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Interview : March 24, 2010 @ 14:18

Japanese Soul!!インタビュー “在日ファンク 浜野謙太”(前編)



Japanese Soul!!インタビュー
浜野謙太(在日ファンク/サケロック)× Japanese Soul!! Crew 対談インタビュー(前編)


インストバンド”SAKEROCK(サケロック)”のトロンボーン、そしてセックスシンボルとしてもお馴染みのハマケンこと浜野謙太が、自身のバンド”在日ファンク”の1stアルバム『在日ファンク』を引っさげ、ラジオ番組『Japanese Soul!!(ニッポンの魂)』に登場した。


ファンクという名前だけに、ファンクな内容のアルバムかと思いきや、はたしてアレはいったいファンクだったのか、ファンクじゃなかったのか。もしかしてアレこそが本当のファンクだったのか、いや浜野謙太自身がファンクだったのかもしれない。。。


ということで、今回は”在日ファンク”としての浜野謙太に、自身の考える”ファンク”について、熱く語っていただいた。


文・構成・写真:カネコヒデシ







在日ファンクについて

─「きず」

カネコ:2010年1月6日に『在日ファンク』というアルバムを発売しましたが、そのアルバムの中から、まずは「きず」という曲をご紹介です。この曲は、PVにチカラが入っていますよね。いまこのご時世でこれだけPVにチカラが入っているバンドって、”B’z”か、”在日ファンク”か、という感じだと思うんですけれど(笑)。

浜野(以下 ハマケン)
そうですか(笑)!?このPVは、けっこう有名なバンドばかりやっている映像作家のスミス監督につくってもらいました。
最初に、「どういうPVを撮ろうか?」とメンバーとか友人に聞いたときに、「農民の服を着て、一向一揆みたいな感じ」とか言われたんです。だけど、地味なものをつくってしまうと、地味に終わる気がしたんですよね(笑)。
それで、”遠くの遺伝子を掛け合わせる”じゃないですけれど、そういう形でスミスさんにお願いすることになったんです。スミスさんは、矢井田瞳とか、気志団とかのPVをやっているような一線で頑張っている人で、むかし”サケロック”もやってもらったつながりもあって頼んでみたんですよ。頼んだら、絶対にオモシロいモノを撮ってくれると思って──。
だから、スミスさんで撮るか、まったくやらないかの選択だったんです。

カネコ:0か100か!みたいな感じだったんですね(笑)。

ハマケン:予算的には、スミスさんにも、レーベルのP-VINEにもちょっと悪い思いをさせてしまったんですけれどね(笑)。でも、いいものができたので、うれしかったです。

カネコ:スゴいクオリティですよね。ぜひ、見ていただきたいです。

ハマケン:お願いします。





カネコ:しかし、この「きず」って、すごいタイトルですよね(笑)。どこからこのタイトルや歌詞が浮かんできたのでしょうか?

ハマケン:いや「”きず”っていいな!」という、、、それだけです(笑)。意味があるのか、無いのか分からない、雰囲気をつくらない狭間のワードが世の中にけっこう潜んでいて──、それがオシッコしているときとかにバーンと(笑)。

カネコ:降りてきちゃうワケなんですか(笑)?

ハマケン:そうなんですよね。
<突如、スタジオの外のヒトの往来を見て>なんか──、ココ(スタジオ)の前の往来をみていると楽しいですね。「いま、ぜったいオレのコトバがおまえに突き刺さっただろ!」という感じがします、渋谷だけに。「きずブレイク!? 何ソレ?」って(笑)。
でも、みんな日常の生活があるので家に戻っていく。傷を抱えた渋谷の労働者たちみたいな──(涙)。

カネコ:なんだか、深いですね(笑涙)。
それで、”在日ファンク”というバンド名は、どこからきたのですか?

ハマケン:
これはベースの村上啓太が高校からずっと一緒なんですけれど、ボクにとって彼はインテリで、彼の言うコトにあまり逆らえないところがあって──。彼が「”在日”というコトバを、”ファンク”につけたらよくない?」と聞いてきたので、それに言い返すこともできなく(笑)。。。

カネコ:
一度聞いたら忘れないバンド名ですよね。それは業界的にはすごく重要なこと思うんですけれど。

ハマケン:
でも、リスペクトするヒトとか、いろいろなところからは「変えた方がいい!」と言われているんですけれどね。バンドのメンバーに以前「”大吉ファンク”でいく!」と言ってみたのですが、「それなら辞める!」とみんなに言われてしまって、ボクはすごく気が弱いので仕方が無くこの名前がつづいています。
でも、いまになってよく考えてみたら、いちばん良いんですよね。シックリくるんです。後でイタイ目にあったり、ホされているかもしれないですけれどね(笑)。



─ハマケンが影響を受けたニッポンのファンク


カネコ:
アルバムの音楽性的には、やはりファンクなんですよね?

