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Interview : September 6, 2018 @ 19:07

SCOF「波よせて」7インチリリース記念トークショウ!──「スモサとワタシ」(後)



2018年4月に7インチレコードで「波よせて」をリリースした、”アズマリキ”と”ムトウサツキ”のふたりによる音楽ユニット”Small Circle of Friends”こと”スモサ”。


リリースから20年以上経ったいまも、DJなどに選曲される名曲だ。


ひきつづき『「波よせて」リリースライブツアー in いわき(福島県)』内における、本誌編集長”カネコヒデシ”と”スモサ”のおふたりによるトークショウの最終章!

「波よせて」の制作秘話や、”スモサ”の原点についてのお話、そしてこれからの”スモサ”、いままで聞いたコトがなかった”スモサ”のアレコレ。


かなりのダラダラ、グダグダのトークではあるが、トクとご笑味アレ。






─当時、アズマさんのラップの声にすごく引っかかったんですよ!「いい声だなー」と。
そして、それにノってくるサツキさんの歌声もスゴくココロにひびいて、それで「Sittin’on the Fence」にハマったという感じです。


サツキ:うれしい!







─そういえば、アナログ盤には入っていないですよね?


サツキ:日本版には入っているんですよね。

アズマ:イギリス盤には入っていないんです。


─それは、サンプリングの問題ですか?


アズマ:いえ。。

サツキ:“松浦(俊夫)”さんに言われたのは、
要はアナログの曲数を考えても入らないのと、
わたしたちは一番ライン側にくるだろうから、音が一番悪くなると。

アズマ:あのときはちょっと悔しかったんですよー。

サツキ:そうなの?

アズマ:やっぱり収録してほしかったですよねー。

サツキ:そうだよねー。


─コチラのアナログ版の方は2枚組なんですけれど、収録されていますが。





サツキ:コレも持っているんですねー。
ステキ!


─いやいや!
今日は、ボクが”どれだけスモサファンかというのを、ココで示せるか?”がテーマですので(笑)。


サツキ:うれしいです!





─で、94年に『e.p.』というミニアルバムをリリースしましたが、コレにも「Sittin’on the Fence」が収録されていました。
だけど、ちょっとアレンジを変えていましたよね?







サツキ:そうですね。
それはもう1994ミックスという感じにしたんです。


─そういう感じにしたんですね。


アズマ:そうなんですよね。アレはナンでですかね?

サツキ:ちょっと変えたかったんですよねー。

アズマ:”松浦俊夫”プロデュースというか、”U.F.O.”プロデュースだったので、
とにかくもっとサンプリング!もっとサンプリング!みたいな感じだったんです。

サツキ:スゴかったんですよねー。

アズマ:”U.F.O.”のスタジオで、けっこう泣きながら(笑)。

サツキ:「波よせて」が入っている『プラットフォーム5』も、
当時、松見坂にあったU.F.O.のスタジオで録って、
松浦さんの家に合宿してという感じでした。
朝、キャプテンが「いくぞ!」って車にのって(笑)。

アズマ:松見坂に(笑)。


─松浦さん、朝早いですからね(笑)。


サツキ:もう大変です(笑)。
そして、ほんとにスゴくノセるんですよ。

アズマ:だから、逆にボクらはそれを外すみたいな。
そんなオシ引きが、『プラットフォーム5』に関してはありました(笑)。





─なるほど。


サツキ:あとは、松浦さんの声が随所にはいっているんですよねー。


─声に関しては、クレジットは入っていませんもんね?


アズマ:そうですね、声に関しては。

サツキ:入っていなかったんだっけ??

アズマ:あの、、、じつは”ゴンザレス鈴木”さんも入っていないんです。

サツキ:もはや言ってもいいとおもうんですけれど。


─そうなんですね。
「波よせて」の声が、たぶん、松浦さんなんだろうなーって、先日の渋谷でのトークショウでも中村くんがおなじことを言ってましたけれど。
“たぶん!”で落ちついていたのが、あのときに松浦さんだというのがわかって、20年という時空を超えてナットクできたみたいな感じでしたねー(笑)。


アズマ:「アレはダレだろう?」とおもっているヒトもいたんですね!


