TYO magazineトーキョーマガジン

Archive

 

rss 2.0

Daily Life w/ Music : May 22, 2018 @ 19:43

FILE 403 cero 『POLY LIFE MULTI SOUL』


ディスクレビュー コーナー『日々是音楽』では、”トーキョー マガジン”が最新の音楽情報を独断と偏見で、自信を持っておススメするいちまいを紹介していきます。



FILE 403 cero 『POLY LIFE MULTI SOUL』


“高城晶平”、”荒内佑”、”橋本翼”の3人を中心とする音楽ユニット”cero”が、ファン待望のニューフルアルバム『POLY LIFE MULTI SOUL』をリリースした。


ヒップホップサウンドからはじまりながらも、さまざまな展開を魅せて、つねに変化しつづけている”cero”。


じつに3年ぶりのリリースとなった今作だが、またあたらしい展開を披露したカレら。

前作『Obscure Ride』では、ブラックミュージックからのジャズシーンへのアプローチに挑んだ作品だが、今作ではナント!アフロやブラジリアンを中心としたサウンドにニューウェイヴの要素をおりまぜている。

コレが、ナンとも気持ちいいグルーヴを生みだしているのがスゴい。


おススメは、エキゾチックAOR感あふれるインスト、「Modern Steps」。
都会の夜のはじまりを感じる、ダウナーなメロウグルーヴ。


アフログルーヴへのアプローチがたまらない「魚の骨 鳥の羽根」。
“フェラ・クティ”ほどの土着感というか、神がかった感はないが、
乱れ打ちビートといい、グルーヴィーなベースといい、
かなり踊り狂うコトができるアフロブギー。


そして、コチラもアフロ感あふれる「レテの子」。
ドラムの感じが”山下達郎”の「アトムの子」っぽいのは、
「…の子」的名前つながり?かな??
しかし、ドラムにあわせて心臓がバクバクしはじめてしまうので、
ゼツミョーなビートから生まれたポリリズムのせいか、
はたまた歳のせいか。


さらに、タイトル曲「Poly Life Multi Soul」。
前半のニュージャズなサウンドから、
後半への打ち込みディープハウスへの流れが、
かなりアーバンでフューチャー。
とにかく気持ちよすぎ。
まさに、宇宙のファンタジーを感じるダンスミュージックだ。


という感じで、
全体的に雑食感あふれるオルタナグルーヴ。


“土曜の夜から日曜の朝”的な、時の流れを体感できるいちまいだ。


このサウンド、かなりヤバすぎだぜ!





cero
『POLY LIFE MULTI SOUL』


価格:¥2,900(税抜)
レーベル:カクバリズム(DDCK-1055)


発売日:2018年5月16日


□トラックリスト
01. Modern Steps
02. 魚の骨 鳥の羽根
03. ベッテン・フォールズ
04. 薄闇の花
05. 溯行
06. 夜になると鮭は
07. Buzzle Bee Ride
08. Double Exposure
09. レテの子
10. Waters
11. TWNKL
12. Poly Life Multi Soul


「カクバリズム」オフィシャルサイト:http://kakubarhythm.com/


Comments are closed.

Trackback URL