TYO magazineトーキョーマガジン

Archive

 

rss 2.0

Daily Life w/ Music : September 20, 2017 @ 17:53

FILE 382 富澤タク 『波とギター』


ディスクレビュー コーナー『日々是音楽』では、”トーキョー マガジン”が最新の音楽情報を独断と偏見で、自信を持っておススメするいちまいを紹介していきます。



FILE 382  富澤タク 『波とギター』


シンガーソングライター”富澤タク(a.k.a. 遅刻)”が、ソロでは初となるアルバム『波とギター』をリリースした。


“グループ魂”や自身のバンド”Number the.”として活動するカレ。

最近では、創作活動の一環、、、というかライフワークとして制作していた絵の展覧会なども積極的に開催している。


音楽活動も長く、さまざまなアーティストのプロデュースなどもしているコトもあり、コレがカレのソロとしてはファーストアルバムなのは、意外といえば、意外かもしれない。

というか、ちょっと遅すぎだけどネw。



おススメは「そのさき」。
人生は泳ぎに似ている。
クロールで進みながら息継ぎ。
そのさきにナニを見たのか、
そのさきを目指す”富タク”氏の魂の叫び。


オトナじゃないオトナなカレがうたうオトナなメローソング、
「オトナオト」。
オトナになると、なんとなく解る歌詞がココロに沁みる。


「波風彷4:33」。
いわきの海の音をフィールドレコーディングした、このサウンド。
“ジョン ・ケージ”の「4:33」をオマージュしたとか。
“ジョン・ケージ”は静けさの中で起こる意外な音を作品として提案していたが、
コチラはそれを波の音と風の音、歩く砂の音?としてオマージュ。
おだやか、、というよりは、ちょっと強めの北の海っぽさがあるけどw。



全体的にバラード色がつよい、、、というかバラードな今作。


そのむかし、宇田川町に「串とギター」という串あげ屋さんがあったので、
一瞬、その名前をパクったのかと思ったがw。

じっくり聴くと、まさに”波”と”ギター”を感じるいちまいなのでナットク。


“富澤タク”の魂の声を感じる、まさに渾身のアルバムだ。







富澤タク
『波とギター』


価格:¥2,130(税抜)
レーベル:Jab Records / SPACE SHOWER MUSIC(DDCB-12970)

発売日:2017年9月20日


□トラックリスト
01. ソネット第一片
02. そのさき
03. 今夜抄(ALBUM VERSION)
04. 発光
05. オトナオト
06. どういえばいい
07. いずれ(ALBUM VERSION)
08. エンドロール
09. 波風彷 4:33
10. そのさき 036REMIX(BONUS TRACK)


“富澤タク”オフィシャルサイト:http://www.taku-tomizawa.net/


Comments are closed.

Trackback URL