10年ひと昔というコトで、
ナンとなく区切りみたいな感じで、
さまざまなメディアがこぞって311の特集をくんでいたようでしたが、
みなさん、見ましたか?

ワタクシ、じつは思うところあって、
今回は特にそういった特集に関しては見たり、読んだりするのをヤメてみました。

なんだか、みんなで悲しまなければいけない、、、
ちょっと強制的にというか、
そんな雰囲気を感じてしまったという部分もひとつあります。

昨今のドラえもん作品が、
「感動の!」とか、
「涙なしでは!!」とか、
もうそればかりになっているのもナンだかなー、、、と。

もちろん、それぞれ思いや考えがあっていいですから、
それを「見るな!」とか、
感動しているヒトをバカにするとか、
そんな思いは毛頭ありませんので、あしからず。

視聴率を稼ぎたい!
購買数を増やしたい!
その経済活動がどうしても働いてしまうのはしかたがないのですが、
とにかく感情に訴えようとしすぎた演出が、
どうも自分にはToo Muchなんですよねー。

なんだか被災者の方を喰い物にしているような気がしてしまって、
腹立たしくもなってしまったり。。。


しかし、この10年で、
「自分や社会のナニかが変わったのかな?」といろいろ考えてみるのですが、
結果的に特に変わったものがなく。。。

もともといろんなモノゴトが悪化していたところに、
あの311で悪化の加速が若干変わっただけで、
状況自体はナニも変わっていないんですよね。

コロナッチなんて意外な展開もありましたが、
これも悪化の加速をアップさせただけというモノにすぎないのかなー。

もちろん、亡くなられた方、亡くなった土地、
そういう部分の話は別としてです。

自分自身の考え方や、やっているコト自体も、
10年間ほぼほぼ一緒ですしね。
かといって、
脱する必要はないと考えています。

と、思ったときに、
10年間を振り返りすぎなのカモ。
世の中全体的に、
振り返ることに固執してしまっている気がしてしまったのですよ。


そんなワケもありまして、
10年目の311は、
とくに個人のSNSでの投稿も結構あっさりしてしまったかと。

それぞれに10年があっていいワケですのでね。
それぞれの過ごし方を尊重しましょーよ!という感じです。


ことフクシマに関しては、
第一原発の事故もあり、
しかも、2021年2月13日に起こった震度6強の地震(余震?)で、
さらなる問題も発生&そして発覚したコトもあり、
10年経とうが全然気が気ではありませんよね。

事故による作物などの風評被害について書かれているメディアの記事も、
けっこう目にしましたが、
そもそもなんでそんなコトが起こったのか?という部分を、
あいかわらず、突っ込んでいるメディアは少ない。

もともとは事故によって、
放射性物質が降り注いで田畑や海が汚染されてしまったのは事実ですから。
それを経済悪化を恐れた政府が、
結局基準をあっさりと変えてしまった事による
数字に関しての不信感からきています。

ちなみに、12日の爆発後、
トーキョーはシブヤのモニタリングポストも、
かなり高い値、つまり高線量の物質が降り注いだとの報告もあります。

数字に対しての不信感から来る風評被害に関しては、
払拭するには全国的に農作物や海産物に関して、
モニタリングを早期にやるべきだったといまも考えています。

それが一番信頼を取り戻す方法だったと思うのですが、
やらなかったから結局南極10年経ってもダラダラと不信感のみが膨らんでいる状況でしょう。

もちろん、時間と地元の人たちの努力が解決してくれている部分もありますが。

フクシマ県内の放射線量は、除染の努力もあって、
下がっているとはいえ、山や森など除染できていない場所は、
高いところは高い状況が続いています。

原発の廃炉問題も、
まだまだつづきそうですなー。

現状の最新の予想によれば、早くて100年だそう。
イナバの物置じゃないんだから。
この先100年は、この状況がつづくというコトですね。
原発を持っている行政の方は、
覚えていた方がいい数字ですよ。
事故が起きたら、
たかが一時の金のために100年。
事故の起きていない原発のただの廃炉作業でも約50年はかかるそう。
50年かー。。。


まあ、暗い話ばかりしてもしかたがないのでね、
当たり前のコトですが、
もちろんアカルイミライだってあるはず!

我々のコレからの10年が、
新しい違ったアカルイミライをつくることは可能ですから、
さまざまな問題を解決して
そして、どうやって楽しく生きているのか。

「コレから10年」だと思っています。

ちなみに、タイトルの”アレコレ”は、
「アレから10年、コレから10年」の意味なのでした。


そんなこんなで、
10年目の3.11は、
「アレから10年」、、、よりも、
「コレから10年」、、、なのかなと、
もっとミライを感じるコトをしていくのがイイのカモ、
いや、していかなければと、
ワタクシは強く思いましたが、
みなさんはどのように3.11を過ごしましたか?



忌野清志郎 with 矢野顕子「ひとつだけ」




旅路 良



Comments are closed.

Trackback URL