Movie Life : August 31, 2010 @ 01:58
MOVIE LIFE 028 『ミックマック』
ダレかが言った、『いや~、映画ってホントいいものですね!』と──。
いまも世界中のヒトたちを魅了しつづけ、そして夢の世界へと誘う”銀幕の世界”。 この”MOVIE LIFE”では、無駄に映画好きであるワタクシが、コレから公開予定の映画と過去に見たDVDなどを中心に、コメントと評価を交えながらご紹介していきます。
(評価は5段階、☆の数で示されます)
MOVIE LIFE 028
『ミックマック(原題:MICMACS A TIRE-LARIGOT)』
世界が平和でありますように。
□ストーリー
ビデオショップで働くバジル。
ある日、発砲事件に巻き込まれ、一命は取り止めたもの、頭には流れ弾が残ってしまう。
仕事も家もすべてを失った彼の前に現れたのは、とてもユニークな7人の仲間たちだった。
廃品にかこまれた工場のような家で、不思議な集団生活が始まった。そんな折、バジルは自分の頭に残る弾を造った会社と、30年前に父の命を奪った地雷を製造した会社を発見する。
そしてバジルと仲間たちはこの憎き兵器製造の二大企業を相手に、スパイ大作戦さながらの”イタズラ”を決意─。
□オレ意見
評価:☆☆☆☆☆(満点は5個)
『アメリ』や『デリカテッセン』でお馴染みジャン=ピエール・ジュネ、待望の最新作!
間接的(いや直接的にも!?)戦争被害者となったバジルと、愛すべき貧乏人たちが繰り広げる、ココロあたたまる復讐活劇。
妄想系を得意とするジュネ監督だが、今回もかなりの妄想が──、トコロドコロに出てくるバジルの頭の中の妄想がたまらなくおもしろいので、ぜひチェックしてほしい。
「自分も似たような妄想を描いた経験があるかも!」とか、思わずニヤけてしまう。
戦争に関わるいろいろな”つながり”から、被害を受けたバジル。
無駄にスパイ映画っぽさを出している部分はご愛嬌として、武器の製造会社に復讐という名のイタズラ攻撃を仕掛けるバジル一味の行動は、”戦争は根本的な部分から潰していかないとなくならない”という、真っ向から”戦争反対”を訴えている意外と社会派なコメディ作品なのだ。
やっぱり戦争はよくないってコト!
ラブ&ピース!!
2010年9月4日より恵比寿ガーデンシネマにて先行公開、2010年9月18日より全国ロードショー!
『ミックマック』
監督:ジャン=ピエール・ジュネ(『アメリ』、『デリカテッセン』)
出演:ダニー・ブーン/アンドレ・デュソリエ/オマール・シー/ドミニク・ピノン/ジュリー・フェリエ/ニコラ・マリエ/マリー=ジュリー・ボー/ミッシェル・クレマド/ヨランド・モロー/ジャン=ピエール・マリエル
脚本:ジャン=ピエール・ジュネ/ギョーム・ローラン
美術:アリーヌ・ボネット
衣装:マデリーン・フォンテーヌ
撮影:テツオ・ナガタ
編集:エルヴェ・シュネイ
音楽:ラファエル・ボー
製作:フレデリック・ブリオン/ジル・ルグラン/ジャン=ピエール・ジュネ
配給:角川映画
オフィシャルHP:http ://micmacs.jp
2009 © EPITHETE FILMS – TAPIOCA FILMS – WARNER BROS. PICTURES – FRANCE 2 CINEMA – FRANCE 3 CINEMA
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