Interview : March 9, 2011 @ 19:39
Japanese Soul!!インタビュ──土岐麻子&弓削 匠 “LIGHT”なインタビュー(前)
SHIBUYA-FM 78.4MHzにて、毎月第三、第四水曜日の夜9時から放送中のラジオ番組『Japanese Soul!!』に、大ヒットシングル「Gift ~あなたはマドンナ~」を収録したアルバム『TOKI ASAKO “LIGHT!” ~CM & COVER SONGS~』を2月にリリースしたシンガーの”土岐麻子”さん、そして今回もジャケットのアートディレクションを手掛けたファッションブランド『yuge』のデザイナー”弓削 匠”さんのおふたりがふたたび番組に登場した。
シティポップ感タップリ、土岐麻子入門編ともいえる極上ポップスアルバムをリリースした土岐さん。
その素晴らしいアートワークを手掛けた弓削さん。
そんなおふたりに、アルバム『TOKI ASAKO “LIGHT!” ~CM & COVER SONGS~』のお話を中心に、影響を受けた日本の音楽のお話など、いろいろとお話をうかがってみたラジオインタビュー。
カネコヒデシ(以下 カネコ):2011年2月2日に『TOKI ASAKO “LIGHT!” ~CM & COVER SONGS~』というアルバムを出されまして、コレがまたいろいろと入っているんですよね?
土岐麻子(以下 土岐):その名の通り、過去2〜3年の間に歌わせていただいた、たくさんのCMソングと、カヴァーソングの中から選曲して、土岐麻子入門編みたいな。。。
カネコ:たしかにコレは入門編的アルバムですよね!
土岐:そうです!
そんな曲が12曲入っています。
カネコ:では、まずは聞いていただきましょうかね。
「Gift ~あなたはマドンナ~」
土岐:こちらはリード曲となった曲で、EPOさんが作詞作曲なんです。
ラテン・ラス・カズ:EPOさんはどんな感じの方なんですか?
土岐:じつは今回は、まだキチンとお話してないんです。
今回のレコーディングではお会いしていなくて、、、昨年、山下達郎さんのライブのときに、楽屋で偶然お会いしたという感じなんですよ。そのときの印象は、夏の終わりくらいだったのでまだ暖かくて、ショートパンツにブーツを履いてらして、その間が素足だったんですけれど、細いのにパーンとしていて、、、なんて若々しい人なんだろう!という感じでした。
ラテン・ラス・カズ:日体大ご出身なんですよね。
土岐:もうあのイメージのままです!
ラテン・ラス・カズ:昔のライブ時の映像を見てみると、すごく踊る系の方なんですよね。
個人的には、どちらかというと踊るというイメージがなったんですけれど。。。
土岐:いまはちょっと違う感じで、、、シットリとやっていらっしゃいますよね。
カネコ:アコースティックライブを中心にやられているみたいですよ。
ラテン・ラス・カズ:ボクはこういうJ-POPを掘り下げるキッカケになった人です。
土岐:ちょっと歌っただけでオシャレな感じがパッと伝わってきますよね。
不思議な節回しがあるというか──。
カネコ:そこがすばらしいんですよ。
土岐:うん、すばらしい!
カネコ:しかし、いろいろなところでかかっていますねー、この曲。
ラテン・ラス・カズ:下北沢の駅前の商店街で流れていましたよ!
土岐:うれしい!
カネコ:ボクは、さっき某局の『GrooveLine』という番組をたまたま聞いていまして(笑)。。。
土岐:え!そんなこと言っていいんですか(笑)!?
カネコ:他局の話で恐縮なんですが、たまたま聞いていたら、ピストン西沢さんがかけていましたよ。
弓削 匠(以下 弓削):最近、使っているらしいですね〜。
土岐:うれしいです。
あの例のDJコーナーですよね?
カネコ:そうです。
ラテン・ラス・カズ:イタズラなかけ方しちゃうコーナーでしょ?
カネコ:そうです、イタズラな掛け方でした(笑)。
ちなみに、歌ってましたもん、ピストンさん。
ラテン・ラス・カズ:そういえば、この曲の歌詞は、女の人が女の人へ言っているんですか?
土岐:そうなんです。
女性目線の女性賛歌というんですかね──。
ラテン・ラス・カズ:なるほど。
土岐:年上の女性でキラキラしている人に憧れるというあの感じです。
ラテン・ラス・カズ:いい意味で「不思議だわ!」ってことなんですね。
土岐:そうなんです。
カネコ:この曲のPVは弓削さんが作ったんですか?
弓削:いや、PVの監督は、柿本(ケンサク)くんという監督で、衣装はボクが全部やらせてもらいました。
土岐:そうなんです、エキストラの方の衣装もね。
だから、至る所に”yuge”ワールドが存在していますよ。
カネコ:そうなんですね。
ジャケットのアートワークは、今回も弓削さんが担当しているんですか?
