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ブラインドからのぞき見た世の中 : May 31, 2017 @ 16:33

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.182 『うつくしいキタの国構想』



えー、さてー、ついにキタの国からのお手紙が完成したとかで、
ほぼほぼ毎日そんなニュースばかり、
メディアから洪水のごとく流れておりますが、
みなさまいかがお過ごしでしょうか?


それにしても、
キタの国からの届かないお手紙にヤキモキしている感じの、
ニッポン政府このごろですな。


しかし、あまりにもメディアがおおさわぎしているので、
個人的にキタの国からの情報(とされているもの)を、
ちょっとだけ整理していると、
不思議なコトが。。。


我が国の現状の政府、
いやむしろアベちゃんが口がすっぱくなるほど言っていた、
アノ「うつしい国」構想とですね、
(最近はあまり言ってないような気もしますが、、、)
アノ構想と、キタの国の親ビンさまの考え方がビミョーに交差するというか、
クロスオーバーするというか、
ヤリ方はちがいますが、
最終的な方向性がなんとなーく一緒なんですよねー。


キタの親ビンさま的な考えとしては、
現状のミサイル開発に関して、
テロ国(としている)アメリカへの対策として、
自国でおなじような武器、つまり「角」、、
ではなく「核」なワケですが、
ソレを持つことがカレらへの脅威となり、
独立国として尊厳を持ちつづけるための唯一の方法であると。
ソレで核開発を急ピッチにススメているようです。

ウイスキーの「角」だったらよかったんですけれどねー。

まあ、言ってしまえば、
アメリカはカレらにとっては脅威ですからね。
とくにトランプ政権は、
支持率欲しさにダレかを悪者にして、
ヒーロー感を出したがっていますから。
ナニをするかまったく読めないです。


で、一方、我が国のアベちゃん。
憲法9条を改正し、自衛隊の存在意義を明らかにするという、
つまり、自衛隊を我が国の自衛のためのチカラではなく、
軍力として位置づけ、
諸外国(特に中国?)からの圧力に負けない独立国家を目指すと。
自衛隊も自衛軍にすると、
自民党の憲法改正案に明記されていますからね。

先の集団的自衛権の行使容認をはじめ、
「積極的平和主義」という意味の分からないコトバをつくって、
南スーダンのPKOに自衛隊を送り込んだり。。。

そういえば、南スーダンPKOの宿営地内で起こった、
例の内戦巻き込まれ事件の模様の映像が、
先日、某NHKの某番組で流れておりましたが、
アソコに丸腰の自衛隊を送るコト自体がまちがいです。
と、書くと語弊を生みそうですので、
わかりやすく書くと、
「自衛隊を海外に送るべきではない」というコトです。
とある自衛官が「コレが自衛権なんでしょうか?」と、
インタビューで答えてましたが、
ホント、その通りです。

そんなコトがあっても最近では、
共謀罪、テロ等準備罪と呼ばれている
「組織的犯罪処罰法改正案」が参院本会議で審議入りしている状況。
コレらもよくよく内容を見てみると、
わりとキタの国の体質とほとんど変わらない国になってしまうような。。。

つまり、アベちゃんとキタの親ビンは同一人物?
というのは、アメリカンなジョークではありますが、
しかし、カレの言っている「うつくしい国」と、
どうも同一路線に感じてしまって仕方がないワケですよ。

もちろん世界の現状をみていると危機感は必要ですよ。
必要ではありますが、
ちょっとちがう危機感を感じてしまいます。


“押井守”監督のアニメ作品で『パトレイバー2』(93年)というのがありますが、
アレはまさに日本に危機感を持たせるため、
日本の軍備の必要性をもたせるため、
架空のテロを起こすという
(実際に橋などを爆破したりしていたので、
架空ではなくなってしまっていますが、、、)
、、、話でしたが、
なんだか、その雰囲気をそこはかとなく感じました。

日本再軍備構想は、
“三島由紀夫”も市ヶ谷駐屯地で謳ってましたね。


というコトで、
とどのつまり、、、キタの国のミサイル開発と、
アベちゃんの「うつくしい国」構想。
あまりにも”似て蝶”だというおハナシでした。


我が国はいま大きく変わろうとしているワケですが、
まちがった方向だけにはススんでほしくないなと、
ワタクシはかんがえますが、
みなさんはどのようにかんがえていますか?




YOUR SONG IS GOOD「Double Sider」



旅路 良



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