いやいや、よくもまあ毎日毎日、過去の”重要だった”データが発表されてきますねー。

重要だったというのは、その時点では重要だったのに、いまとなってはクズ同様の情報ですから。
むしろ隠蔽と言った方がいいかも、、というより隠蔽ですね、コレは。


コチラは、文部科学省の最近発表された隠蔽。
事故後に行われた「緊急時モニタリング」の3月30日を除く3月16日から4月4日までのデータと、土壌などの放射性物質の濃度の3月16日と17日の測定結果が事故から3ヶ月ちかく経った、いまごろ発表があったとか。
「え！”緊急時”ってついているでしょ！？」という疑問はさておき、3ヶ月前のデータをいまごろ公表されたところで、科学的には必要なデータかもしれませんが、すでに生活的にはクズですから。
近隣の住民としてはやるせない気持ちでしょうね。
「混乱の中で公表漏れがあったことは大変申し訳ない」とは文科省のコメントですが、意味もなく設定された年間被爆量の20mシーベルト撤回も進んでいない状態で、本当に申し訳ないと思っているのかが疑問です。


さらに東京電力の社員2人が福島第１原発で作業中、被ばく線量限度の250ミリシーベルト/年を超えたという問題。
どこかの報道では、600ミリシーベルトを超えていたという情報もありました。
600ミリって。。。
本来ならば緊急時作業の被ばく線量の上限100ミリシーベルトでも、けっこうヤバいと言われているのに、その6倍ですからね。
なぜ、そんなコトになったのでしょう、っていう疑問すら愚問に思えてきました。


たしか、つい先日原子炉の下に溶けた燃料棒がたまる現象、メルトダウンの発表があったばかりなのですが、昨日（7日）の国際原子力機関（IAEA）の発表では、原子炉を溶かして（原子炉貫通）、その下の格納容器に堆積している「メルトスルー」の可能性を指摘したとか。

メルトダウン、メルトスルーが起きると何が大変か？って、高い放射線量を出している物質をその場から動かせなくなるということなんです。
つまり、チェルノブイリと一緒の状態ということですね。

残念なから半径20キロ近くは、20年くらいは完全に住めない状況になってしまったということです。
まあ、これもいろいろな情報を集めていれば、なんとなく予想はついていたことですが、やっぱり「いまごろの公表かよ！」ってところですよね。

むしろ、政府や東電などの機関がキチンとデータを集めていたのであれば、分かっていたハズなんですけれど。。。
やはり隠蔽ですよね。


そういえば、さらに最悪の状況が発表されたハズなのですが、騒いだり、書き立ていたり、しっかり報道しているメディアはとても少ないです。
コレもどっかしらの圧力が掛かっているんでしょうね。


それに一般の方も意外とみなさん”静か”ですね。
「はぁ〜」というため息しか出せない、連日の隠蔽発覚報道に飽き飽きなのか、はたまた最初から興味がないのか。。。

興味がない方は、結局は自分の生活に影響してくることなので、感心は持っていた方がいいと思いますけれどね。


しかし、コレだけの”隠蔽”行為をしておきながら、ダレも罰せられないという社会はいかがなものでしょうか？

東電も政府も口をそろえて「パニックを恐れた」だの、「発表するという認識がなかった」だの、いろいろとゴタクを並べて言いワケをしておりましたが。。。

分かりやすく言い換えると、”ただちに”人体に影響がある毒ガスが発生しているのにもかかわらず、その企業がなんの発表もしなければ、それば業務上過失”なんとか”になるはずですからね。
それと今回の原発事故と、どう違うのでしょうか？
ユッケ問題がいい例だと思います。

なんだか、変な方向に向かっているような気がしてなりません。


本来ならば、その土地の代表者である政治家が、いの一番に騒がないといけないハズなんですけれどね、、、どうも違うコトにチカラが注がれているみたいです。

原発推進を、非常に”小さく”うたっている自○党は、ここぞとばかりに管”墜ろし”にチカラを注いでおられますが、どちらが国益を損ねる行動なのか、疑問に思えてきます。
むしろそのチカラを原発問題に注いでいただきたいものですね。
もちろん他の被災地の問題にもですが。。。


ちなみに本日（8日）の福島第一原発は停電が発生し、18時くらいに復旧したとか。
原子炉注水は行われていたので、データに異常はなかったみたいですが、思わずため息と一緒に「ホントかよ！」と声が出てしまいました。

信用も何もあったもんじゃないです。


世界有数の優良企業も、ここまで堕ちるとは。。。

いやはや、堕ちたのは、燃料棒ではなく、名声だけにしてほしかったものですよね。
みなさんは、どう思われましたか？



池田 聡「FALL」