─おおいと思います。


サツキ:質問されたら言っていたんですけれどね。
自分たちから言うことはなかったので。


─なかなか質問する機会もなかったですしね(笑)。


サツキ:そうですね(笑)。


─今回は、「波よせて」の7インチをリリースしたワケですけれど。ミックスをちょこっと変えられたとか。


アズマ:収録時間、、、7インチで一番音と音圧がベストな状態にしたいとおもったので、
すこし削った方がいいなと。
ただ、なかなか削れる場所がなくて、、、結局イントロと途中のブレイクぐらいなんですけれど。
あとは、マスタリングもしなおしているので、
21世紀っぽくはなっているとおもいます!

サツキ:そうですね!

アズマ:B面にはインストを収録してます。


─インストって、みなさん、なかなか使わないですが、ボクはけっこう使うんですよね。
まったく雰囲気がちがうじゃないですか?
その良さをもっと知ってもらいたいというのはあるんですよねー。
だから、アーティストのヒトに言いたいんですけれど、「インストバージョンは絶対入れてね!」って。


アズマ:ああー、そうか!


─まあ、たぶん使うのはボクだけかもしれないのでアレなんですけれど(笑)。


アズマ:ボクらもレコードをリリースするときに、けっこう迷うんですよねー。
B面にインストがいいのか?それとも別の曲がいいのか?
そうか、そういう意見があるんですね!


─わりとインスト好きなんです。
いまって、クラブでDJをやる機会が少なくて、カフェとかバーとかがおおいんです。
そういうところでマッタリできる感じは欲しいですよね。
先ほどの引き算の話じゃないですけれど、引き算のある曲をかけたいなーとおもったりするんですよ。


サツキ:わかりました!

アズマ:参考になります!


─恐縮デス(笑)。
というワケで、トークも佳境にはいってきたワケですが、、、10年後の予定を聞いてもいいですか?


サツキ:10年後(笑)!?
うーん、、、案外、ずっとこのままやっているのかなーと。

アズマ:いまのペースだと、たぶん14枚目のリリースをしている感じでしょうかね。

サツキ:くらいですよね。


─それをボクがこぞって買っているワケですよね(笑)?


サツキ:ぜひお願いします(笑)!


─ツエをつきながら(笑)。






サツキ:ツエ(笑)!?

アズマ:そんな(笑)!

サツキ:じゃあ、わたしたちもツエをついてライブしないとじゃないダメじゃないですか(笑)!?


─でも、おふたりは最初っからずっとそのままじゃないですか?


アズマ:ですかね?

サツキ:そんなことはないですよー。


─ぜひ10年後もそのままでいてください!


アズマ:そうですね。
ナニもなければ。

サツキ:なにもかわらずきっと。
で、10年後もいわきに呼んでもらおうと。


─いいですねー。


サツキ:ぜひよろしくお願いします(笑)!


─主催の”木田浩史”が生きてるかなー(笑)?


サツキ:木田さんにガンバッテもらわないとねー(笑)。


─という感じで、
スモサのおふたりでしたー!


サツキ:ありがとうございましたー!

アズマ:ありがとうございまーす!!







(おわり)
PHOTO BY YOICHI WATANABE







□プロフィール

・Small Circle of Friends





ムトウサツキとアズマリキの二人組。
1993年、”United Future Organization”のレーベル「Brownswood(日本フォノグラム)」よりデビュー。以来、11枚のフル・アルバムをリリース。
2005年にはインストゥルメンタルに特化したサイド・プロジェクト「STUDIO75」をスタートし、英国の人気DJ、ジャイルス・ピーターソンもラジオ・プログラムにてプレイするなど、世界的な評価を得た。
2007年、洋服ブランド「75Clothes」をスタート。
2016 年、自身のレーベル「75Records」よりSmall Circle of Friends、11枚目のアルバム『Silence』リリース。4曲目「Summer Song」は、オランダのpopマエストロ「Benny Sings」をフィーチャー。7インチアナログとして2017年の夏にMUSICAÄNOSSAレーベルよりリリース。
2017年10月25日、「STUDIO75」の4枚目のアルバム『Over Your Shoulder』をリリース。
代表曲「波よせて」は21thを迎え、2018年4月16日、7インチアナログでリリース。

オフィシャルサイト:http://www.scof75.com/


□リリース情報

・Small Circle of Friends
『波よせて -waver』





価格:¥1,700(税込)
レーベル:scof75(scof- 003)
発売日:2018年4月16日

トラックリスト:
A面:波よせて -waver
B面:波よせて -waver(Instrumental)


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