ブラインドからのぞき見た世の中 : November 25, 2010 @ 15:04
ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.29『チャリティー ビジネス』
みなさんは、”チャリティ”というコトバにどんな印象をお持ちですか?
個人的には、どうしても”うさんクサい”感じがしてしまうんですよね。
といいつつ、ワタクシ自身も多くのチャリティイベントを紹介したり、取材したり、はたまたDJをやったり、、、意外とチャリティごとには関わっているので、自分自身がうさんクサい人間なワケですけれど(笑)。
しかし、いろいろな事件があったりして、どうもネガティブな要素ばかり見えてしまうのも現状です。
例えば、寄付がそのヒトそのものに納まっていたり、、、ある意味チャリティか(笑)。
海外の恵まれない子どもにお金を寄付しますといって、じっさいには途中の寄付先の政府に抜かれていて、その子供たち自身にはとどいていないという情報が出たり。。。
国内のモノごとであれば確認も容易ですが、海外となると確認すら困難な状況なのも確かですよ。
金銭的なチャリティをやるならば、明確にどのクライの金額を、ドコに、で、どうなった、というところまではやるべきですね。
あとは、どうしてもビジネスとの関連性が見えてきてしまうのも、難しいところだと思います。
某テレビ局のチャリティ番組では、出演者にギャランティが支払われているとのことでよく叩かれていますが。。。
しかしながら、その番組のお陰でたすかっているヒトもたくさんいるということも頭に入れておくべきでしょう。
チャリティといってもいろいろな分野があります。
恵まれない子供たちをたすける、動物をたすける、建物をたすける、文化をたすける、地域をたすける。。。
そういえば、先日、俳優のレオナルド・ディカプリオが、トラ保護のための国際会議に出席に合わせ、世界自然保護基金(WWF)に100万ドル(約8300万円)を寄付した、という記事がありました。
レオなのに、トラかよ!的な感じもありますが。。。
とりあえずは、さっすがディカさま!いやレオさま!!
本来、チャリティというのは、社会に対する貢献全般のコトを指し、
その精神を持つことはスゴく大切だと思います。
ですが、学校の教育のせいなのか、妙なアメリカナイズというかセレブ指向のせいなのか、
どうもチャリテイの意味を取り違えている人が多いみたいですね。
よく海外の映画とかドラマで、裕福な家庭が大きな屋敷でチャリティパーティをやっているシーンがでてきますけれど、あれは普通ではないですよ。
もちろん、ああいった寄付する金額の大きいチャリティもあるべきではありますが。。。
そんなことよりもまずは、電車やバスで、お年寄りや、体の不自由な方にはなるべく席をゆずるとか、
まずは身近にいる困った人を助ける、そういったことが本当のチャリティだと思います。
小さいことで充分なんですよ。
でも、最近、電車で席をゆずる行為をあまり見なくなりましたね。
いや、見るのですが、席をゆずっているのは中高年層の方々が、
さらに上の世代にという、どっちもどっちでしょ的なゆずり合いが多いような気がします。
ココで出て来るのが、やはり教育という部分。
結局は、教育次第でいろいろなモノの考え方が変わってくるワケですが、
それは学校教育のことだけの話ではありません。
家庭内教育、もしくは気がついたオトナが言ってあげるストリート教育もしかり。
(むかしは、ストリート教育が普通だったんですけれどね。。。)
本当のチャリティというのは、まったく他人のために自身の犠牲を払う行為ですから、
われわれ中流階級、いや若干下流的な人間にとっては、実際には難しい行為だと思います。
でも、お互い持ちつ持たれつという関係であれば、チャリティというのも可能になるはず。
某番組は「チャリティをするビジネスなんだよ!」と最初にうたっていれば、
あれほど”てんやわんや”な状況にはならなかったと思いますがね。
まあクリスマスも近いですので、ぜひみなさんもクリプレ的なチャリティをしてみてはいかがかでしょうか?
CRAZY KEN BAND「てんやわんやですよ」
旅路 良
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