Interview : October 5, 2010 @ 12:12
Japanese Soul!!インタビュー 田中知之(FPM) VS Japanese Soul!! Crew 後編
FPMの田中知之が、テーマに沿ってジャンルレスな選曲によるミックスCD『Sound Councierge』シリーズにつづき、あらゆるジャンルの音楽と真っ向からぶつかり合うコンセプトのミックスCD『VERSUS(ヴァーサス)』シリーズをリリース!
記念すべき第一弾は、日本のロックシーンにガチ勝負をした『VERSUS -JAPANESE ROCK VS FPM- selected and non-stop mixed by FPM』。しかも、ハウスマナーでミックス。
ひきつづき、FPMの田中知之に今回のミックスシリーズのお話を中心に、彼が影響を受けた日本の音楽についてなど、いろいろとお話をお訊きしたインタビューの後編。
カネコヒデシ:という感じで、次は田中さんが影響を受けた日本の曲をご紹介していただこうと思っていますけれど。。。
FPM:あ!影響を受けた日本の曲だったんですね!
ラテン・ラス・カズ:あれ!影響を受けていないものなんですか(笑)?
FPM:まあ、影響を受けたかは分からないですけれど(笑)。
服部:受けていない(笑)?
FPM:いや、受けたかもしれない(笑)。
そういうルーツ的な曲を持ってくるコーナーだったんですね。
カネコ:まあ、どちらでもよかったんですけれど(笑)。
FPM:じゃあ、影響を受けたことにしましょう(笑)!
一同:ははは(笑)
カネコ:では、ちょっと聴いてみましょう。
ユキとヒデ「白い波」
カネコ:はい、こちらはヒデと、、、
FPM:“ユキとヒデ”です。「白い波」という曲ね。
“ボサノヴァ”が小さいときから好きなんです。
さっき、なんで好きなのかな?って思い出していたんですが、関西のテレビで、”玉姫殿”という結婚式場提供の天気予報があるんですよ。そのバックで流れていたのが、”ルイスボンファ”の曲で。。。「I Can’t Give You Anything But Love, Baby」という曲なんですけれど、ずっとソレが流れていて、自分の中で”ボサノヴァ”といえば天気予報なんです(笑)。
玉姫殿のCM
ラテン・ラス・カズ:“刷り込み”ですね。
FPM:そうそう!
自分でラウンジミュージックみたいなもの──そういう名前が無かったときから、そういう音楽が好きでDJをやったりしていたんですけれど、それのベーシックにある、自分への”刷り込み”が玉姫殿だったんです。
まあ、残念ながら日本の曲ではないんですけれど、今回はそれにいちばん近い楽曲で渡辺貞夫さんがプロデュースした”ユキとヒデ”を持ってきました。
まあ、”ヒデとロザンナ”の前身というか、、、女性が違うので、あのー、たぶん前の女だと思います(笑)。
一同:ははは(笑)
FPM:シングル、7インチを持っているんですけれど、ジャケットもスゴくいい感じなんですよね。
カネコ:いいですよね!
FPM:“ジャパニーズ ボサノヴァ”の代表ということで、今回はかけさせていただいたワケです。
まあ、”ヒデとロザンナ”になってからもこの曲をやっているんですよ。
だから、前の女の曲をうたうロザンナの気持ちはどうだったんだろうなと(笑)。
カネコ:それはかなり複雑な思いだったんじゃないですか(笑)?
FPM:それを想像して聞くと、かなり深く楽曲に入り込めると思います。
カネコ:やっぱりテレビの影響は大きいんですかね。
FPM:ルーツ的なところを考えると、そうですね。
テレビで毎日やっている天気予報で、当時は”ボサノヴァ”という音楽だって知らないじゃないですか? 「シェガジサウダージ(Chega de Saudade)」という曲が、1959年に作られてとか、、、そういうコトがまったく分からなかったワケですよ。何か分からないけれど、気持ちよくて、夏っぽくて、ユルくて、、、そういう音楽があるなーという風に思っていたワケです、子どもゴコロに。それが”ボサノヴァ”と呼ばれる音楽だったんですけれど。
でも、最初”ボサノヴァ”はフランスで生まれたんだと思っていました。
高校生のときに『男と女』という映画を観て、そこでボサノヴァがかかっていたんですよ。それで「フランスの音楽だったんだ、このオシャレな音楽は!」という風に勝手に思ったんです。でも、ブラジルなんですけれどね。
だから、そういう感じで、いろいろな情報を後から知っていきましたよ。
カネコ:最初は、分からないですよね。
FPM:知っているワケないじゃないですか。
そういう部分もひっくるめて、ごっちゃになっている感じが、自分としては懐かしいというか、面白いというか。
こういう音楽もね、楽しめた方がいいのかなと思っています。
カネコ:いやー、選曲の理由もすばらしかったですね!
服部:すばらしい!
FPM:いえいえ、楽曲がすばらしい!
ラテン・ラス・カズ:すごくよく分かりましたよ。
最近、古いCMにハマっているんですけれど、観ると懐かしさを越えて、ちょっと怖かったりするんですよね。記憶のどこかに、コレ観たことがある!みたいな感じなんですけれど。
でも、その感覚をもっと味わいたくなる
FPM:分かります!
カネコ:地方によってそのCMが流れているものが違ったりとかしますよね。
最終的には、そのときのプロデューサーの方の音楽のセンスとかもあると思います。
FPM:そうですよね。
“ボサノヴァ”なんて、いまでこそカフェミュージックとかオシャレなモノになっていますけれど、その時代は”地”に落ちていましたからね(笑)。扱いは、いちばん最低の音楽でしたから。
王選手の750号記念のレコードとか、スーパーカーのレコードとか、、、中古レコード屋さんでそういうのと一緒にその他のコーナーに入っていましたからね(笑)。いちばんヒドい扱いをうけていた”ボサノヴァ”が、90年代を越えて、こんなに復権して、オシャレな音楽として定着するとは思いませんでした。
カネコ:思わなかったですよね。
いやー、今日はありがとうございました!
FPM:コチラこそ、ありがとうございました!
(田中知之(FPM)VS Japanese Soul!! Crew おわり)
『VERSUS -JAPANESE ROCK VS FPM- selected and non-stop mixed by FPM』

レーベル:avex trax(AVCD-38079)
価格:¥2,100(税込)
>>>レビューはコチラ
FPM
http://www.fpmnet.com/
・Japanese Soul!! Crew
日本に存在する多くの名曲をオシャレに、且つアカデミックに紹介するプロジェクト。
ラジオ番組『Japanese Soul!!(ニッポンの魂)』やイベント『Japanese Soul!! ナイト』、DJなどによる空間プロデュースなど、幅広い分野で活動中。
メンバーはプロジェクトによって流動的だが、本インタビューではカネコヒデシ、服部全宏(GO PUBLIC)、LATIN RAS KAZ、DAISK8(SwingBoys)、Kaoru(Kaoru with Lovemarmalade)の5人。
ラジオ番組の放送は、SHIBUYA-FM 78.4MHz、毎月第二、第四木曜日の19:00から。
http://japanesesoul.jp/
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