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Tokyo News : August 16, 2016 @ 22:08

コレが最後の日本になるのか!?──”Nicky Siano”来日公演『The Gallery』



先日、惜しくも来日キャンセルとなってしまった”Nicky Siano”の来日公演『The Gallery』の振替公演が、2016年8月20日より再度トーキョーと宇都宮で開催するコトが決定した。


2016年6月に開催予定だったが、高齢にともなう体調不良により、まさかの公演キャンセル。

もしかしたら、もう彼の姿を見られないのかもという不安もつかの間、再度、奇跡の振替公演が決定した。


“Nicky Siano”といえば、70年代のニューヨークにおける伝説的クラブ「The Gallery」の創設者であり、現在のクラブシーンにおけるDJミックスやサウンドシステムなどのスタンダードスタイルを生みだした、まさに創造主。


そんな生ける伝説が、再起をはかる。

ちなみに、本人が「日本では最後のギグ」と告白しているという今回のツアー。


ぜひ、カレの日本での最後のプレイを体感せよ。





2016年8月19日&2016年8月20日

“Nicky Siano”来日公演
『The Gallery』
supported by SARCASTIC






□”Nicky Siano”からのメッセージ

“Larry Levan”が逝ったのは1992年に日本でのツアーを終えてからで、2年前には”Frankie Knukles”もこの世を去った。

そのことを今は強く実感しています。

身体のことを考えると、ギグを減らさなければいけないと強く感じていた矢先で、6月に日本に行けなかったことは自分にとっても大きな事柄でした。
長時間のフライトや体力的なことを考えると、日本でのギグをおこなうチャンスは限られています。

おそらく今回が最後になるでしょう。もう一度機会を与えられたことに感謝をしつつ、日本のオーディエンスとパーティーを楽しめるように再び準備を始めようと思っています。少しの間だけ待っていてください。

再会することを楽しみにしています。



・宇都宮公演
2016年8月19日

Special Guest DJ:
Nicky Siano(The Gallery/Studio 54、NY)

DJ:HOSSY/kasetty/YOSHI/JOSE


ENTRANCE FEE(Door):¥3,000
OPEN/START:22:00-


SOUND A BASE NEST
栃木県宇都宮市宮町2-16 B1F
TEL. 028-643-6681
http://club-nest.com




・東京公演
2016年8月20日


Studio:
Nicky Siano(The Gallery/Studio 54)
DJ NORI(Tree/Gallery)
Dazzle Drums(Nagi & Kei Sugano)


Contact:
DJ KENSEI/LADY-K(nervy)/Kaji(WITT/xxx)/TOYO(WITT)/DJ 色彩/bon appetit($HOW5 # テガキ & KAI)


Photo:Niiiyan
Food:BAHAMA KITCHEN
Balloon:YOSHIHIRO NAGASAWA
The Gallery Hell:NAGOYA、SUZUKO


ENTRANCE FEE(Door/w/f/GH S Members/Under 23/Before 11PM):¥3,500/¥3,000/¥2,500/ ¥2,500/¥1,000
OPEN/START:22:00-


Contact Tokyo
東京都渋谷区道玄坂2-10-12
新大宗ビルB2F
http://www.contacttokyo.com

INFORMATION:
GLOBAL HEARTS
TEL. 03-6415-6231




□『The Gallery』と『SARCASTIC』がコラボレーション・アイテムを発売





90年代後期より”DJ Harvey”を招聘し『HARVEY SARCASTIC DISCO』を主催するなど、L.Aにあらたなダンスミュージックの潮流を築いた”Paul T”。その先鋭性は自身のウェアブランド『SARCASTIC』にも反映され、ストリートカルチャーとダンスミュージックの融合をいちはやく実践し、次世代のシーンにインスピレーションをあたえている。
今季の『SARCASTIC』は、音楽とゲイカルチャーの関係性が裏テーマ。左胸には『The Gallery』のアイコニックなターゲットマークと『SARCASTIC』の”Bolt”ロゴとのミックスアップしたコラボレーションロゴ、プリントのミニマルなサイジングやレイアウト位置など、遊び心を感じさせるいちまいとなっている。
詳しくはホームページにて。
http://www.sarcasticclothing.com

価格:
『SARCASTIC』取扱店舗 ¥5,400(税込)
イベント会場 特別価格 ¥4,000(税込)


□伝説的クラブ「The Gallery」のドキュメンタリー映像

70年代当時の貴重な映像を中心に「The Gallery」の閉店までを追ったドキュメンタリー作品「LOVE IS THE MESSAGE」。歴史の断片が伺える。
東京公演では本作品を会場内にて上映。40年以上もの時を超えてなお愛されている「The Gallery」の真髄を感じて欲しい。
https://youtu.be/VULxBwTOGYs


□プロフィール

・Nicky Siano(The Gallery/Studio 54、NY)


70年代のニューヨークにおける伝説的クラブThe Galleryの創設者。
独自にカスタムした劇場や映画館などで使用される『Altec Voice』のスピーカーに3台のトーレンス製ターンテーブルを導入してDJミックスという方法論を生みだした。現在のクラブにおいてスタンダードと言えるスタイルを、世界で初めて試みたのが”Nicky Siano”であり、「The Gallery」なのだ。
当然の如く、「The Gallery」には有能な才能がつどい、なかには”Larry Levan”と”Frankie Knuckles”もスタッフとして在籍。彼らは”Nicky Siano”からDJや照明のテクニックを学び、”Larry Levan”は77年から「Paradise Garage」でレジデントDJとして活躍、”Frankie Knuckles”はシカゴへわたり、「WAREHOUSE」のDJに専念した。
「The Gallery」閉店後の1977年からは、ニューヨークのクラブ「STUDIO 54」のレジデントDJをつとめる。同時期にチェロ奏者の”Arthur Russell”とともに”Dinosaur”名義で「Kiss Me Again」を発表。
1984年に”David Rodriguez”をエイズで失い、ダンスミュージック・シーンから一時引退。医療の学位を取得し、HIVウィルスに対する社会的緩和を広めるベストセラー『No Time to Wait』を随筆するなど、主に福祉活動に貢献。その後、”Francois K.”に誘われ、1998年にDJとして復帰。
2004年にはコンピレーションアルバム『Nicky Siano’s THE Gallery』を名門「Soul Jazz Records」よりリリース。タイトル通り、「The Gallery」で自身がプレイしていた楽曲を収録し、現存のクラブシーンの根底に流れているスピリットを提示した。
60歳を越えても精力的にDJをつづける”Nicky Siano”。”Larry Levan”や”Frankie Knuckles”が亡きいま、伝説を体現できる唯一のDJと言えよう。


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