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Movie Life : April 7, 2017 @ 18:25

MOVIE LIFE 151『作家、本当の J.T.リロイ』


ダレかが言った、『いや~、映画ってホントいいものですね!』と──。

いまも世界中のヒトたちを魅了しつづけ、そして夢の世界へと誘う”銀幕の世界”。 この”MOVIE LIFE”では、無駄に映画好きであるワタクシが、コレから公開予定の映画を中心に、コメントと評価を交えながらご紹介していきます。

(評価は5段階、☆の数で示されます)



MOVIE LIFE 151『作家、本当の J.T.リロイ(原題:The JT Leroy Story)』



世界を驚かせた事件の真実を解剖する。



□ストーリー

1996 年に突如文壇にあらわれ、
女装の男娼となった過去を綴った自伝『サラ、神に背いた少年』で、
まさに時代の寵児となった謎の天才美少年作家、”J.T.リロイ(JT Leroy)”。

その才能にほれこみ、
映画監督”ガス・ヴァン・サント”は『エレファント』の脚本を依頼。

二作目の著作『サラ、いつわりの祈り』は、
女優で映画監督の”アーシア・アルジェントが、
2004年に映画化。

しかし、2006年、『ニューヨーク・タイムス』の暴露記事によって事態は一変する。







□オレ意見
評価:☆☆☆☆☆(満点は5個)


『サラ、神に背いた少年』や『サラ、いつわりの祈り』、
そして『かたつむりハロルド』という、
ゲイカルチャー、ドラッグカルチャーに踏みこんだ作品を、
世の中へとドロップした”J.T.リロイ”こと”ローラ・アルバート”。


その作品内容ももちろんのコトだが、
作家本人の素性が定かではなかったという、、、
いろんな意味でなんともセンセーショナルだった作家”J.T.リロイ”事件?事故??を、
当の本人である”ローラ・アルバート”が、
自身の持つ膨大な記録を元に徹底的に大解剖したドキュメンタリー。


本作でとにかく驚かされるのが、
彼女がコドモの頃からのこしていたという電話のテープや8mm映像、
そしてかずかずの写真。

いちいち電話の会話なんて録っておかないっしょ(笑)。

まあ、その理由は、
後にアップされるだろうインタビューであきらかになる?のだが。。。


そして、ソレをよくもココまでキレイにまとめたなー、、、というのが、
監督の”ジェフ・フォイヤージーク”。

『悪魔とダニエル・ジョンストン』の監督ね。

とにかく、いい意味で変質的にまとめられたヤバい作品なのだ。


しかし、彼女にとって”J.T.リロイ”とはいったいナンだったのか。。。

ぜひ、劇場で〜。







2017年4月8日より新宿シネマカリテ、アップリンク渋谷ほか全国順次公開!

『作家、本当の J.T.リロイ』





監督:ジェフ・フォイヤージーク

出演:ローラ・アルバート/ブルース・ベンダーソン/デニス・クーパー/ウィノナ・ライダー/アイラ・シルバーバーグ/ほか


配給・宣伝:アップリンク

オフィシャルサイト:http://www.uplink.co.jp/jtleroy/



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