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ブラインドからのぞき見た世の中 : December 30, 2016 @ 18:33

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.172『勝手に総括2016』



えー、さーてー、2016年ものこりわずかとなってしまった年末のトーキョーですが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

仕事の忙しさだけは年末感があるのに、
気分的にはまったくもって年末感がないのはワタクシだけでしょうかね?


さて、今年もいろいろ、いろいろ亡くなりましたねー、、、
昭和なパイセンたちが。

とくに”大橋巨泉”さんと”永六輔”さんのおふたりの死は、
やはりショックというか、
昭和がホントに終わっちゃたなーという感じでしたねー。

“根津甚八”さん。
『誇りの報酬』、好きだったなー。

あとは海外の方ですと、”デイヴィッド・ボウイ”。
通算28枚目のアルバム『ブラックスター』をリリースして直後のカレの死は、
おどろきましたよ。

バンド”WHAM!”の”ジョージ・マイケル”。
カレの死は衝撃的!というか、12月25日に亡くなるなんて、
まさに彼のヒット曲「ラスト・クリスマス」そのものでしたな。

さらに、『スター・ウォーズ』シリーズの”レイア姫”としてもおなじみ、
女優の”キャリー・フィッシャー”。
あとを追うように亡くなった、
彼女のお母さんで、往年のハリウッド女優”デビー・レイノルズ”。

さらにさらに、
フランス音楽界の雄”ピエール・バルー”までも。


なんだか、もうやるせないですよねー。

そのむかし、チェルノブイリ原発事故以降で世界的に人口が現象した、、、
なんて、ウワサのような、デマのようなモノがありましたが、
コレってもしかして、、、
カオス理論的なモノも感じますが、
ウワサはあくまでもウワサですので。


そして、2016年、レジェンドたちの訃報も気になりましたが、
それよりも気になったのは、
やはり”キュレーションメディア崩壊”のニュースですな。

もともと素材の2次使用という点では個人的に気になっていて、
どんな仕組みでやっているのかが不思議だなーとおもっていたのですが、
キュレーションの意味が、
ただの”吸い上げ(ヴァキューム)”でしかなかったというオチでしたね。

“吸い上げ”というコトバで思い出すのは、
我が国ニッポンのアベ首相が、
国会討論時に「国民から税金を”吸い上げ”ている」という、
“いいまつがえ”でデタあのコトバですよ。

そんなコトはさておき、
まさに”吸い上げ”カルチャーにのっかってしまった
キュレーションメディア。

もちろん、キュレーションにおいて、
キチンと契約を交わしているところもあるとは思いますがね。

良くも悪くもインターネットの特性というか、
分かりやすいワードがたくさん出てくる、
まとめサイトの方にPV数がいくために、
本来のオリジナル記事をイチからつくっているメディアが儲らずに、
キュレーションメディアの方が広告費で儲かってしまうというシステム。

言ってしまえば、”ヒトのふんどし戦法”なワケですが、
そのため、オリジナルで記事をつくっていたところが、
もれなくドシドシ無くなるという状況もはじまっているワケです。

結局、オリジナルをつくれないオリジナリティの無いカルチャーが、
オリジナリティになり損ねた、、、というのが、
今回の原因かと。

利益の効率の良さだけを求めすぎた結果、
逆に非効率化するという状況ですね。


一時期は、「ニューメディアの在り方」だなんて騒がれていましたが、
今後、ソコに乗っかっていたキュレーションメディアは、
間違いなく某社とおなじ道をたどるのは目にみえてますから、
次なる手を打つしかなくなるでしょうな。

つまり、オリジナルの記事をつくらないといけない、
という考え方に変わらざるを得ない。

もちろん、
「ナニをもってオリジナルとなすか?」という部分の問題も出て来ますが、
そこは一時置いておくとして、
じつはコレ、”メディア変革期の終わりのはじまり”なのかなと、
個人的には考えています。

つまり、ココ数年つづいていた、
メディア変革期の終焉になるのかなと。

キュレーションメディアばかり名を馳せていて、
オリジナルカルチャーが日の目をみないという、
なんとも不思議な状況でしたからねー。

結局、元の考え方、
本来ある雑誌編集社的な考え方にもどるしかないワケですよ。

しかし、もとよりIT系の編集の方と、
雑誌編集出身のIT系編集の方とは、
残念ながら、
編集のやり方には雲泥の差があると、
個人的には感じています。

IT系編集者は、
PVを上げる作業は出来るのでしょうがね、
得てして、オリジナルのナニかをつくれない。

もちろん、ヒトによりけりなので、
一概には言えないワケですが。。。


それに、WEB系の記事のつくり方と、
紙系の記事のつくり方はまったくちがうモノ。

WEBメディアは、PV数がモノを言う世界。
もちろん、雑誌の部数なんてものもありますが、
PV数のソレとはちょっとちがう気がします。

しかし、PV数がモノをいうのであれば、
IT系編集者と、雑誌系出身編集者とが、
お互いがもうちょっと、
一歩づつ寄らないと”ニューメディア”は生まれないのではないかなー、
と感じている2016年末なワケですよ。


ということで、
2017年はまちがいなく、
元よりオリジナリティをつくるコトを主張してきたワタクシの年になるのかなと、、、
考えていますが、
みなさんは、どのように考えますか。

お後がよろしいようで。




かおりくみこ「さ・よ・な・ら」



旅路 良



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