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Movie Life : March 17, 2017 @ 18:57

MOVIE LIFE 150『すべての政府は嘘をつく』


ダレかが言った、『いや~、映画ってホントいいものですね!』と──。

いまも世界中のヒトたちを魅了しつづけ、そして夢の世界へと誘う”銀幕の世界”。 この”MOVIE LIFE”では、無駄に映画好きであるワタクシが、コレから公開予定の映画を中心に、コメントと評価を交えながらご紹介していきます。

(評価は5段階、☆の数で示されます)



MOVIE LIFE 150『すべての政府は嘘をつく(原題:ALL GOVERNMENTS LIE-Truth,Deception,and the Spirit of I.F. Stone
)』




真のジャーナリズムとはナンゾや?



□ストーリー

公益よりも私益にはしり、権力の欺瞞を追及しない大手メディア。

それに抗い、鋭い調査報道で真実を伝えるフリー・ジャーナリストたちがいま、
世界を変えようとしている。

彼らに多大な影響をあたえたのが、
1920-80年代に活躍した米国人ジャーナリストの”I. F.ストーン”だった。

“I. F.ストーン”は「すべての政府は嘘をつく」という信念のもと、
組織に属さず、地道な調査によってベトナム戦争をめぐる嘘などをつぎつぎと暴いていった。

本作はそんな彼の報道姿勢を受けついだ、
現代の独立系ジャーナリストたちのたたかいを追ったドキュメンタリーである。







□オレ意見
評価:☆☆☆☆(満点は5個)


「すべての政府は嘘をつく」とは、
ジャーナリズムの父、”I. F.ストーン”の座右の銘。

そのコトバを胸にセカイを飛びまわるフリーのジャーナリストたち。

映画監督の”マイケル・ムーア”や、
元『ザ・ガーディアン』記者で、
ニュースサイト『ジ・インターセプト』創立者の”グレン・グリーンウォルド”、、、
映画『シチズンフォー スノーデンの暴露(原題:CITIZENFOUR)』で、
“エドワード・スノーデン”を取材したヒトね、、、など、
ナウで活躍中、いや行動しているさまざまなアクティヴィストたちが、
現状のジャーナリズムについて迫った鬼の超社会派ドキュメンタリー。


たぶん、”I. F.ストーン”って、知らないヒトの方がおおいカモだが、
『週刊 I. F.ストーン』という個人メディアを発刊し、
当時の政府がついたさまざまなウソを、
独自の視点からつぎつぎに暴いていったという伝説的なジャーナルで、
まさに真のジャーナリズムを体現したようなヒト。

いまで言うとブロガー、、、というと、
日本ではちょっとチャラ軽くなってしまうのだが、
独立系メディアを成立させていた、
とてもスゴいジャーナリストなのだ。

ちなみに、出演しているジャーナリストのみなさんのほとんどは、
『週刊 I. F.ストーン』の読者だったのね。

まさに”I. F.ストーン”の子たちですわ。


それにしても、この内容をみていると、
いかに日本のジャーナリズムのヒヨワかを感じてしまってならない。

すべての政府は嘘をつく、、、
このコトバ、3.11による原発事故における政府発表の際、
当時官房長だった官枝野(幸男)氏のコトバをおもいださせてくれる。
「ただちに影響はありません」


ちなみに、いま渦中のあの夢がモリモリT学園問題も、
おそらく、まちがいなくダレかがウソをついているから、
こんな状況になっているワケだし。。。


新聞しか読まないアナタは、コレ、ぜったいみるべき。

「メディアがウソを運ぶベルトコンベアーであってはならない。」
まさにソレ!


すべてのジャーナリスト必見!の、ナイスなドキュメンタリー映画。









2017年3月18日よりアップリンク渋谷ほか全国順次公開!

『すべての政府は嘘をつく』




監督:フレッド・ピーボディ

出演:ノーム・チョムスキー(マサチューセッツ工科大学名誉教授)/マイケル・ムーア(映画監督)/エイミー・グッドマン(報道番組『デモクラシー・ナウ!』創設者)/カール・バーンスタイン(元『ワシントン・ポスト』記者)/グレン・グリーンウォルド(元『ザ・ガーディアン』記者/ニュースサイト『ジ・インターセプト』創立者)/ほか


配給・宣伝:アップリンク

オフィシャルサイト:http://www.uplink.co.jp/allgovernmentslie/



© 2016 All Governments Lie Documentary Productions INC.


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