ハマケン:
基本的に、”ボクがファンクと思うもの”ばかりをやっているんです。この「きず」という曲は、大阪のバンドの”ザ・たこさん”と対バンをやったときに、彼らには「フェラクティっぽいよね!」って言わましたけれど。。。

カネコ:
たしかに似た感じは受けますね。

ハマケン:
その時は「そうなんですよ!」と答えたのですが、他の人たちには「”ド”ファンクだね!」と言われたんです。みんながどれをファンクと思っているかが、すこし違っていて──。で、「ファンクとは何なのか?」と思ったときに、ボクがJ.B(ジェームス・ブラウン)を知る前から聴いていたファンク──ファンクだと思っていた曲があるんです。
じつは最近、IMALU(イマル)ちゃんと仲良くなって、いろいろ水族館とか一緒に行かせてもらったりしていて──、大勢ですけれどね。デートはさせてくれないみたいです(笑)。あまりにカワイイので、いきおいあまって『イマル ファンクミックス』というCDをつくって渡したんです。そのCDにも収録しているのですが、そんな”在日ファンク”浜野がつくった、『イマル ファンクミックス』からの一曲です。



ずばりHASIKENさんの『HASIKEN』というアルバムから「セッション」という曲です。この曲が最初に聞いたボクの日本語ファンクなんですよ。ボクが高校のときにこの曲がすごく流行っていて、「Blue Hartsか?Boomか?HASIKENか?」という感じだったんですね。そこで初めて出会ったファンク、これがボクのファンクの起源だと思います。
歌詞も完全に”意味無し”に近いんじゃないかというくらい、よく分からないし(笑)。じつは、以前”ハシケンハマケン”というユニットをやっていて、最近仲良くなってみたらただのオッサンだったんですけれどね(笑)。今回は「リスペクトしてるぞ!」というのを込めてご紹介しました。でも、コレがボクの中ではファンクなんですよ。

カネコ:
どの状況や状態がどのジャンルかなんて、もともとはないワケですからね。

ハマケン:
そうなんですよ!だから、若い人が「きず」を聴いて「”ド”ファンクだね!」というのも、それはそれでいいと思っています。



─「のこってしまった」


カネコ:
次はアルバム『在日ファンク』から「のこってしまった」という曲ですが、コレはかなり”せつない”感じですよね。

ハマケン:
これがいちばん曲っぽいですよね(笑)!それに、、、残ってしまうのってツラいですことですよ。

カネコ:
ツラいですよね(笑)。

ハマケン:
ただ、渋谷をいま歩いている人たち──群れを組んで、団体を組んで、徒党を組んでいる人たちには、”残ってしまう”というツラさを知らないと思うんですよね。。。
そういうのがね、ボクちょっと、、、いや、じつはなんとも思っていないんですけれど(笑)。

カネコ:
ハハハ(笑)。
「この世でいちばんつらいことは裏切り者になることさ、仇討ちの気持ち薄れちゃったために忠臣蔵の討ち入りに乗り切れず」という部分、すごい歌詞ですよね。

ハマケン:
この何か、「立ち上がれ!」みたいな──JBの「Get Up!」みたいなことを言うことは、じつは並大抵のことじゃないと思っているんです。”みんながやろうとしていることに反して”とか、”みんながやろうと言わなかったことをやる”ことって、「元気だけでできることじゃないぞ!」と──。
だから『忠臣蔵』のときにみんなと討ち入りするよりは、「オレは討ち入りできない!」と言う方が、つらいことだったと思うんですよね。

カネコ:
その勇気を買うということ?

ハマケン:
そういう夢をみたんですよ。ボクひとりだけ残されちゃった夢を(笑)。

カネコ:
なんか、、、せつないですね(涙)。

ハマケン:
せつないんですよ。
それだけなんですけれどね(笑)。


(後編へつづく)







在日ファンク プロフィール



新しい時代のディープ・ファンク・バンド、在日ファンク。高祖ジェイムズ・ブラウンから流れを汲むファンクを日本に在りながら(在日)再認識しようと、音、思想、外観あらゆる面から試みるその様は目を覆うものがある。しかし、それこそがまさにファンクだということに彼らはまだ気付いていない。
メンバー:浜野謙太(Vo&リーダー)、村上啓太(Ba)、仰木亮彦(Gr)、永田真毅(Ds)、福島”ピート”幹夫(Sax)、久保田森(Tb)、村上基(Tp)
http://www.zainichifunk.com/
http://www.myspace.com/zainichifunk



□リリースライブ情報

2010年03月28日
『在日ファンク』発売記念 ツアーファイナル
@東京 新代田 FEVER


出演:
在日ファンク

スペシャルゲスト
ANI(スチャダラパー)
BOSE(スチャダラパー)
一十三十一
サイトウ”JxJx”ジュン(YOUR SONG IS GOOD)


OPEN / START:18:30 /19:00

TICKET:前売¥3,000(D別)/ 当日¥3,500(D別)
・ローソンチケット
0570-084-003 (Lコード : 73757)
・FEVER
03-6304-7899
http://shibuya-o.com/category/nest/

会場:
東京 新代田 FEVER
〒156-0042
東京都世田谷区羽根木1-1-14 新代田ビル1F

INFORMATION:
http://www.easelmusic.jp/live/zfunk2010.html

主催:Easel

お問い合わせ:Easel
http://www.easelmusic.jp



□アルバム『在日ファンク』




価格:1,980YEN(税込)
レーベル:Pヴァイン・レコード
発売中!

収録曲
1. Intro Funk
2. 最北端
3. きず
4. のこってしまった
5. 神頼みFunk
6. 罪悪感
7. ダンボール肉まん

ボーナストラック
8. 京都(Live Version)
9. 最北端(Live Version)


・Japanese Soul!! Crewとは



日本に存在する多くの名曲をオシャレに、且つアカデミックに紹介するプロジェクト。
メンバーは、プロジェクトによって流動的だが本インタビューでは、カネコヒデシ、LATIN RAS KAZ、DAISK8(SWINGBOYS)、Kaoru(Kaoru with Lovemarmalade)、イクミの5人。
http://japanesesoul.jp/



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