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Editor's Eye : January 5, 2016 @ 20:38

信念のご挨拶─2016年は「行」



みなさま。

新年、あけましておめでとうございます!

旧年中は、たいへんお世話になりました。


恒例となっております「信念のご挨拶」でございます。


弊誌『TYO magazine/トーキョー マガジン』のライター&編集業にくわえ、
外部メディアのライターや編集、ラジオの選曲、司会、イベント製作から、
街のオモシロモノ/ゴトの紹介、自身の所持するレコードジャケット紹介、
CDのプロデュース&リリース、商品企画などなど、、、
個人というメディアを中心にしながら、
いろいろ、いろいろと、まずは「試」すという、
ガムシャラに「試行錯誤」をした、2015年。

結果がでているモノ、まだ結果がでていないモノもふくめて、
なんとなーく2016年のススム方向がボンヤーリ見えてきたのかなー、
と感じております。

まあ、うごいた分だけのコトはあったのかな、と。

とはいえ、
「今年はもうちょっとだけ踏み込んでいきたい!」
そんな思いから、
2016年、ワタクシの「信念」は、


『行』


でございます。

別に一文字にする必要があるワケでもなく、
なんとなくハヤリにノっている感だけですので、
ソコはご愛嬌としてムシしてみていただければ幸いです。

「おこなう」や「すすめる」などのほかに、「ならび」の意だったり、
ナニかを成立させる「要素」の意などがある、この『行』というコトバ。


いろいろと「試」してきたものを、
今年はリアルに「行」っていく。

そんな感じでございます。

もちろん、あいかわらず「試行」はつづけながら、
という感じなのではありますがね。


2016年は、さまざまなメディアがインターネットに参入する時代、
まさに「ネットメディア元年」になるのかなと、
個人的にはみています。

もちろん、すでにさまざまなメディアがネット世界に参入はしているものの、
現状はカタチだけ”参入した”というだけで、
じつは本格的にキチンと”動けて”いるところは少なく、
まだまだコレからという感じなんですよね。


先日、「ハフィントンポスト日本版」に「特集「2016年を占う!」メディア」、
という記事がアップされていましたが、
ソコには、2015年よりつづいているメディア競争が、
2016年にはさらなる激化がみこまれるだろう、というコトでした。

「グ○シー」や「New○Picks」など、
外部からソースをひっぱってきているだけの、
いわゆるキュレーション・アプリに関しても、
ひきつづき淘汰はつづくという見解も書かれていましたな。

個人的な勝手な予想ではありますが、
ヘタすると究極2社くらいまで淘汰されてしまうのではないのかなと。
あくまでも”究極”の話ですので。

ただ、2015年の中盤あたりから、
それらのポータルメディアや、まとめ系メディアが、
自身のオリジナルコンテンツをつくる方向に、
方向転換しているという”動き”もありますのでね。

そこに方向転換したメディアが今後どうなるかは、
まだニンともカンとも、ナンとも見えない状況ではあります。


大手のWEBメディアに関して言えば、
出来ては無くなってがくり返されている、
あいかわらずの淘汰の時代。

もちろん、紙メディアも一緒ですがね。

そんななか、世の中的にかなり注目をあつめているのが、
アメリカのWEBメディアの日本版「BuzzFeed Japan」。

昨年末あたりに立ち上げというウワサでしたが、
まだのようですな。

とはいえ、じっさいのところどうなんでしょうかねー。

海外メディアを日本語訳にして、
そのまま持ってくるだけになってしまいそうな、
そんな雰囲気もあったりします。

新聞などのニュースメディアは、
今後、まちがいなくスマホスタイルに集約されていくのかなー、と、
予想されていますが、それもどうなることやら。。。


結局のところ、現状、どうお金にするか?という部分、
つまりマネタイズ的な部分が、いまだどこも確立していないというのが、
なかなかWEBメディア全盛の時代になれない理由のひとつでしょうね。

海外では、ネイティブ広告が盛り上がりを見せており、
もちろん我が国のメディア業界でも注目はしているようですが、
日本でも成立するのかは、まだ未知数すぎて、
なんとも分かりません。


