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tokyo feature : February 27, 2023 @ 21:19

トーキョーシティポップス Vol.121──Dear Paradise!



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけたのしくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。


2023年2月の「トーキョーシティポップス」のテーマは、「パラダイスへ」です。


2023年ははじまったばかりの2月。。。

ですが、連日、ボクらの時代のヒーローたちの残念なニュースが飛び交いつづけています。

まあ、「そういう時期なのかなー」というおもいもありますが、ニュースが流れるたびにわかっちゃいるけれど残念でなりませんな。

しかし、悲しいコトがあるから、明日のパラダイスを感じるコトができる、ともおもっているワケです。


ちなみに、このコーナーの2018年11月号で「パライソへ」というテーマの選曲の回がありますが、英題が違うとおり、今回はそちらとはちょっとニュアンスの「パラダイスへ」という意味合いで選曲しています。

むしろ、いろいろと暗黒の時代が終わりそうで、パラダイスへようこそ!的な。


そんなワケで、
アナタにとってこれからのパラダイスを感じる選曲となっていただければ、コレ幸い。


ぜひ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。






February『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.121 -Dear Paradise!-』






01. 「ニュー熱海」VIDEOTAPEMUSIC
『熱海へ行くつもりじゃなかった』


パラダイスといえば、
ワレワレ世代にとってはやはり熱海ですよ(どの世代だよ(笑)??)!
そんなワケで、”VIDEOTAPEMUSIC”が2014年にリリースした、
“Hi,how are you?”とのコンピから「ニュー熱海」を。
なんとも言えない熱海感あるサンプリングがたまりませんね。
冒頭のサンプリング、
「誰にでも忘れてしまいたいことってありますもんね」、
2023年は冒頭から忘れたい悲しいことばかり。
でも、過去の悲しいコトがあるから、
明日のパラダイスがある!
そんなワケで、こんにちはパラダイス!



02. 「Slide Down」矢舟テツロー
『Age of Vintage』


昨今は、ピチカートワンの”小西康晴”さんにフィーチャリングされるなど、
売れっ子いい声ジャズメンの”矢舟テツロー”くん。
最近、配信もはじまったという、
彼の2010年にリリースされた4thアルバムから、
ヒップでホップなジャズナムバー「Slide Down」です。



03. 「それはかつてあって」思い出野郎Aチーム
『Share the Light』


思い出だらけの”思い出野郎Aチーム”。
彼らの2019年にリリースされたアルバムから、
ファンキーラップ アンド スモーキーシャウトなダンスナンバー。
それはかつてあったワケですよ。



04. 「マシンガンチキン」在日ファンク
『Escape』


さらにファンキー ワン モア!
“浜野謙太”率いる”在日ファンク”。
彼らのファンキーインストナムバーの「マシンガンチキン」。
心地よい?高速カッティングギターとサックスの激しいブロウの雨嵐が、
アナタに襲い掛かります。
ナイスなパラダイス!



05. 「#goodday」SPiCYSOL
『Mellow Yellow』


新世代シティ&ポップスグループ”SPiCYSOL”が、
2018年にリリースしたアルバムから「#goodday」。
タイトルにハッシュタグがついているところがあたらしい。
ミドルメロウなビートに、
英語と日本がクロスオーバーする”KENNY”くんのナイスヴォーカル。
いい日=パラダイス、という意味で。



06. 「You’re Young」桑名晴子
『MILLION STARS』


セクシャルバイオレット”桑名正博”の妹、
“桑名晴子”による、
1978年リリースのシティ感あふれるグッドミュージックを。
ハワイアンAOR最高峰”マッキー・フェアリー”のカヴァーですな。
ハンパないパラダイス感!!



07. 「パラダイスへ」佐藤博
『Super Market』


今回のタイトル曲はコチラ。
東の”坂本隆一”、西の”佐藤博”でおなじみの”佐藤博”さんの、
1976年の名作『Super Market』から「パラダイスへ」。
パラダイスといえば、やはりこういった南国感のイメージですかね。
“マーティン・デニー”的なグッドメロウなトロピカルミュージック。



08. 「Kamona Girl」細野晴臣
『HoSoNoVa』


“マーティン・デニー”といえば細野さん!ということで、
2011年にリリースされた『HoSoNoVa』から、
カントリーブルースな「Kamona Girl」、
カモナガールですな。
細野さんの言葉遊び全開。
この感じがなんとも心地よいですなー。



09. 「bassline」小沢健二
『Eclectic』


そして、”オザケン”こと”小沢健二”が、
2002年にリリースした、
超実験的アルバム『Eclectic』から。
ベースラインがすばらしい、
その名も「bassline」。
90年代のポップさはまったくない、
ミドル&メロウなグッドミュージックなのです。



10. 「Swing The Cripper」砂原良徳
『The Sound Of ’70s』


“まりん”こと”砂原良徳”のデジタルダビー感が気持ちよすぎな「Swing The Cripper」。
パラダイス感を感じるライト&メロウなグッドサウンドなのです。



11. 「悲しい用事」坂本慎太郎
『物語のように』


“坂本慎太郎”が2022年にリリースした『物語のように』から、
カントリー&ツイストチックな「悲しい用事」。
2023年は悲しいコトばかりですなー。



12. 「焼肉 アンダー・ザ・ムーンライト」吾妻光良 & The Swinging Boppers
『Scheduled by the Budget』


“吾妻光良 & The Swinging Boppers”によるバラード、
「焼肉 アンダー・ザ・ムーンライト」。
そろそろ外で焼肉を食べたい、
それこそパラダイス!ってことで。



13. 「春が来ました」空気公団
『春愁秋思』


2011年にリリースされた『春愁秋思』。
もうね、サウンドといい、ヴォーカルといい、
文句ナシの逸品。
なかでもこの曲は個人的にいちばんだったりします。



14. 「My Life」Noriko Miyamoto & Isao Suzuki
『Push』


スーパーベーシスト”鈴木勲”とジャズヴォーカリスト”宮本典子”、
がっぷり四つのタッグを組んだのが、
1978年リリースのコチラ。
そして、”笠井紀美子”の「やりかけの人生」を英詞カヴァーしたのがこの曲。
後半の”鈴木勲”によるファンキーなベースラインが、
もうね、ホントにすばらしすぎです。



15. 「悲しいの唄」高橋飛夢
『またたき』


孤高のヴォーカリスト”高橋飛夢”くん。
最近はドラムの”マコトU.S.A”とともに”THOMAS MARQUARDT”なるユニットで活動しつつ、
“TOKYO NO.1 SOUL SET”の”渡辺俊美”によるユニット”ZOOT 16″のメンバーとしても。
コチラは、2016年にリリースしたミニアルバムから。
弾き語りのギターと、
飛夢くんのすばらしい歌声が、
体にすぅっと入る感じ。
悲しいコトがあるから、明日のパラダイスがある。
そんなワケなのです。



※選曲は、基本的にアナログレコードやCD、ダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。
あらかじめご了承ねがいます。


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