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Interview : June 6, 2014 @ 21:09

『KIDS LOVE GAITE』デザイナー”山本真太郎”──パリへいく!(前編)



トーキョー発のシューズブランド『KIDS LOVE GAITE』のデザイナー”山本真太郎”が、2014年1月にパリとロンドンへと旅立った。


パリでは、2014年3月に開催されたファッションウィーク中、多数の日本のファッションブランドとともにエキシビションに参加。

『KIDS LOVE GAITE』へのさまざまな反応を、肌で感じたとのコト。


そして、青春期をすごし、15年ぶりにおとずれるコトとなったロンドン。

さまざまなヒトと出会い、街を散策することで、山本自身の原点をたどる旅となったようだ。


今回は、”山本真太郎”氏にパリでのエキシビションについてと、今回のパリの旅において、街の印象についてなど、写真とともにいろいろとお話を聞いてみた。






─今回は、パリとロンドンに行ってきたワケだけど、まずはパリのお話から。
パリでは、ファッションウィーク中に『KIDS LOVE GAITE』のエキシビションをやったワケだけれど、やってみてどんな印象だったの?


山本真太郎(以下、山本):
ショウルームのウィンドウに自分の靴をならべていたら、
一般の人たちがソレをじっと見てくれたりしていたので、
反応は良かったという印象だね。
あとは、展示会でお客さんが実際に靴に触れてくれたので、
知ってもらえたことはたしかだとおもうよ。





─今回は、合同展示会だったの?

山本:そう!日本のブランドがメインの合同展示会。
日本のブランドのほかには『プレイ コム デ ギャルソン』の「プレイマーク」をつくった、
“フィリップ・パゴウスキー”のブランド『UEG』とか、韓国のブランドとか。
ブランド数がおおかったので、ちょっとギュウギュウな感じはあったんだけれど、
けっこう場所を取らせてもらって展示できたからよかったよ。

─お客さんは、いわゆるバイヤーさんがおおかったのかな?

山本:
世界中のバイヤーさんね。

─彼らには、どんな反応だった?

山本:みんな、カンガルーの毛の靴にさわっていたよ(笑)。
あえて、そういう奇抜というか、、、目を引くものを持っていったんだけれどね。





─たしかに目立つよね、アレは(笑)。

山本:
そうそう。

─何型くらい持っていったの?

山本:
14型。
カタチ的には『ジョージ コックス』っぽいけれど、
素材とか、つくりとかが全然ちがうからね。
海外の人たちにとっては、新鮮だったみたい。
あと、ショウルームがお店っぽかったから、
何人か一般の人が間違って入ってきて、買おうとしたりしてたよ。





─エキシビションは何日間やっていたの?

山本:ボクがいたのは5日間。
その後は、ロンドンに移動。

─パリには、以前からよく行っていた?

山本:
そんなには行ってないかな。





─パリで、いちばんオモシロかったモノだったり、コトは?

山本:
やっぱり、レストランとか、ビストロとか、、、食べ物系になっちゃうかな。
基本的に他の国に行ったときは、その場所のモノを食べるようにしているからね。





─この写真は、到着したばかり?
雨だったの?

山本:
そう。
初日と2日目は雨。
降ったり、やんだりしてたかな。


─この写真はナニ?





山本:
これはホテルのエレベーターなんだけれど、
ボタンの意味が全然分からなかったんだよ(笑)。
上も12345で、下も12345。
上の段と下の段の文字がまったく一緒でさ。
オモシロいなーとおもって。

─このゴハンは?





山本:
これはパリでの初日。
ゴハンを食べようと思ったんだけれど、ドコに入っていいかわからなくて。。。
で、街を歩いていたら、英語でメニューが書いてあるお店があったから、
そのメニューを見ていたら、「入ってきなよ!」って店員の女の子に英語で言われてさ。
だから、「ココでいいか!」って(笑)。





そのお店は、ポテトがメインで、フライドポテトが”売り”のお店だったよ。


─コレはホテルの朝食?





山本:
ココは毎朝、通っていたカフェ。
モーニングみたいな感じでやっていたんだけれど、
スクランブルエッグ以外でナニができるか聞いたら、
「なんでもやるよ!」って言ってくれたから、
「オムレツにして、チーズを入れて!」って。
そうしたら、チーズをドッサリ持ってきてくれてさ、とてもよかったよ。

─ココは?





山本:
ココは、”merci(メルシー)”というセレクトショップ。
この日はちょうど、世界で同時開催されていた、
『アディダス』の「スタンスミス」のインスタレーションをやっていたんだよ。







─この、おいしそうな肉はスゴいね!

山本:ココは『Glou(グロウ)』というお店。





ニューフレンチと呼ばれている分野なんだけれど、
いま、パリではかなり流行っているビストロなんだって。
コレは生の肉で、パンとで食べるの。





あまりにもオイシかったから、2日つづけて行っちゃったよ(笑)。

─これはルーブル美術館だね。





山本:
そう。
そして、これはノートルダム寺院。





─コレはスゴいネ!

山本:どうしてもムール貝を食べたくてさ。。。
ココは以前、パリに来たときに行ったコトのある店なんだけれど、
いっぱいたのんだら、こんなのが来て(笑)。。。





─え!?コレが来たの(笑)?

山本:
そう(笑)!
ちょっと高いんだけれど。
スゴいでしょ!

─盛り盛りの魚介の盛り合わせだね。

山本:
ホント、スゴかったよ。
でも、もっと大きい、魚介タワーみたいなのを食べてるアベックもいてさ、
お互い食べさせ合うみたいなコトをやっていたよ(笑)。
あとは、アラブ系の金持ちが多かったかなー。
でも、パンもバターもオイシいし、全部がおいしいんだよね、ココ。
お店の名前、、、わすれたけど(笑)。


─このオジさんは?
ナニをやっているヒト??





山本:
彼は、毎朝通っている道の途中にある魚屋のオヤジ。
とてもオシャレだったから、写真を撮らせてもらったんだよ。

─へー。。。
手にもっているモノはナニ?

山本:
彼の自作のバックなんだって。
ヌードモデルもやっているらしく、
このオヤジのTバック写真もあったよ(苦笑)。
ほかにもいろいろな写真をみせられたけれど。。。





彼にさ、『KIDS LOVE GAITE』のステッカーをあげたら、
壁に貼ってある紙の上に貼ったんだけれど、、、
「直接、壁には貼らないんだ!」って思ったね(笑)。





─ははは(笑)。
これもムール貝だね。

山本:ココはチェーン店というか、日本で言うとファミレスみたいなトコロ。
とにかく、ひたすらムール貝を食べたよ(笑)。





─ムール貝が好きなの?

山本:
とりあえず、食べたかったんだよね。
ココには、いろいろな味のムール貝があって、、、オイシかったよ。





(「パリへいく!(後編)」へつづく)






□プロフィール
山本 真太郎
『KIDS LOVE GAITE』デザイナー。

1974年生 東京出身
1990年に渡英。1995年に”CAMBERWELL COLLEGE OG ARTS”に入学。
1996年から”The Old Curiosity Shop”にてシューズデザイナー”イアン・リード”と”キムラ ダイタ”のアシスタントとして勤務。
2000年に帰国し、OEMの企画営業などを経て、2008年秋冬コレクションより『KIDS LOVE GAITE』をスタート。
2011年からスタイルで再スタート。

『KIDS LOVE GAITE』オフィシャルサイト:http://dupestyle.com/


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