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Daily Life w/ Music : June 8, 2011 @ 16:17

FILE 065 中島ノブユキ『pianona』


ディスクレビュー コーナー『日々是音楽』では、”トーキョー マガジン”が最新の音楽情報を独断と偏見で、自信を持っておススメするいちまいを紹介していきます。



FILE 065 中島ノブユキ『pianona』


音楽家の”中島ノブユキ”と、東神田にあるカフェ兼定食屋『フクモリ』がタッグを組んで、すばらしいアルバムをリリース、その名も『pianona』。


「pianona(ピアノナ)」とは、中島ノブユキが『フクモリ』毎月行っているイベントの名前。


今回は『フクモリ』の開店2周年記念企画として、中島ノブユキとこれまでに共演したアーティスト、そして楽曲が集い、このいちまいが出来上がった。


個人的に、2011年は中島氏の楽曲にすごく助けられている。

というのも、3.11の震災から2週間近くは、ひたすら原発事故に対する情報の掘り下げを行っていたのだが、その間は音楽も聴くという”行為”を忘れてしまっており、さまざまな情報の錯綜にイライラがつのっていた。

ココロも体も煮詰まりはじめたそのとき、中島氏が自身で作曲した曲のピアノバージョンをYOU TUBEにアップされたことをツイッターでポロっとつぶやき、思わずクリックして聴き入ってしまった。

それは、「その一歩を踏み出す」というNHK BSのとある番組で使用されているものの別バージョンだったのだが、その曲を聴いて、自分がいかに視野を狭め、自身を追いつめようとしていたかを理解し、、、解放感を味わうことができたのだ。
音楽の素晴らしさ、いや必要性をあらためて認識させていただいた。


そんな逸話もあったりということで、この新作。


おススメは、”gabby&lopez”の森俊二と石井マサユキをボーカルとギターに迎えたシスタースレッジの「Thinking of you」のカヴァー。
あの往年のディスコミュージックを、中島ノブユキが料理するとこうなるのね!という感じ。


あとは、TICAの武田カオリが歌う「What a wonderful world」。
思わず、彼女の歌声に入り込んでしまう。


歌モノだけがイイ訳ではなく、ピアノソロの「fragment Ⅲ」もとても気持ちがいい。
コチラはSHIBUYA-FMでのラジオ番組『Japanese Soul!!』で、ビームスの青野賢一氏が選曲していた。


その他、どの曲も甲乙つけがたく、そのすべてがすばらしいアルバム。


まさに”絶品”というべきいちまいだ。




中島ノブユキ
『pianona』

レーベル:K.K.H.K(KKHK-01)
価格:¥2,500(税込)

発売日:2011年6月15日
※フクモリでは6月5日より先行発売


□トラックリスト
01. fragment I
02. Thinking of You
03. East St.Louis Toodle-Oo
04. fragment II
05. Oblivion
06. fragment III
07. Pocket
08. fragment IV
09. Kyrie
10. Simon’s Dream
11. fragment V
12. What a Wonderful World


フクモリ オフィシャル:http://www.fuku-mori.jp



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