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tokyo feature : June 28, 2024 @ 18:04

トーキョーシティポップス Vol.137──Last Rain



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけたのしくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。


2024年6月の「トーキョーシティポップス」のテーマは、「最後の雨」です。


今回は、突如発表された関東圏の梅雨入りを記念して、雨の日に聴きたいレイニーサウンドを選曲。

とはいえ、湿気は高いものの、雨日が少ない梅雨シーズンになりそうですな。

ちなみに、Rainy Dayというコトバは、「雨の日」という意味のほかに、「経済的に苦しい時期」なんてウラの意味もあったりします。

ココんとこのニッポンの経済事情を考えると、両手放しでトゥーサムズアップできるほどの景気の良さは感じませんよね。

まあ、そんなウラドラ感ありあり、意味深すぎるRainy Dayなコンセプトの本選曲。


そんなワケで、今回は、アナタにとっていろんな意味でのトーキョーの雨感を感じられる選曲となっていただければ、コレ幸い。

ぜひ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。





June『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.137 -Last Rain-』






01. 「Loneliness (intro)」 Funkindustry & Natsu Summer 『Midnight City Lovers EP』

フランスのファンクバンド”Funkindustry”が、
ニッポンのシティポップレゲエクィーン、”ナツ・サマー”大先生をフィーチャリング。
ふんわりぼんやり雨のトーキョー感溢れるシティサウンドです。
今回は、この曲からスタートです!


02. 「Double Exposure」 cero 『POLY LIFE MULTI SOUL』

“cero”の新境地的アルバム 『POLY LIFE MULTI SOUL』から。
ボサノヴァ感ある夜の歌、 「Double Exposure」 を。
なんともジメッとした夜の雨時に聴きたいサウダージナムバー。



03. 「きっと言える」 flex life 『都会とエイリアンズ』


“流線形”のヴォーカリストとしてもおなじみの、
シンガーソングライター”サノトモミ”のアーヴァンサウンドを、
“flex life”のふたりが、
マイケル・ジャクソン的に、「Rock with you」的にカヴァー。
6月はマイケルの命日月ということで。



04. 「小道を行けば」 LIBRO 『なおらい』


“LIBRO”氏の名盤『なおらい』から、この曲を。
サウンドプロダクションといい、リリックといい、
ホントにすばらしいいちまいなのですよ。



05. 「家庭サイエンス」 DJみそしるとMCごはん 『ジャスタジスイ』


水平リーベからはじまる、
ちょっとした気づきをリリックにする”DJみそしるとMCごはん”。
彼女たちのライフハック的な「家庭サイエンス」を。
いわゆるひとつのカイワレの育て方ですな。
雨が多い季節は、
やっぱり家庭サイエンスが基本ですよ!



06. 「蓮は咲く」 never young beach 『ありがとう』


なぜか雨の花のイメージの蓮。
“ネバヤン”のナイスで気持ちいいけど、
なんともセツナいメロウグルーヴ。



07. 「記憶は夢のすべて」 BE THE VOICE 『Groundscape』

“BE THE VOICE”の夏の歌。
後半の鳴きのサックスがぐわーっとココロに突き刺さる、
なんともむわ〜っと暑い日に聴きたい、
メロウなアーヴァンサウンド。



08. 「No Sense」 LUCKY TAPES 『Blend』


“LUCKY TAPES”のアーヴァンメロウグルーヴ。
いや、ホントにいいんですよ、彼ら。



09. 「Owl’s Manner」 BLUE PEPPERS 『SYMPHONY』


“福田直木”と”井上薫”によるふたりAORユニット”BLUE PEPPERS”。
彼らのめずらしいアーヴァンすぎるインストAOR。



10. 「おうちで聴きたいナイトドライブ・アンセム〜キミトナイトフライト」 hy4_4yh 『十五執念漂流記』


” hy4_4yh(ハイパーヨーヨー)”の結成15周年アルバムから。
構成がラジオっぽいのと、
トラックがいま世界的にヒットしてしまったアレネタですね。
このアーヴァンさ、たまりません!
新型コロナウイルス感染のために、
残念ながら2021年8月に逝去された、
“エザキマサル卍”こと”江崎マサル”さんの遺作となってしまったこの曲。



11. 「Oneman」 Shuta Hasunuma Philharmonic Orchestra 『Time Plays – And So Do We』


“蓮沼執太”くんによるフィルハーモニーセット、
『時が奏でる』から 「Oneman」 を。
とにかく音色が豊かすぎて、
ココではないドコかに連れていかれそうな、まさにトリップミュージック。
流れるような美しいラップは”環ROY”、
アンニュイなヴォーカルは”木下美紗都”。
ふたりによるリエゾンもすばらしい。



12. 「Blow Your Mind」 CHICK-D feat. 椎名純平 『カフェインの女王 / Blow Your Mind』


DJの”CHICK-D”こと”築田”くんが、
わがままに制作した渾身のグルーヴの結晶を。
ヴォーカルの”椎名純平”くんもすばらしい。
ナイスグルーヴですよ!



13. 「無言のジェラシー」 EPO 『epocha 1980-1986』


1983年リリースの”EPO”さんの名曲。
ムーディーさがたまらない、夜の歌ですな。
ピロートーク歌謡とでも言うべきか。
なんともグッとくるアーヴァンサウンドなんです。



14. 「雨の日の星」 The SKAMOTTS 『ねこだまし』


新世代スカバンド”The SKAMOTTS “によるアーヴァンメロウレゲエ。
とにかくアーヴァンな鳴きのサックスが身に沁みる、
雨の曲です。



15. 「最後の雨」 クレイジーケンバンド 『好きなんだよ [Explicit]』


今回のタイトル曲ですね。
“中西保志”のメロウグルーヴの名曲を
“CKB”が再構築して、
サイコーのメロウグルーヴに。




※選曲は、基本的にアナログレコードやCD、ダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。
あらかじめご了承ねがいます。


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