Movie Life : March 4, 2013 @ 16:26
MOVIE LIFE 105『テッド』
ダレかが言った、『いや~、映画ってホントいいものですね!』と──。
いまも世界中のヒトたちを魅了しつづけ、そして夢の世界へと誘う”銀幕の世界”。 この”MOVIE LIFE”では、無駄に映画好きであるワタクシが、コレから公開予定の映画を中心に、コメントと評価を交えながらご紹介していきます。
(評価は5段階、☆の数で示されます)
MOVIE LIFE 105『テッド(原題:Ted)』
動いて、喋って、オヤジになった。
□ストーリー
いじめられっ子の少年ジョンは、クリスマスプレゼントにもらったテディベアのテッドと本当の友だちになれるよう、神様に祈りをささげる。
すると翌日テッドに魂が宿り、2人は親友になる。それから27年が過ぎ、ジョンとテッドはともに30代のおじさんになっていた。
一時は「奇跡のテディベア」としてもてはやされたテッドも、幻惑キノコで逮捕されてからは堕落し、下品なジョークと女のことばかり考える日々。
そんなある日、ジョンは4年間つきあっている恋人から、自分とテッドのどちらかが大事なのか選択を迫られ──。
□オレ意見
評価:☆☆☆(満点は5個)
コメディ俳優で、歌手などもこなすという多才、”セス・マクファーレン”の監督作品。
子どもの祈りに人形が動き出すという設定のファンタジーは多々あるが、その後オトナになったときに動き出した人形はどうなったのか、という作品は、あまりなかったような気がする。
それもその人形が、ハメ外しすぎのヤク中クマってところは、わらえる設定。
全然、コレぽっちもかわいくないし。
ちなみに、セスが子ども時代をすごした80年代と90年代のアメリカンカルチャー要素が満載なので、たぶんその時代に青春をすごしたヒトであれば、あんな映画や、こんな映画のオマージュがあったり、急にあの音楽がながれたりと、おそらくクスっと思ってしまう仕掛けがいっぱいだ。
『フラッシュ・ゴードン』の”サム・J・ジョーンズ”、シンガーの”ノラ・ジョーンズ”、俳優の”トム・スケリット”など、本人が本人役で出演しているところも、かなりウケる。
クィーンの『フラッシュ・ゴードン』のテーマが大々的にフィーチャーされているところも、かなりウケる部分。
ただ、Fワード出まくり、エログロネタ満載のお下劣系のジョーク、いわゆる直球系の大味アメリカンジョークがつよすぎて、”スノッブな笑い”をもとめるヒトには、ちょっとキツい部分もあるかもね。
あと、コアな80年代アメリカンカルチャー、たとえば当時ながれていたテレビ番組とか、当時はやっていたモノゴトなどを実際に知らないと、分からないところもあったりする。
それと、スラングもね。
“ジェイソン・ビッグス”主演の『アメリカン・パイ』シリーズとか、”セス・ローゲン”、”ジャック・ブラック”、”スティーブ・カレル”系の笑いというよりは、”ジェリー・オコンネル”主演の『トム・キャッツ』とか、『最終絶叫計画』とか、、、そんな感じかな。
いうなれば、そんな体張らなくても!っていう最近のお笑いブーム的な、こってり関西風。
まあ、好きなヒトは、好きかもね。
主演は、『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』ではじめて本格的にコメディを演じた、たぶんコレがコメディ2作目の”マーク・ウォールバーグ”。
このヒト、『ブギーナイツ』とかも出ているし、キライじゃないんだけれど、どうしてもアクションとラップのイメージが強くて、まだちょっとカタイ感じかな。
と、いう感じで、予想以上のロングラン上映ではあるけれど、笑いのツボがちがうヒトにはちょっとむずしい感じのこってりコメディだ。
2013年1月18日より、TOHOシネマズ スカラ座ほかにて全国ロードショー
『テッド』
監督:セス・マクファーレン
出演:マーク・ウォールバーグ/ミラ・クニス
配給:東宝東和
オフィシャルサイト:http://ted-movie.jp/
©2012 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
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