弓削:そうです。
大変でしたよ。
カネコ:しかし、コレ色がスゴいですよね。何色っていうんですかね?
ラテン・ラス・カズ:不思議ブルー(笑)?
土岐:不思議ね(笑)。
弓削:コレは実際に板を張って、壁をつくってってやったんですけれど、塗った色がキチンと写真では出なくて。。。
土岐:この白とブルーがね。
白にもちょっと色がついているんですよ。
弓削:そう。簡単なジャケットに見えるけれど、かなり大変でした。
土岐:でも、自分で塗ったかのように言っているけれど、人に塗らせていましたよね(笑)。
弓削:いやいや、そうだけれどさ(笑)。
そりゃ塗らないでしょ!自分では。。。
カネコ:じゃあ、次の曲にいきますか(笑)!
土岐:そうですねー!
弓削:あ、切り上げられちゃった(笑)。
カネコ:次の曲にいった方が良さそうな雰囲気だったもので(笑)。。。
「い・け・な・いルージュマジック」
土岐:今回のアルバムは、ほとんどがすでに発表された曲なんですが、唯一の新録曲です。
1982年かな?教授と清志郎さんの名曲ですね。
カネコ:こちらは衝撃的なPVでしたよね。
土岐:そうですね。
カネコ:当時、中学生、、、いや小学生か。
弓削:小学生ですよ。
カネコ:男同士がキスしているよ!ってね。
土岐:キレイにグラデーションを効かせたメイクで、男子ふたりが一万円札をばらまいたり。
カネコ:ばらまいてましたねー。
土岐:懐に入れている一万円札を風でばらまくっていう。。。衝撃的でしたよね。
けっこうクラスの男子もマネしていたりとかしてましたよ。
弓削:この曲が使用されていた資生堂のコマーシャルもすごく衝撃的でしたね。
アメ車が地面に埋まっていて、風が吹いて、モノが風で動いているという。。。
カネコ:そこまで覚えているところがスゴいですよ!
土岐:よく覚えていますね。
弓削:あの絵がすごくカッコよかったんです。
ラテン・ラス・カズ:あのアメ車がうまっているやつって、50’s系のインテリアであるらしいんですよ。
土岐:え!床にオープンカーがうまっているということですよね?
ラテン・ラス・カズ:そうそう!
土岐:いわゆる、、、”掘りごたつ”みたいな感じですよね(笑)。
ラテン・ラス・カズ:土岐さん、もしかして年上(笑)?
「あなたっていくつなの?」っていう感じがしました。
カネコ:うまい(笑)!
まあ、いわゆるアメリカ的な”掘りごたつ”ですよね。
ということで、「い・け・な・いルージュマジック」でした。
では、次の曲にいってみましょう。
「COME ON A MY HOUSE」
土岐:このアルバムのいちばん最後に入っている、江利チエミさんのカヴァーです。
カネコ:江利チエミさんって、もちろんリアルタイムではないですよね?
土岐:名前はもちろん知っていましたけれど、キチンと聞いたのは4〜5年くらい前です。
たまたま江利チエミさんのアルバムをセレクトする仕事があって、その時にいろいろと聞いたんですけれど、もう大ファンになってしまって。。。
とくにこの曲はいちばん有名な曲のひとつですよね。
カネコ:江利チエミさんはこの番組でもよくかかります。
(後編へつづく)
土岐麻子
『TOKI ASAKO “LIGHT!” ~CM & COVER SONGS~』
レーベル: rhythm zone/avex(RZCD-46733)
価格:¥2,200(税込)
発売日:2011年2月2日
>>>レビューはコチラ
□土岐麻子 ライブ情報
2011年3月11日&12日
スプリング 春 カム! 土岐麻子 LIVE LIGHT
-春の、大音楽会-
@ビルボードライブ東京
http://www.billboard-live.com/
・ Japanese Soul!! Crew
日本に存在する多くの名曲をオシャレに、且つアカデミックに紹介するプロジェクト。
ラジオ番組『Japanese Soul!!(ニッポンの魂)』やイベント『Japanese Soul!! ナイト』、DJなどによる空間プロデュースなど、幅広い分野で活動中。
メンバーはプロジェクトによって流動的だが、本インタビューではカネコヒデシ、LATIN RAS KAZ、Kaoru(Kaoru with Lovemarmalade)の3人。
ラジオ番組の放送は、SHIBUYA-FM 78.4MHz、毎月第三、第四水曜日の21:00から。
『Japanese Soul!! ナイト』は毎月第三金曜日に開催。
そのほかさまざまなイベントにてDJなどで活躍中。
http://japanesesoul.jp/
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