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Daily Life w/ Music : June 20, 2018 @ 18:12

FILE 405 なかの綾 『ダブルゲーム』


ディスクレビュー コーナー『日々是音楽』では、”トーキョー マガジン”が最新の音楽情報を独断と偏見で、自信を持っておススメするいちまいを紹介していきます。



FILE 405 なかの綾 『ダブルゲーム』


全国の酒場という酒場で、ヤケドするほどのアツーい支持を獲得するシンガー”なかの綾”が、4枚目となるアルバム『ダブルゲーム』をリリースした。


なつかC〜昭和歌謡を粋でイナセなラテンとジャズでカヴァーしていた彼女だが、このトコロはオリジナルナムバーも鋭意増殖中の”なかの綾”。


今作では、オンナだらけのビッグバンド”たをやめオルケスタ”をひきいてのジャズ歌謡。

そして、気鋭のキーボーディスト”SWING-O”をプロデューサーをむかえ、パンチの効いたサウンドが炸裂するリズム&ブルース歌謡。

テイストのちがうふたつのサウンドを、仮想A面の「BUTTERFLY SIDE」&B面の「GLAMOUR SIDE」として収録した本作。



おススメは、「あたしはあんたのクスリじゃない」。
ズンドコ感がハンパないラテンドラムと、ピリリっとカラダに効くホーンセクション、
流れるようにカラみつくピアノ、そしてソウルフルな”なかの綾”のヴォーカル。
とにかく、ドカーンと音圧がスゴすぎ。
流れるようなリズムが、おもわず腰フリフリなノリの良さ。
まちがいなく依存しちゃうグッドヴァイヴス。


そして、”研ナオコ”の78年のヒット曲「かもめはかもめ」のビッグバンドカヴァー。
このアレンジ、ヤバいネ。
泣いちゃうヤツ。。。


さらに、1969年にリリースされた、知る人ぞ知る、ソウルで黒汁なファンクサウンド。
“和田アキ子”の歌謡「ボーイ・アンド・ガール」のカヴァー。
音的には、完全に”JB’s”やね。
綾ちゃんのヴォーカル力といい、とにかくスバらしい!



個人的には、ビッグバンドな仮想A面の「BUTTERFLY SIDE」の方が好みなのだが、
とにかく全体的にロイクーな感じだなーとおもっていたら、
企画監修は、『ソウルトレイン』の解説でおなじみ”渡辺祐”さんなのね。

そりゃーそだわ!まちがいないロイクー感(笑)!!


ジャズとR&B、そして男と女。

“なかの綾”がこのロクでもないスバらしきセカイに提案する、
真っ黒で真っ白なグルーヴ歌謡。






なかの綾
『ダブルゲーム』


価格:¥2,700(税抜)
レーベル:VIVID SOUND / HIGH CONTRAST(HCCD9599)


発売日:2018年6月20日


□トラックリスト
A「BUTTERFLY SIDE」
01:いらっしゃいませ〜ウイスキーが、お好きでしょ
02:スナック鯉〜エピソード2
03:抱いてくれたらいいのに
04:あたしはあんたのクスリじゃない
05:かもめはかもめ
06:アサミのブルース

B「GLAMOUR SIDE」
07:そろそろいっとく?〜涙の太陽
08:涙の太陽(Crying in a Storm)
09:ボーイ・アンド・ガール
10:ギリギリの関係
11:にがい涙
12:Proud Mary feat. Yoshio “Barry” Sato



“なかの綾”オフィシャルサイト:http://www.nakanoaya.com/


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