個人的に、大人数の編集部をかかえるWEBメディアはつづかない、
という”考え”があります。

サイト製作や構築などの別件仕事があるのであれば、
その人数でもいろいろまわるのでしょうがね。

メディアとして運営するには、ちょいとムリがあるのかなーと。


テレビなどの映像系メディアも、
今年はオンデマンド放送分野にチカラが注がれ、
まちがいなくWEBの世界に参入はしてきます。
デジタル放送化のもともとの目的のひとつでもありますからね。

「Apple TV」や「Chromecast」、「Fire TV」などのデバイスも、
今後、盛り上がりそうな雰囲気はあるにはあるのですが、
ソコもじっさいのところ、わからないというのが現状でしょうな。

どちらもとどのつまり、コンテンツ次第というところが否めないですから。


そんなこんなで、
ざっざぁーっと2015年代のネットメディアの全体的な状況を、
主観だけで勝手にまとめてみましたが、、、
お先まっ暗感がハンパないですな(笑)。


そんなWEBメディアの冬の時代ではありますが、
“藤原ヒロシ”さん中心となって、
昨年末に立ち上げたWEBメディア「Ring of Colour」には、
ちょっと注目していたりします。

そのモノを好きなヒトが、
好きなモノについての記事をアップしていく編集方針というか、スタイル。

ブログやeコーマスサイトではない、
WEBマガジンとしての確立を目指している点にも注目ですよ。

まさに記事のオリジナリティにこだわったメディアというワケです。


コレ、まさに弊誌『TYO magazine/トーキョー マガジン』が、
目指す方向性でもあったりします。

弊誌は、ちょっとだけ早すぎたのカモですが(笑)。


結局のところ、2016年のメディア業界は、
雑誌系の編集者と、IT系&WEB系の編集者とのちがいが、
よりハッキリする時代になるのかなと。

アクセス数やPV数よりも、読んでオモシロい記事をつくりたいと考えるのが、
雑誌系の編集者。

オモシロい記事よりも、アルゴリズムを駆使してSEO的に引っぱって来た記事で、
アクセス数やPV数をあつめたいと考えるのが、
IT系&WEB系の編集者という感じでしょうか。

ものすごーくザックリで、
しかも超個人的な偏見で大変恐縮なのですが、
でも、おおむねあっているのではないかと。。。

って、まちがいなくいろいろなIT系の方々に怒られる偏見ではありますが(笑)。


ドチラがドッチというのはないのですが、
個人的には、前者の方が好みだったりします。

まあ、紙メディア出身者というのもありますけれどね。


メディア不況の時代は、
残念ながら、2016年もつづくとおもわれます。

今後のメディアをどのようにしていくのかという部分がより重要になってくる、、、
つまり、メディアの本質が問われるというのが、2016年かと。

そのあたりは、昨年の『信念のご挨拶』にもチョコっと書いていますがね。

ソレがさらに強まるのが、2016年。

オリジナリティのないものは、オリジナルに淘汰される。
そういうコトではないかなと。


弊誌はなんとか5年も生きのこって、ボンヤリとサバイブできている点は、
チョットだけホメてほしい部分でもあったりしますが(笑)。


もちろん、本年も地に足のついた、
リアルなモノ/ゴトをつたえていくメディアとして、
さらなる”深み”にハマって「行」こうと考えております。


ニッポンのWEBメディアにミライがあるのかどうかはわかりませんが、
とにかく、「行」く!
それが2016年、ワタクシのマニフェストでございます。


そんなこんなで、ながながと現状のメディア論みたいな、
ツマラナイコトをグドグドと書いてしまいましたが、
2016年も弊誌『TYO magazine/トーキョー マガジン』を、
なにとぞ、よろしくお願い申し上げます!




『TYO magazine/トーキョー マガジン』 編集長
カネコ ヒデシ




□参考サイト
・【ウェブ・メディアと既存メディアの競争激化】~特集「2016年を占う!」メディア~

・「Ring of Colour」


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