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Movie Life : March 3, 2011 @ 21:11

MOVIE LIFE 048 『シリアスマン』


ダレかが言った、『いや~、映画ってホントいいものですね!』と──。

いまも世界中のヒトたちを魅了しつづけ、そして夢の世界へと誘う”銀幕の世界”。 この”MOVIE LIFE”では、無駄に映画好きであるワタクシが、コレから公開予定の映画と過去に見たDVDなどを中心に、コメントと評価を交えながらご紹介していきます。

(評価は5段階、☆の数で示されます)





MOVIE LIFE 048 『シリアスマン(原題:A SERIOUS MAN)』




ストレンジで刺激的な面白さに満ちた悲喜劇



□ストーリー

1967年、アメリカ中西部郊外にマイホームを構える中年男ラリーは、平凡で真面目なユダヤ人。


しかしラリーの家族はそれぞれ秘密や問題を抱えており、彼自身にも思わぬ災難が降りかかる。


勤務先の大学では学生にワイロを渡され、家では妻から離婚を迫られて大ショック。


困り果てたラリーは地元コミュニティーの賢者であるラビの教えを請おうとするが、まるで彼の人生を根こそぎ吹っ飛ばすかのように、さらなる巨大な不運が襲ってくるのだった──。





□オレ意見
評価:☆☆☆☆(満点は5個)

『バーンアフターリーディング』や『ファーゴ』など、シニカルな笑いを捉える作品が多い、ジョエル・コーエンとイーサン・コーエン、コーエン兄弟の最新作。


今作も期待どおり、いや期待以上のシニカルさ、というかシニカル過ぎる!

ユダヤ教をちょっと知っていないと笑えない──分からない部分も多いかも。
そこは”勢い”で思わず笑ってしまうのだが。。。


一寸先は、ホントに闇なんだなと実感。

でも、いるよね、いるいるこういう不幸が重なるヒトって。

彼をみていると、なんだか元気が出てくる──、まさにヒトの不幸はなんとやらとはこのこと。


物語のつくりとして、最初のあの部分をよく観ていないと、なんでそうなったのかが理解できないので、遅刻は厳禁。


とにかく、思わずニヤリとしてしまう、そんなコーエン作品だ。






2011年2月26日より ヒューマントラスト渋谷ほか全国順次ロードショー!

『シリアスマン』


監督・脚本・プロデューサー:ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン

出演:マイケル・スタールバーグ/リチャード・カインド/フレッド・メラメッド/サリ・レニック/アーロン・ウルフ/ジェシカ・マクマヌス/アダム・アーキン

撮影:ロジャー・ディーキンス ASC、BSC
美術:ジェス・ゴンコール
音楽:カーター・バーウェル
衣装:メアリー・ゾファー
配給:フェイス・トゥ・フェイス



公式HP:http://www.ddp-movie.jp/seriousman/




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