Editor's Eye : December 5, 2012 @ 14:55
中村勘三郎さん、逝く
歌舞伎役者の”中村勘三郎”さんが、2012年12月5日の午前2時ごろに亡くなったとのこと。
まだ、57歳という若さ。
残念だ。
中村さんといえば、2年前のNODA MAP公演『表に出ろいっ!』の”野田秀樹”さんとの会見を思い出す。
当日、会場には、「二人からお話ししたいことがございます」のファックスのもと、大手の新聞社やテレビ局、雑誌社、そして見たことのある大御所編集者などがぞくぞくと大集合。
オフィシャルのカメラマンには、”篠山紀信”さんが入っていた。
しかしながら、会見がいざはじまると、「打ち合わせしてねーだろ!」とおもってしまうくらいグダグダで、ほぼふたりの漫才、いや、飲み屋のカウンターでの会話と言っても過言ではない、テキトーな掛けあい会見。
しかし、そのグダグダ加減がたまらなかった。
前に座っているスーツを着た記者のヒトも、となりの一生懸命メモを取っている女のヒトも、カメラマンも、会場全体が大爆笑。
“笑い”には、大手も、著名編集者も、フリーのへこたれライターも関係ないんだなと、あのときに思ったことを思い出す。
腹をかかえてわらった記者会見は、アレ以来ない。
あんな本気でクダラないことができる役者は、しかも歌舞伎役者は、、、いまはいないかも。
もう『表に出ろいっ!』の再公演も観られなくなってしまったなー。
とても残念でならない。
ご冥福をお祈りします。
トーキョーマガジン編集長
カネコヒデシ
□わたしたち、結婚します!──中村勘三郎 × 野田秀樹 記者会見
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