Movie Life : February 21, 2014 @ 13:33
MOVIE LIFE 125 『ドストエフスキーと愛に生きる』
ダレかが言った、『いや~、映画ってホントいいものですね!』と──。
いまも世界中のヒトたちを魅了しつづけ、そして夢の世界へと誘う”銀幕の世界”。 この”MOVIE LIFE”では、無駄に映画好きであるワタクシが、コレから公開予定の映画を中心に、コメントと評価を交えながらご紹介していきます。
(評価は5段階、☆の数で示されます)
MOVIE LIFE 125 『ドストエフスキーと愛に生きる(原題:Die Frau mit den 5 Elefanten.)』
ふかくしずかなコトバの世界
□ストーリー
80歳を超える翻訳家”スヴェトラーナ・ガイヤー”の横には、華奢な姿に不似合いな重厚な装丁の本が積まれている。
『罪と罰』、『カラマーゾフの兄弟』、『悪霊』、『未成年』、『白痴』、言わずと知れたロシア文学の巨匠・ドストエフスキーの長編作品。
それらを”五頭の象”と呼び、生涯をかけてドイツ語に訳し た。
1923年ウクライナのキエフで生まれ、スターリン政権下で少女時代を過ごし、ナチス占領下でドイツ軍の通訳として激動の時代を生き抜いた彼女は、な ぜドストエフスキーを翻訳したのだろうか?
□オレ意見
評価:☆☆☆☆(満点は5個)
だいたい日本人は、おそらく知っているであろうロシアの小説家”フョードル・ドフトエフスキー”。
いや、知らないか。。。
ちなみにワタクシ、『罪と罰』は、小学生か中学生のときに”手塚 治”のマンガで知ったりしている。
ので、やっぱり知っているかな。
このおばーちゃん、”スヴェトラーナ・ガイヤー”の新訳によると『罪と罰』は『罪と贖罪』となるらしい。
たしかに、物語的には”罰”というよりは、”贖罪”の方があっているし、コトバの響きとしてうつくしい。
そういった意味でも、やはり翻訳はむずかしい仕事。
結局は、客観性がなく、主観で訳して、物語を再構築していかないといけないからな。
翻訳サイトを利用したコトがあるヒトなら、機械的な翻訳がいかにヒトにつたわらないかがわかっているとはおもうが。
それにしても、戦争はヒトの人生を翻弄するなーと、あらためて実感。
このおばーちゃんも翻弄された、まさに戦争被害者のひとり。
60数年ぶりにロシアへとわたった彼女を待っていたモノとは。。。
やっぱり、人生ってむずかしい。
2014年2月22日より、渋谷アップリンク、シネマート六本木ほかにてロードショー!
『ドストエフスキーと愛に生きる』
監督・脚本:ヴァディム・イェンドレイコ
出演::スヴェトラ-ナ・ガイヤー/アンナ・ゲッテ/ハンナ・ハーゲン/ユルゲン・クロット
配給:アップリンク
オフィシャルサイト:http://www.uplink.co.jp/dostoevskii/
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