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tokyo feature : September 28, 2018 @ 19:00

トーキョーシティポップス Vol.68──Moon, Woman and Sedative



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけ楽しくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。


2018年9月の「トーキョーシティポップス」のテーマは、「月と女、そして鎮静剤」です。


ナンだか、かなり意味シンシンなテーマではありますが(笑)。


暑すぎた2018年のナツもおわり、やっとすずしくなってきた9月も終盤。

しかし、北海道の地震があったり、関西では台風の影響があったり、ほとんどくもりや雨の日々だったり、、、いろいろありすぎて、あまりたのしい思い出はなかったような2018年の9月。

通常の9月といえば、秋の風と、夜をたのしめる最&高な季節だったハズなのですが、、、そういえば中秋の名月も雨でしたネ。。。


ワタクシ自身のカラダの調子がワルかったり、まわりの友人も体調を崩していたりで、、、、意外と最悪な月だったようにおもえます。

ソンなコンなな、、、平成最後の9月。


しかし、月はいろんなモノをいやしてくれるハズ、、、いや!いやしてほしい!!という、勝手な希望と切望とともに、今回は”月”な選曲で、いやしのサウンドをおとどけします。


秋の夜長、アナタの夜をすこしだけリラックスできるBGMとなれば、コレ幸い。


ぜひ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。






September『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.68 -Moon, Woman and Sedative-』







01. 「ナイアガラ・ムーン」植木等
『植木等的音楽』


95年リリースの大瀧詠一がプロデュースしたアルバム『植木等的音楽』から。
「ナイアガラ・ムーン」、そのままのカヴァーです(笑)。
ちなみに、このアルバム、三波春夫や谷啓、イルカから、
はたまた裕木奈江、渡辺満里奈、野村義男までと、さまざまなヒトたちが参加。
大瀧さん、そのむかし、
ラジオでアルバム制作にかなり精力的だったと言っていたという情報もあり、
ホントにこういう植木等のセカイが好きだったんでしょうなー。



02. 「ムーンライト・サーファー」桑名晴子
『MOONLIGHT ISLAND』


“桑名正博”の妹さんの晴子さんですな。
実力派シンガーとしても活躍している彼女が、
1982年に制作した70年代の名曲を集めたカヴァー集から。
“石川セリ”の「ムーンライト・サーファー」を英語カヴァーしてます。
バックバンドは”芳野藤丸”をはじめとするAB’Sのメンバー。
ちなみに、アレンジは”芳野藤丸”と”松下 誠”という超アーバンチーム。
オリジナルのユル〜いレゲエビートはイカしつつ、
石川バージョンの夕方、サンセット感というよりは、
コチラの方はドチラかというと、
月夜のブルームーンな浜辺感があって気持ちいいですな。



03. 「Moon」Jintana & Emeralds
『Destiny』


コチラは、
横浜の音楽集団”Pan Pacific Playa”所属のスチールギタリスト”JINTANA”を中心に、
ギタリストの”Kashif”、シンガー”一十三十一”、
そして、(((さらうんど)))などでも活躍する”CRYSTAL”、
音楽プロデュサーの”カミカオル”、
さらには、女優活動もしている”MAMI a.k.a. 阿部真美”という、
超豪華メンバーが集結した”Jintana & Emeralds”。
ユルーっとした月ソングでございます。



04. 「ラララお月様    」モアリズム
『笑う花』


さらにユル〜、ダラ〜、っとしたのが、
“モアリズム”のこの曲。
もー、ナカムラさんのボーカルが、
セツナイくらいにサビしすぎる。



05. 「Moon」Kodama (Echo) From Dub Station
『Kodama (Echo) From Dub Station1982/2002』


日本を代表するダブバンド「MUTE BEAT」のトランペッター”こだま和文”さんの、
別名儀のダブユニット”Dub Station”。
その1982年から2002年までの曲を集めたベスト盤から。
2000年リリースのアルバム『STARS』に収録された「Moon」。
月からのユルーくダブで交信的な。



06. 「Moondance(moon rappin’)」United Future Organization Feat. Claudia E.H.
『Jazzin’』



月といえば、この曲。
オリジナルは”Van Morrison”。
その”U.F.O.”によるカヴァーです。
ボーカルというか、色っぽすぎるラップ?は”Claudia E.H.”嬢によるもの。
秋は色っぽい女、、、ですなあ。



07. 「鎮静剤」夏木マリ
『9月のマリー』


月とはカンケーありませんが、
9月といえば個人的にこのアルバムだったりします。
ちなみに、
月には鎮静剤的作用もアルとかナイとか。
そんなワケで、悲しい女の悲しい唄を。



08. 「MOON Sick」星野源
『SUN』


秋にはジャズがあう、というコトで”星野源”的ジャズを。
ちなみに、この”MOON Sick”という言葉、
特に意味があるワケではないで造語かな?
本人いわく”夜遊びの歌”とのことなので、
秋の夜長、ぜひ月に魅入って夜遊びを!



09. 「ムーンライトシャワー ‘80」篠塚真由美
『TURNING POINT』


作詞家としておなじみの実力派シンガー”篠塚満由美”。
彼女が80年にリリースした唯一のアルバム『TURNING POINT』から。
カッティングギターからのスウェイビートという、
ニューヨークかよ!ってくらい、
超がつくほどのファンキーサウンド。
とにかく、曲のクオリティがハンパないです。
それもそのハズ!
じつは、”ゴンザレス”の”リチャード・ベイリー”や、
“クマ原田”などがバックをになっているというニッポンの超重要曲。



10. 「永遠のFULL MOON」山下達郎
『MOONGLOW』


いわずもがな、タツローの月サウンドといえばこの曲!
「ムーンライトシャワー ‘80」からの、
スウェイビートつながりというのもありますが、
やはり曲自体がスバらしすぎ。
そして、”吉田美奈子”のコーラスもスゴすぎ!



11. 「Moon Glow」cro-magnon
『cro-magnon』


“Moon Glow”つながりで(笑)、
3ピースバンド”cro-magnon”のこの曲を。
この曲くらいマッタリユッタリ、
秋の月をたのしみたいものですなぁ。



12. 「ペイパー・ムーン」美空ひばり
『Hibari Sings JAZZ & STANDARDS』


最後はやはりこの曲では?
“美空ひばり”によるカヴァーです。
“ナット・キング・コール”のバックトラックと一緒なので、
彼のサウンドをカヴァーしたのでしょうね。
「LOVE」もそうでしたが。
ちなみに、
「It’s Onlly A Paper Moon」と「ペイパー・ムーン」の2つのタイトルがありますが、
ドチラも一緒です。
それでは、秋の月をたのみましょうかね。




※選曲は、基本的にアナログレコードやCD、ダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。
あらかじめご了承ねがいます。


Photo by healthy (http://he-althy.com)


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