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Movie Life : February 20, 2017 @ 16:24

MOVIE LIFE 148『サクロモンテの丘 -ロマの洞窟フラメンコ』


ダレかが言った、『いや~、映画ってホントいいものですね!』と──。

いまも世界中のヒトたちを魅了しつづけ、そして夢の世界へと誘う”銀幕の世界”。 この”MOVIE LIFE”では、無駄に映画好きであるワタクシが、コレから公開予定の映画を中心に、コメントと評価を交えながらご紹介していきます。

(評価は5段階、☆の数で示されます)



MOVIE LIFE 148『サクロモンテの丘 -ロマの洞窟フラメンコ(原題:Sacromonte: los sabios de la tribu)』



失われた黄金時代を生き抜いたひとびと。



□ストーリー

ドビュッシーやファリャ、ロルカなど数おおくの芸術家を魅了し、
マリオ・マジャ、エンリケ・モレンテ、 エバ・ジェルバブエナなど
世界的なフラメンコ・アーティストを生んだ聖地サクロモンテ。

失われた黄金時代を生き抜いたひとびとを通して、
世界でもっとも重要なフラメンコ・コミュニティのルーツと記憶を探るドキュメンタリー。







□オレ意見
評価:☆☆☆☆(満点は5個)


自由の詩人”クーロ・アルバイシン”が案内役で、
歴史の生き証人的なさまざまなアーティストが登場し、
それぞれのフラメンコに関わるようになったキッカケなど、
自身の生い立ちを赤裸々にかたるというフラメンコドキュメンタリー。

戦前から戦後直後当時のスペインの様子もとてもよくわかる。


しかし、彼らフラメンコの歌詞や曲調、テンポ、
弦楽器&打楽器(足踏み)感なんかを聴いていると、
ニッポンの浪曲っぽさを感じてならない。

ちょっとした日常を歌うという意味でも、もちろん。

“っぽい”というよりは、もうそのモノやね。


だが、本作を観て、
いちばんなるほどとおもったのは、
世界万国共通、老若男女、笑いのグローバルスタンダードは、
ナニよりも、カニよりも、”下ネタ”なのねというコト。

かならず、どの場面にも下ネタがドドーンw。

とくに、トップ画像の”クキ”というおばあちゃん?。
彼女がいちばんブっ飛んでて、
脳天をクギでズサッと打ち抜かれるような”下ネタ”が、、、
かなり激ヤバディープパープル。

ある意味R指定、いやRシテー!

というコトで、
フラメンコのココロは母ゴコロ、
歌い踊ればイノチの泉湧く。。。

底なし的に深すぎるフラメンコ・コミュニティの世界をドーゾ。







2017年2月18日より有楽町スバル座、アップリンク渋谷ほか全国順次公開!

『サクロモンテの丘 -ロマの洞窟フラメンコ』




監督:チュス・グティエレス


キャスト:ジョセフ・ゴードン=レビット/シャイリーン・ウッドリー/メリッサ・レオ/ザッカリー・クイント/トム・ウィルキンソン/ほか

参加アーティスト/クーロ・アルバイシン/ラ・モナ/ライムンド・エレディア/ラ・ポロナ/マノレーテ/ペペ・アビチュエラ/マリ キージャ/クキ/ハイメ・エル・パロン/フアン・アンドレス・マジャ/チョンチ・エレディア/ほか


配給:アップリンク

オフィシャルサイト:http://www.uplink.co.jp/sacromonte/






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