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tokyo feature : May 31, 2023 @ 16:33

トーキョーシティポップス Vol.124──Sad things



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけたのしくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。


2023年5月の「トーキョーシティポップス」のテーマは、「哀しいことばかり」です。


新年度もなんとなく落ち着き、GWもウキウキウハウハなハズの5月。

皐月は早苗月と呼ばれるくらい新芽の月で、なんとなく未来がある月らしいんですけれどね。

でも、5月ってなんか哀愁漂う月というか、なんだか哀しくなってしまう月だったりします。

ニュース的にも、明るい感じというよりは、暗いニュースが多かった5月。

自分が歳を取ったからなのか、いろいろ失うコトがおおい月だったからなのか。。。


まあ、そんなこんなで今回は、アナタにとっても哀愁感じる選曲となっていただければ、コレ幸い。


ぜひ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。






May『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.124 –Sad things-』






01. 「哀しいことばかり」never young beach
『ありがとう』


“ネバヤン”の最新アルバム『ありがとう』から、コチラを選曲。
今回のテーマ曲ですが、
5月は意外と哀しいことが多い季節。
ナニが哀しいって、
GWは仕事しかしていなかったのが哀しい。。。



02. 「ルビーの指環」クレイジーケンバンド
『好きなんだよ』


もう説明不要の”寺尾聰”さんによる1981年のヒットソング。
作詞が”松本隆”さんで、作曲に”寺尾聰”さん。
そんなビックな曲を、ビックな”CKB”がナイスカヴァーです。
でも、なんか哀愁ありすぎなんですよね。。。



03. 「ROOM VACATION feat. 唾奇 & おかもとえみ」DJ HASEBE
『Wonderful tomorrow』


この軽ーい感じが、なんとも気持ちいい、
“DJ HASEBE”による「ROOM VACATION」。
“おかもとえみ”のヴォーカルと、
“唾奇”のラップの絡み合いも、
いい感じの軽さがあって、
よろしく哀愁的な夏なんですよ。



04. 「ハッピーじゃないか」笠井紀美子 & デューク・エイセス
『SHOW WA!-ギャグ・ジャンボリー』


コチラ、実は1971年にリリースされた、
世界初の新商品として発売された日清カップヌードルのCM曲。
実力派ジャズシンガーの”笠井紀美子”さんがヴォーカル、
デューク・エイセスがコーラスという、
当時としては超ナイスなタッグです。
作詞は”阿久 悠”、作曲は”小林亜星”と、
もう昭和のトップクラスが勢揃いしたスゴいCM曲。
ハッピー感あふれてますが、
当時の時代感的には、
なんとなく哀愁感しかないんですよね。



05. 「One More Time」fox capture plan
『One More Time』


マンガ家の”松本零士”をフィーチャーしたMVも記憶にあたらしい、
“ダフト・パンク”の2000年の世界的大ヒット曲を、
ジャズロックなピアノトリオ”fox capture plan”がグッドカヴァー。
哀愁たっぷりのメロディが、
ココロにシミシミシミケンです。



06. 「summer night」illiomote
『SLEEP ASLEEP…。』


“YOCO”と”MAIYA”によるハッピーヴァイヴスなユニット”illiomote”。
彼女たちのジャンルを超えたサウンドが、
ナゼかスゴくひっかかるのですよ、
哀愁オジさんに(笑)。



07. 「偶然の音楽」nicely nice
『The adventures of nicely nice』


音楽プロデューサーの”佐藤清喜”による電子音楽ユニット。
いや、この感じ、
“喜多郎”とか、あの感じ?
スペイシー感がいい感じの哀愁感なんです。



08. 「ツバメの季節に」坂本慎太郎
『ツバメの季節に / 歴史をいじらないで』


泣く子も黙る!”坂本慎太郎”。
のほほんとしたサウンドに、
いろいろ含んだスノッブな歌詞が、
嗚呼とココロにしみったれます。



09. 「Antonio’s Song」南佳孝
『Blue Nude』


湘南のシティボーイこと”南佳孝”さんによる、
もう狂おしいほど気持ちのいいカヴァー。
オリジナルは、AOR界の雄、”マイケル・フランクス”が、
1977年にリリースした、
アントニオ・カルロス・ジョビンに捧げた曲。
この季節って、
こういうサウダージな感じがよく合います。



11. 「渋谷浅草銀座線」BARON
『来し方行く末』


“BARON”あらため”上の助空五郎”くんの銀座線沿線沿いを歌ったこの曲。
銀座線の駅って、
それぞれ哀愁感あって好きなんですよねー。



12. 「モス・アイズレー宇宙港(Mos Eisley Spaceport)」ジェームス・ヒル
『ウクレレ・フォース〜スター・ウォーズベスト・カバーズ〜』


知るヒトぞ知る!
“酒場のバンド”ですね。
オリジナルもいいのですが、
このウクレレバージョンもスバらしい。
ちなみに”ジェームス・ヒル”はカナダのバンドで、
しかも『スターウォーズ』サントラなのですが、
まあこのウクレレ企画自体が日本ということでw。



13. 「右左右」加藤千晶とガッタントンリズム
『HEP-HICK JOURNAL』


もうね、好きなんですよ!
“加藤千晶とガッタントンリズム”が。
この楽団感というか、
スウィング感というか、
たまらないんですよねー。
そんな彼女が2022年にリリースした新作から。
右往左往右往感が哀愁ですなあ。



14. 「step」MIDORINOMARU Feat. MASSAN
『GOOD MORNING』


“三星章紘”こと”ミッちゃん”と”NIKA”さんによる”ミドリノマル”。
彼らがボーカル&ラッパーの”MASSAN”をフィーチャーした、
メロウ&スムースなグーッドグルーヴ。



15. 「Sign」be the voice
『DRAWING』


和田さんのヴォーカルがホントにすばらしい。
声が好きなんだな。
そしてこの「サイン」、
その歌詞がホントにココロに沁みます。



16. 「黄昏のビギン」akiko
『Ukulele Lady 2』


昭和の名曲をジャズシンガーの”akiko”ちゃんが、
ウクレレ一本でカヴァー。
この「黄昏のビギン」は、
いろいろなカヴァーがありますが、
オリジナルは1959年にリリースされた”水原弘”。
いちばん有名なカヴァーは、
91年にリリースされた”ちあきなおみ”バージョン。
リリース時はまったく売れず、
お蔵入り寸前のところを”ちあきなおみ”がカヴァーしてなんとかヒット。
リリースされてから30数年という、
いろいろあった曲なんですってよ、奥さん。
作詞は”永六輔”、作曲は”中村八大”。
そんなわけで、黄昏時がうつくしいこの季節、
哀愁感たっぷりにぼんやり眺めて生きていきますか。




※選曲は、基本的にアナログレコードやCD、ダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。
あらかじめご了承ねがいます。


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