tokyo feature : June 29, 2023 @ 18:19
トーキョーシティポップス Vol.125──Pandemic Love
アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけたのしくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。
日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。
2023年6月の「トーキョーシティポップス」のテーマは、「パンデミック・ラヴ」です。
あっ!というまに、2023年も半分を超えてしまった今日このごろ。
べつに半年間ゴロゴロしていたワケでもないのですが、
ナンでこんなにナニもできていないんだろ??ってくらい、
ナニも覚えていないというか、
すべてがぼんやりなんですよねー。
コロナ?のせいにはしたくないのですが、
やはりこの約3年の月日は大きかったというコトなんでしょうか。
うっかりしていると、
あっというまに死に際になっていそうで、
コワイです。
とはいえ、
この4月からほぼほぼ毎週DJがはいっていたりと、
個人的にはいろいろ状況はもどりつつあり、
そういうバタバタ感から、早く感じているのかもしれませんが。
それにしても、
梅雨といいつつも、雨が降りまくったという雰囲気はないですよね?
ダーっと集中的に降った感じはありますが、
毎日が雨だったという、、、記憶が、、、ないような、
あるような(笑)。
結局南極、ただただぼんやりしているだけなのかもしれませんね。
ということで、
まあ、そんなこんなで今回は、アナタにとっても愛と哀を感じる選曲となっていただければ、コレ幸い。
ぜひ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。
June『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.125 -Pandemic Love-』
01.「Metropolis」本多俊之『Metropolis (Original Soundtrack)』
こちら、2001年に公開された、
“手塚治虫”原作のアニメーション映画『メトロポリス』のサントラから、
オープニングテーマのコチラを。
観よう、観ようと思いながら、
なかなか観る機会を得ず、
早二十数年。
やっと観たときの衝撃がすさまじい。
これほどまでに音楽、
特にデキシーランドジャズと近未来のディストピア的なSF映像がしっくりくるとは。
1930年代のニューヨークというか、摩天楼感というか、
『モダンタイムス』的な”チャールズ・チャップリン”の時代感ですな。
なんでもっと早く観なかったんだろ。
音楽は、『マルサの女』でもおなじみのジャズマン、本多俊之さん。
じつは監督のりんたろう氏もジャズバンドを組んでいたりとジャズ畑出身者で、
クラリネットで参加していたり。
と、ジャズ愛を感ぜざるを得ないグッドミュージックです。
02.「Pandemic Love」上の助空五郎『Pandemic Love』
今回のテーマ曲といいますか、タイトル曲といいますか。
歌い手は、ヴォードビリアンのバロン、あらため上の助空五郎くん。
むかしからおもっていたのですが、
彼の風刺の才能は本当にすばらしいのですよ。
シリアスなことを、
おもわずちょっとニヤとしてしまう言い回しだったり、
その音楽性だったり。
今作でも、例のパンデミックをネタに、
実は愛が感染拡大しているんだという裏テーマに、、、
これはワタクシが勝手に考えた裏テーマですが。
とにかく、愛だろ、愛!ってね。
サウンド的には、
いつものウクレレサウンドではなく、
ちょっとした都会的なサウンドで、
いわゆるシティポップ的なアレなんですけれどね。
殺風景な世の中に必要なモノ、そうそれは。。。
あのコロナがあの頃なってネ(笑)。
03.「I Want You Closer」Funkindustry & Toki Asako『Midnight City Lovers EP』
フランス発のファンクバンド、
Funkindustryが、日本の女性ヴォーカリストをフィーチャーして、
シティポップに特化したEPをリリース。
これが本当に良い。
そんなワケで、今回はEPの収録曲から土岐麻子ちゃんをフィーチャーしたこの曲を。
