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ブラインドからのぞき見た世の中 : July 13, 2011 @ 18:47

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.44『玄海は限界』



九州電力が行った玄海原発の再稼働にともなう「やらせメール」問題。
コレはヒドいですね。

さらに叩けば叩くだけホコリが出てきました。
「やらせ」だけではなく、プルサーマル発電計画を進めるために地元で説明会を開いた際、会場に社員や関連会社員を動員していたとか。それ以外の地元説明会もそうだったようです。
この説明会のアンケート結果などを基にプルサーマル発電計画への同意を正式表明されたっていうんですから、
かなりの確信犯ですね。


いや、どこまでヒドいんでしょう、電力会社って、、、と思ってしまっても仕方のない事実ですから。
いまや映画『エイリアン』の世界(会社あり方に関してですが)、そのものです。


おそらく、いまある他の電力会社の原発が建設される際もこんな”コト”が行われていたんだと思いますよ。いや、行われていたでしょ。
つまり、現状の原発は、確固たる安全対策の上で回っているのではなく、そういった妙な”しがらみ”の上で回っているワケですよ。
なんて、恐ろしい。


ちなみに玄海町長は再稼働同意を撤回。
で、お上に反旗を翻すと、こういう情報が出てくるんですね。
「玄海町長の弟の建設会社、九電から54億円受注」
http://www.asahi.com/special/10005/SEB201107110036.html

事実はどうでアレ、こういう書き方をされたりして意図的に糾弾されるワケですよ。
恐ろしいですね、利権って。


さらに、すでに世に出回っている南相馬産の牛肉から、高ベクレルのセシウムが検出された事件。

高ベクレルの牛肉はすでに業者を通して、一般家庭やら焼き肉やらですでに人の内部に。。。
たしかに、オトナが食べてもすぐには影響は出ないかもしれませんが、成長期の子どもが食べたらどんな影響がでるのか。。。

いやいやいや、考えただけでありえないっすよ、ホント。


こういうことが起きるというのは、もう原発事故が起こった時点で予想できたことなんですけれどね。
残念ながら、思ったより早く負の連鎖が始まったということです。


しかし、コレで一気に南相馬は有名な場所になってしまいましたね。
農場の方が屋内に保管されていたある程度安全な飼料がなくなって、禁止されている屋外の干し草を牛に与えていたという、、、コチラも確信犯です。
とはいえ、牛を出荷しなければ家族が養えないというのも現実。

本来ならは、行政がシッカリ管理すべき問題なんですけれどね。
まったく機能していないってことですよ。
もちろん東電と政府は、彼らの収入を補償スべキだし。

こういうことをやってしまうと福島県全体のモノが危険なものに思えてしまうのは普通の考え方ですよね。
福島的には大打撃ですよ。

でも、こういうことって絶対に起こりますよね。
だって、産地偽装だっていままで普通に起こっていたワケですから。


例えば、原発のふもとで育った牛や豚をどこか別の県に移動させて、そこの産地が記載されるとか。
そんなことも起こってくるでしょうね。


それに数値も出さずに、基準値以下だからとかいう理由で、しっかりとモニタリングもせずに出荷しまくっていたワケですから。
いったいなんの基準値だったんでしょうね。

それにモニタリングも外部しかやっていなかったという事実も、もうギャグにして聞こえてこないですね。
まったくもってナンセンスです。


空気、水、食料、、、我々はすでにどのくらい被曝しているのでしょうか?

先日、厚労省は、3月から6月までの食事におけるわれわれの内部被曝量が全年齢平均で0.034ミリシーベルト、12年2月までの1年間では同0.106ミリシーベルト。
通常時に食品に含まれる放射性物質(放射性カリウムなど)の摂取による年間被ばく線量(0.4ミリシーベルト)より、25%増えると発表されました。

厚労省は、「安全性の観点で相当程度小さい」と結論づけたらしいですが、あくまでもこれは食事だけの話ですからね。

それに空気中の放射線量やら、今回の牛肉の様な”想定外”の高ベクレルが足されるワケですから、けっこうな被爆量だとおもいます。


残念ながら、日本のキレイな空、キレイな海は、しばーらくは戻ってきそうにもないですが、
みなさんは、どう思われますか?


トリオ ザ キャップス & WIZ24「かえせ!地球を 2011」


旅路 良



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