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Interview : June 13, 2014 @ 13:05

『KIDS LOVE GAITE』デザイナー”山本真太郎”──パリへいく!(後編)



トーキョー発のシューズブランド『KIDS LOVE GAITE』のデザイナー”山本真太郎”が、2014年1月にパリとロンドンへと旅立った。


パリでは、2014年3月に開催されたファッションウィーク中、多数の日本のファッションブランドとともにエキシビションに参加。

『KIDS LOVE GAITE』へのさまざまな反応を、肌で感じたとのコト。


そして、青春期をすごし、15年ぶりにおとずれるコトとなったロンドン。

さまざまなヒトと出会い、街を散策することで、山本自身の原点をたどる旅となったようだ。


ひきつづき”山本真太郎” パリの旅の後編をお贈りする。






─このオシャレなヒトは?





山本真太郎(以下、山本):
彼はスタイリストの”ハリス(・エリオット)”。
パリでやっている『トラノイ(Tranoï)』という大きなエキシビションがあるんだけれど、
その会場の入り口ね。
『グリフィン』のプレゼンテーションもやっていたよ。





─彼は、ファッションデザイナーの”ステファン・シュナイダー”だね。
もともと知り合いなの?


山本:ステファンは、『トゥモローランド』の”Edition(エディション)”からの紹介。
“Edition”は、ステファンのブランド『STEPHAN SCHNEIDER』をあつかっているので、
彼が来日したときに「Edition」に来店するらしいんだけれど、
ソコで『KIDS LOVE GAITE』を見て、「欲しい!」って言ってくれたんだって。





─それで買ってくれたの?

山本:
いや、彼は靴のサイズが大きくて、、、背もデカイんだけれど。
それで、”Edition”のバイヤーさんからサイズがないか、
確認の連絡があったのね。
でも、もともと大きいサイズをつくってなかったからさ、
ステファンのサイズを特別に木型からつくって、彼におくったんだよ。

─そうなんだ?

山本:
だから、とてもよろこんでくれたみたい。
ステファンから直接メールがあって、
そのシーズンのルックブックと手書きの手紙をおくってきてくれたんだよ。
その後も、彼のブランドの大きなストールを送ってくれたりさ。
だから、コチラからは、日本のむかしの写真集を贈ったりしたよ。
そういうやり取りが2年くらいつづいたんだけれど、今回やっと会えたワケ。

─じゃあ、直接会ったのは、はじめてだったんだ。

山本:
そう。





─場所は、彼のオフィス?

山本:
いや、ココは彼がエキシビションをやっていたショウルーム。
この時は、けっこう長く話せたよ。
彼は、あまりほかのブランドに関して言わない人らしいんだけれど、
『KIDS LOVE GAITE』に関しては、
WEBマガジンのインタビューでも話してくれたりしてさ。
“アントワープ”のファッションカレッジで7年くらい先生をやっていたんだけれど、
最近やめたんだって。
自分のブランドに力を入れたかったみたい。
もしかしたら今後、彼のショウでつかってもらえるとか、
そういうタイミングもあるかもね。

─それはスゴい!





─これは?

山本:
ココは、知り合いのスタイリストに連れて行ってもらった昔ながらのビストロ。
働いている人がオシャレな黒人ばかりなんだよね。
オイシかったし、とても雰囲気がよかったよ。
パリにいる黒人ってアフリカンだから、すごくスタイルはいいんだよね。
イギリスにいるジャマイカン系とはちょっとちがうからさ。





─これはナニかの展示会?





山本:“L’ECLAIREUR(レクレルール)”というセレクトショップがあって、
そこでイタリアの陶器のブランド『Piero Fornasett(ピエロ・フォルナセッティ)』の
ポップアップショップをやっていたんだよ。
『Piero Fornasett』のコレクションをこれだけ見られるのは、
“L’ECLAIREUR”か、ミラノの『Piero Fornasett』のショウルームかだね。





─そうなんだ。
これは?





山本:
レストランで食べた昼ゴハン。
ビールと肉って感じだったよ(笑)。





このアーケード街に、”Sonya Park”のお店”ARTS&SCIENCE”があるんだよ。





これが”ARTS&SCIENCE”。





そして、これがさっきのアフリカ系の黒人が働いているビストロ”Bistrot Vivienne”の入り口。







─これは駅かな?

山本:
パリの駅。
ユーロスターで、ロンドンにむかう時だね。
この電光掲示板のデザインがカワイかったから。





─たしかにイイよね、パリの街のこういうデザイン。
さて、今回のパリはどうだった?

山本:ホントに住みたいとおもったかな。
このいまの感覚で、3ヶ月くらい、夏に行きたいね。
そのくらい。。。





─活気があった?

山本:
活気もそうだけれど、、、食とか、人とか、そういうのにぐいぐいキタかなー。
食文化と人の密接感といい、ファッションと人との密接感もそう。
やっぱり洗練されているし、文化が落ちついている、というか安定感があるよね。
だから、住みたいかな。

─なるほど、そうかー。。。
では、つづいてロンドンの話を。。。





(「ロンドンへいく!(前編)」へつづく)






□プロフィール

山本 真太郎
『KIDS LOVE GAITE』デザイナー

1974年8月28日生 東京出身
1990年に渡英。1995年に”CAMBERWELL COLLEGE OG ARTS”に入学。
1996年から”The Old Curiosity Shop”にてシューズデザイナー”イアン・リード”と”キムラ ダイタ”のアシスタントとして勤務。
2000年に帰国し、OEMの企画営業などを経て、2008年秋冬コレクションより『KIDS LOVE GAITE』をスタート。
2011年からスタイルで再スタート。

『KIDS LOVE GAITE』オフィシャルサイト:http://dupestyle.com/


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