04.「Girl’s In Love With Me (Acoustic Version)」芳野藤丸『Yoshino Fujimal』
シティポップの金字塔的なアーティストとして昨今注目されている、
というか、DJ界隈ではかなりむかしから”SHOGUN”でも注目されていましたが、
“芳野藤丸”さん。
コチラはアコースティックバージョンですが、
すばらしい都会感なんですよ。
05.「THE-Instrumental」SMOKINtheJAZZ『THE-Instrumental』
ジャズ・ヒップホップ・ユニット “Smokin’theJAZZ”。
彼らが以前リリースした「T.H.E. feat. JUDY.」のインストバージョン。
個人的には、インストの方が好きかな。
06.「solitude」GAGLE x Ovall『GAGLE x Ovall』
仙台から世界へ、
“DJ Mitsu the Beats”くん、”HUNGER”くん、”DJ Mu-R”くんの3人によるヒップホップユニット”GAGLE”と、
彼らと”Shingo Suzuki”、”mabanua”、”関口シンゴ”による3ピースバンド、”Ovall”とによる、
コラボアルバム『GAGLE x Ovall』から。
コチラもインストトラック。
ちょっとメランコリックな感じがたまりませんのよね。
なんか6月って感じで。
07.「瓶の中のエコー」Small Circle of Friends『Cell』
“アズマ”さんと”サツキ”さんのふたりによるユニット”スモサ”。
彼らの曲のなかでは、かなり異質というか、
暗い雰囲気のダウンビートサウンド。
このところ、こういうダウナー系が気持ちいいのですよ。
08.「だんだん」空気公団『春愁秋思』
現在は、
ボーカルの”山崎ゆかり”を中心としたプロジェクトとなっている”空気公団”。
コチラは、第二期のバンド形態時の音源。
このソフトポップさが響きます。
09.「夏に恋する女たち」大貫妙子『SIGNIFIE』
もう説明不要の名曲中の名曲ですな。
夏前に聴きたい、
うっかり効いちゃううつくしさ。
10.「穴を掘る」星野源『ばかのうた』
“星野源”くんのアルバム『ばかのうた』から、
このカントリー調のコチラを。
「明日から 穴を掘る」、、、
掘った穴から空を見上げる、、、
墓穴を掘ったのか。。。
いろんな意味で掘っちゃう歌なんですけれどね。
なんだか歌詞がいろいろとシミちゃうんですよ。
11.「『ねぇ見て、今夜は星が綺麗だ。』」新津由衣『まるとさんかく – EP』
シンガーソングライターの”新津由衣”さんが、
2019年にリリースしたファーストEPから。
「穴を掘る」からつづくような流れをつくっているのですが、
穴から見た空は、星が綺麗だったという感じです。
12.「星の下、しばし feat. Salyu」U-zhaan×環ROY×鎮座DOPENESS『たのしみ』
そして、星の下つながりで、この「星の下、しばし feat. Salyu」。
なんだか応援ソング3連星みたいな感じになってしまいましたが。
“U-zhaan”のタブラのサウンドに、
“環ROY”、そして”鎮座DOPENESS”のラップ、
そして”Salyu”の綺麗なヴォーカルと、
すべてのバランスが良すぎて、気持ちいいのですよ。
13.「忘忘白書」加藤千晶とガッタントンリズム『HEP-HICK JOURNAL』
なんとなく、マジックアワーに聴きたいコチラ。
個人的に、ハマりにハマっている”加藤千晶とガッタントンリズム”。
この優雅でメロウな楽団サウンドというか、
歌詞もふくめて、
ちょっと切なくて、
ナゼだかナミダがコボれちゃうのです。
14.「RAINY DAY」山下達郎『RIDE ON TIME』
さて、もう梅雨シーズンもあっさり明けてしまいそうですが、
やはり6月は雨の歌が似合う。
雨の歌といえば、タツローさんです。
先日、コチラの『RIDE ON TIME』のアナログ版も再発されたコトですし、
雨の日はこの曲を聴きながら過ごすのもいいのでは?
※選曲は、基本的にアナログレコードやCD、ダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。
あらかじめご了承ねがいます。
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